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C&R社 Research Memo(5):主力分野を中心に既存事業は順調に収益を拡大(1)
2026/05/07 13:05
*13:05JST C&R社 Research Memo(5):主力分野を中心に既存事業は順調に収益を拡大(1)
■業績動向
2. カテゴリ別業績動向
クリーク・アンド・リバー社<4763>の2026年2月期より事業別の業績動向をより明確にするため、展開する事業領域ごとに細分化して業績の開示を開始した。具体的には、ゲーム&ライツマネジメント、ブロードキャスティング&動画、プロモーション&マーケティング、メディカル&ヘルスケア、AI/DX・IT、プロフェッショナル・エージェンシー、Quality of Life、インキュベーション&デベロップメントの8カテゴリに区分している。
(1) ゲーム&ライツマネジメント
ゲーム&ライツマネジメントは、同社及び子会社でゲームソフトの受託開発等を手掛ける(株)クレイテックワークス(出資比率100.0%)、URS Games(同51.0%)、3DCG事業等を展開する(株)forGIFT(同77.5%)、中国で版権ビジネス(小説等の映像化権エージェントサービス等)を展開するCREEK & RIVER SHANGHAI(同100.0%)の5社で構成される。ゲームソフトの受託開発及び人材派遣事業が収益の大半を占めており、ライツマネジメント事業として版権ビジネスや「漫画LABO」、3DCG事業などが含まれる。
2026年2月期の売上高は前期比20.8%増の17,867百万円、営業利益は同5.4%増の1,590百万円となった。このうち、ゲーム分野については2025年3月に新設したURS Gamesの寄与※もあり、売上高で20%台の増収となったが、営業利益はスタジオ増床による先行費用の発生に加えて、クレイテックワークスにおいて大型案件の受注に関連した先行投資費用約1億円を計上したこと(売上の寄与は2027年2月期以降、プロジェクト進行基準により計上)、自社開発タイトルで損失を計上したことなどが減益要因となった。URS Gamesを除いても増収率は7%前後と順調に拡大した。「Switch2」向けの開発需要の取り込みに加え、開発企業の淘汰が進むなかで市場シェアの拡大が進んでいることも要因と見られる。また、2024年にカナダのモントリオールに支社を作り、海外企業の開拓に取り組んでいたが、2026年2月期は複数社との取引を開始し、1億円弱の売上を計上した。まだ、単発案件のみで1件当たりの受注額としては小さいが、実績を着実に積み重ね、取引規模の拡大を図る。
※ URS Gamesの業績は売上高で19億円、営業利益で2.5億円だったと見られる。
ライツマネジメント分野では、電子書籍が1ケタ台の増収増益と順調に推移したほか、人気ゲーム・アニメのIPを活用したレジャー施設でのコラボイベント「アトフェス(R)」が好評で、オリジナルグッズの販売も好調だった。一方、forGIFTや中国子会社の業績については大きな変動がなかった。中国向けビジネスについては、日中関係の悪化により新規案件が止まっているものの印税収入が安定的に入っているため、利益面では底堅く推移した。
(2) ブロードキャスティング&動画
ブロードキャスティング&動画は、同社及び子会社の(株)ウイング(出資比率100.0%)、シオン及び(株)シオンステージ(同100.0%)、韓国のCREEK & RIVER ENTERTAINMENT(同88.2%)及びCREEK & RIVER KOREA(同100.0%)の6社で構成され、主にテレビ局向けの人材派遣や番組制作などを行っている。
2026年2月期の売上高は前期比5.0%増の14,921百万円、営業利益は同29.3%増の730百万円となった。単体でのテレビ局向け人材派遣が堅調に推移したほか、子会社のウイングやシオン、シオンステージの業績が好調に推移し、増収増益要因となった。ウイングについては従来、NHKの番組制作・編集部門向け人材派遣事業を中心に展開していたが、民放各局の開拓を進めてきたことが奏功した。シオン、シオンステージについては、バラエティ番組の制作受託案件が増加したほか、内製化率を高めた効果により収益性も向上した。
