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不二電機工業---26年1月期は重電機器・一般産業向けが堅調、AI・データセンター需要が接続機器の成長を牽引

*09:29JST 不二電機工業---26年1月期は重電機器・一般産業向けが堅調、AI・データセンター需要が接続機器の成長を牽引
不二電機工業<6654>は3月10日、2026年1月期決算を発表した。売上高が前期比3.8%減の37.77億円、営業利益が同17.7%減の2.48億円、経常利益が同12.5%減の3.03億円、当期純利益が同1.9%減の2.36億円となった。国内経済が緩やかな回復基調をたどるなか、同社は重電機器や一般産業、鉄道車両業界、さらにはアジアや中東を中心とした海外市場へ重点的な営業活動を展開した。

製品分類別では、主力の接続機器が売上高17.13億円(前期比6.4%増)と順調に推移した。特に電力の受配電関係や変電所向けニーズが安定しているほか、昨今のAIやデータセンターの普及に伴う設備増強が追い風となり、サージアブソーバー端子台の需要を大きく押し上げた。また、中国市場における工作機械向けに汎用端子台のニーズも高まっている。制御用開閉器も売上高10.32億円(同0.5%増)と堅調だった 。電力インフラや公共施設の制御盤において、高い信頼性を備えた「人が操作するスイッチ」としてニッチな市場で約50%のシェアを維持しており、電力用開閉器の遠隔監視などを補助する「機械で操作されるスイッチ」も展開している。

一方で、表示灯・表示器は売上高4.69億円(同6.5%減)、電子応用機器は売上高5.24億円(同26.0%減)となった。これは、海外向けの大型案件の変動や、数年前に発生したサプライチェーンの混乱を背景に顧客より大口手配された電力関係製品の在庫調整局面が重なったことによる一時的な影響である。また、新幹線をはじめとする鉄道用変電所向けの更新計画が端境期にあたったことも減収要因となったが、足元では回復傾向にある。

利益面については、原油高に伴うプラスチック材の騰貴に加え、ここ1年で1.5倍に跳ね上がった銅や銅合金、接点や表面処理に使用される銀や金などの材料費高騰が負担となった。製品価格への転嫁については、顧客への影響を考慮し慎重に進めてきたため現状は一部に留まっているが、今期の下期以降には順次反映される見通しである。財務面では、自己資本比率92.5%という強固な基盤を維持しつつ、人手不足に対応する省人化製品や、変電所のデジタル化・省コスト化に寄与する通信用部品の開発を加速させ、付加価値の向上によるROE改善を図っている。

2027年1月期の業績予想は、売上高が前期比12.5%増の42.50億円、営業利益が同11.2%増の2.76億円、経常利益が同6.5%増の3.23億円を見込む。電力需要のさらなる高まりを背景に、二桁の増収を目指す方針である。配当については、配当性向50%以上を目標とする基本方針に基づき、年間32円(予想配当性向75.9%)の安定配当を予定している。あわせて、保有期間や株数に応じた株主優待制度(クオカード)も継続し、株主への利益還元を重視する経営姿勢を鮮明にしている。



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