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Link-Uグループ:Crunchyroll Manga好調で海外マンガサービスの拡大に注目

*16:57JST Link-Uグループ:Crunchyroll Manga好調で海外マンガサービスの拡大に注目
Link-Uグループ<4446>は、独自のテクノロジーを核に、コンテンツ配信プラットフォームの構築から運営までを一気通貫で手掛ける企業である。同社グループは「あらゆる価値を解放し、ココロ震える体験を世界に。」というパーパスを掲げ、画像や動画などの膨大なデータを最適に処理する独自開発のサーバー技術を強みに、大手出版社などの有力なコンテンツホルダーのDX推進パートナーとしての地位を確立している。マンガサービス事業、制作事業、マーケティング事業の3つの事業を持ち、主力のマンガサービス事業では、国内マンガサービスの企画・開発・運用に加え、Crunchyroll Mangaなど海外向けのマンガ配信プラットフォームの運営に携わっている。制作事業では、AIを活用したシステム開発と、Webtoonを含むコンテンツ制作を行っている。マーケティング事業では、WEBマーケティングや、インフルエンサーを活用したファン共創型マーケティングなど多角的に展開している。

同社の強みは、第一に、10年以上にわたる多様なマンガサービスの開発・運営で培った高性能なオリジナルサーバーを中心とした高度なインフラ技術力にある。膨大なアクセスを低コストかつ高速に処理できる技術は、大規模なマンガ配信サービスにおいて不可欠な要素となっており、顧客企業の収益最大化に直結している。第二に、コンテンツの制作から配信、マーケティングまでを垂直統合で提供できる事業構造が挙げられる。自社でマンガ作品を制作し、それを自社運用のプラットフォームで世界中に配信し、さらにSNSやVtuberを活用したプロモーションでユーザーを囲い込むという一連の流れをグループ内で完結させている。第三に、強固なパートナーシップと安定した収益基盤である。世界最大規模のアニメブランドであるCrunchyroll, LLCや、小学館、集英社などといった日本を代表する主要出版社との連携に加え、大手学生マンション運営会社との提携による法人向け読み放題サービスや、公的機関からのシステム開発案件の受託など、ストック型の収益モデルや公益性の高い事業を積み上げている。

直近の業績について、2026年7月期上期累計の売上収益は2,285百万円(前年同期比12.9%減)、営業利益は56百万円(同81.4%減)で着地した。マーケティング事業の不調や国内マンガ市場の競争激化の一方で、海外マンガサービスと制作事業の好調により、売上・営業利益ともに1Q比で大きく改善した。通期業績は下方修正を発表、2026年7月期は売上収益4,900~5,100百万円(前年同期比1.3%~5.5%増、当初計画6,000百万円)、営業利益320~400百万円(同2.1%減~22.6%増、同600百万円)とレンジでの開示となった。マーケティング事業における主要顧客との当初想定を超える取引縮小、および国内マンガ市場の成熟や足元の不透明感等に伴う市場環境の想定以上の鈍化を受けた。ただ、主力のマンガサービス事業および制作事業は四半期ベースで過去最高収益を計上するなど堅調に推移しており、特に海外マンガサービスが前年同期比160%超の成長を遂げている。成長著しいグローバル市場を見据えた先行投資を一段と強化したこと、ならびに将来の収益性向上に向けた事業構造の再構築に伴う費用が発生したことも利益押し下げ要因となっているが、2026年7月期下期累計は営業利益及び営業利益率の大幅改善が見込まれており、海外事業を中心に来期以降さらなる成長に期待が持てそうだ。

今後の成長見通しについては、グローバルビジネスの加速と制作事業の強化を重点施策として掲げている。特に海外展開においては、Crunchyroll Mangaおよび翻訳事業の拡大を背景に、配信作品数の拡充を並行して進めることで、海外マンガ事業の売上を引き上げる方針である。北米・中東に加え、持分法適用会社Comikeyの南米展開も進展し、海外事業が多地域で拡大していく。また、コンテンツ制作面では、作品数を大幅に増やすなど自社IPの創出を強化しており、世界的な人気を博しているWebtoon作品の映像化やグッズ化といったIP展開による多角的な収益化を目指している。技術面ではAIを積極的に活用し、効率的かつ高度なシステム開発体制の推進を図っていく。

市場環境も、日本の電子出版市場が2029年度には8,000億円規模にまで拡大すると予測されている。また、日本発コンテンツの海外振興を目的に政府の関連予算が前年比2倍超となっており、コンテンツ産業の海外売上収益20兆円を目指す政府による支援の拡充が進んでいる。同社グループの成長をけん引する「クランチロール・マンガ」を含む海外事業に加え、国策として推進される日本のマンガ・エンタメのグローバル進出を背景に、巨大な海外市場ポテンシャルを捉える同社グループの成長から目が離せない。

株主還元については、同社は持続的な成長を実現するための投資を優先している。総じて、同社は独自の技術力と垂直統合型の事業モデルを武器に、拡大するデジタルコンテンツ市場において確固たるポジションを築いている。特に海外展開及びIP政策の強化といった成長ドライバーが組み合わさることで、さらなる業績の拡大に期待しておきたいところである。中期経営計画の最終年度に向けた同社の飛躍的な成長に注目していきたい。




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