一方、韓国子会社2社の業績は売上高で同0.9%増の3,106百万円、営業損失で39百万円(前期は10百万円の損失)と低調が続いた。テレビ局向け人材派遣事業については回復傾向にあるものの、オリジナルコミックの制作コストが増加傾向にあり、リリース時に費用を先行計上したこと等により、損失額がやや拡大した。
(3) プロモーション&マーケティング
プロモーション&マーケティングは、企業や官公庁に対してITを活用したプロモーションやマーケティング施策などを同社が企画・提案し、受注した案件に対してプロジェクトチームを編成して業務に従事している。現在、35チーム、約760名のクリエイターが稼働している。
2026年2月期の売上高は前期比9.1%増の7,672百万円、営業利益は同14.3%増の675百万円となった。企業、官公庁向けともにプロモーション需要が旺盛で、受注案件の増加とあわせてカメラマンやライターのネットワークも同100名増の700名に拡大し成長要因となった。
また、新たな取り組みとして2025年10月にファンコミュニティ構築・運営大手のクオン(株)と共同でAIファンコミュニティモール「りろかる」を開始した。生活者は誰でも無料で参加可能で、好きな地域やプロフェッショナル、地元企業とつながり交流を楽しめる。地元企業や自治体は有料でコミュニティを開設して、AIと対話するだけで生活者との交流やファン育成、さらにはデータ分析が可能となっている。自治体においてはふるさと納税を増やす場として活用できるなど、地域の活性化を目的としたサービスとなっている。2026年4月時点で7つのローカルコミュニティ※と連携しており、今後本格的にプロモーション活動も進めながら、コミュニティを増やしていく。収益への影響は軽微だが、地域活性化を支援する取り組みとして推進する。
※ 茨城県鹿嶋市「KASHIMA Colorful Base」、福島県「ふくしまの酒」コミュニティ、福島県観光交流課「ふくしま浜通り★こらっせ!広場」、ゆるキャラグランプリ実行委員会「ゆるナビコミュニティモール」、日本首長連合「LOCAL JAPAN EXPO+」、岩淵薬品(株)「ちばFun♪コミュニティ」、(株)神社仏閣オンライン「神社仏閣めぐりコミュニティ」と連携している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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■業績動向
2. カテゴリ別業績動向
クリーク・アンド・リバー社<4763>の2026年2月期より事業別の業績動向をより明確にするため、展開する事業領域ごとに細分化して業績の開示を開始した。具体的には、ゲーム&ライツマネジメント、ブロードキャスティング&動画、プロモーション&マーケティング、メディカル&ヘルスケア、AI/DX・IT、プロフェッショナル・エージェンシー、Quality of Life、インキュベーション&デベロップメントの8カテゴリに区分している。
(1) ゲーム&ライツマネジメント
ゲーム&ライツマネジメントは、同社及び子会社でゲームソフトの受託開発等を手掛ける(株)クレイテックワークス(出資比率100.0%)、URS Games(同51.0%)、3DCG事業等を展開する(株)forGIFT(同77.5%)、中国で版権ビジネス(小説等の映像化権エージェントサービス等)を展開するCREEK & RIVER SHANGHAI(同100.0%)の5社で構成される。ゲームソフトの受託開発及び人材派遣事業が収益の大半を占めており、ライツマネジメント事業として版権ビジネスや「漫画LABO」、3DCG事業などが含まれる。
2026年2月期の売上高は前期比20.8%増の17,867百万円、営業利益は同5.4%増の1,590百万円となった。このうち、ゲーム分野については2025年3月に新設したURS Gamesの寄与※もあり、売上高で20%台の増収となったが、営業利益はスタジオ増床による先行費用の発生に加えて、クレイテックワークスにおいて大型案件の受注に関連した先行投資費用約1億円を計上したこと(売上の寄与は2027年2月期以降、プロジェクト進行基準により計上)、自社開発タイトルで損失を計上したことなどが減益要因となった。URS Gamesを除いても増収率は7%前後と順調に拡大した。「Switch2」向けの開発需要の取り込みに加え、開発企業の淘汰が進むなかで市場シェアの拡大が進んでいることも要因と見られる。また、2024年にカナダのモントリオールに支社を作り、海外企業の開拓に取り組んでいたが、2026年2月期は複数社との取引を開始し、1億円弱の売上を計上した。まだ、単発案件のみで1件当たりの受注額としては小さいが、実績を着実に積み重ね、取引規模の拡大を図る。
※ URS Gamesの業績は売上高で19億円、営業利益で2.5億円だったと見られる。
ライツマネジメント分野では、電子書籍が1ケタ台の増収増益と順調に推移したほか、人気ゲーム・アニメのIPを活用したレジャー施設でのコラボイベント「アトフェス(R)」が好評で、オリジナルグッズの販売も好調だった。一方、forGIFTや中国子会社の業績については大きな変動がなかった。中国向けビジネスについては、日中関係の悪化により新規案件が止まっているものの印税収入が安定的に入っているため、利益面では底堅く推移した。
(2) ブロードキャスティング&動画
ブロードキャスティング&動画は、同社及び子会社の(株)ウイング(出資比率100.0%)、シオン及び(株)シオンステージ(同100.0%)、韓国のCREEK & RIVER ENTERTAINMENT(同88.2%)及びCREEK & RIVER KOREA(同100.0%)の6社で構成され、主にテレビ局向けの人材派遣や番組制作などを行っている。
2026年2月期の売上高は前期比5.0%増の14,921百万円、営業利益は同29.3%増の730百万円となった。単体でのテレビ局向け人材派遣が堅調に推移したほか、子会社のウイングやシオン、シオンステージの業績が好調に推移し、増収増益要因となった。ウイングについては従来、NHKの番組制作・編集部門向け人材派遣事業を中心に展開していたが、民放各局の開拓を進めてきたことが奏功した。シオン、シオンステージについては、バラエティ番組の制作受託案件が増加したほか、内製化率を高めた効果により収益性も向上した。
一方、韓国子会社2社の業績は売上高で同0.9%増の3,106百万円、営業損失で39百万円(前期は10百万円の損失)と低調が続いた。テレビ局向け人材派遣事業については回復傾向にあるものの、オリジナルコミックの制作コストが増加傾向にあり、リリース時に費用を先行計上したこと等により、損失額がやや拡大した。
(3) プロモーション&マーケティング
プロモーション&マーケティングは、企業や官公庁に対してITを活用したプロモーションやマーケティング施策などを同社が企画・提案し、受注した案件に対してプロジェクトチームを編成して業務に従事している。現在、35チーム、約760名のクリエイターが稼働している。
2026年2月期の売上高は前期比9.1%増の7,672百万円、営業利益は同14.3%増の675百万円となった。企業、官公庁向けともにプロモーション需要が旺盛で、受注案件の増加とあわせてカメラマンやライターのネットワークも同100名増の700名に拡大し成長要因となった。
また、新たな取り組みとして2025年10月にファンコミュニティ構築・運営大手のクオン(株)と共同でAIファンコミュニティモール「りろかる」を開始した。生活者は誰でも無料で参加可能で、好きな地域やプロフェッショナル、地元企業とつながり交流を楽しめる。地元企業や自治体は有料でコミュニティを開設して、AIと対話するだけで生活者との交流やファン育成、さらにはデータ分析が可能となっている。自治体においてはふるさと納税を増やす場として活用できるなど、地域の活性化を目的としたサービスとなっている。2026年4月時点で7つのローカルコミュニティ※と連携しており、今後本格的にプロモーション活動も進めながら、コミュニティを増やしていく。収益への影響は軽微だが、地域活性化を支援する取り組みとして推進する。
※ 茨城県鹿嶋市「KASHIMA Colorful Base」、福島県「ふくしまの酒」コミュニティ、福島県観光交流課「ふくしま浜通り★こらっせ!広場」、ゆるキャラグランプリ実行委員会「ゆるナビコミュニティモール」、日本首長連合「LOCAL JAPAN EXPO+」、岩淵薬品(株)「ちばFun♪コミュニティ」、(株)神社仏閣オンライン「神社仏閣めぐりコミュニティ」と連携している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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