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南海電気鉄道---3Qは営業収益及び各段階の利益が過去最高を更新、インバウンド需要や万博効果が寄与
2026/03/25 19:51
*19:51JST 南海電気鉄道---3Qは営業収益及び各段階の利益が過去最高を更新、インバウンド需要や万博効果が寄与
南海電気鉄道<9044>は1月29日、2026年3月期第3四半期(25年4月-12月)連結決算を発表した。営業収益が前年同期比4.4%増の1,953.92億円、営業利益が同17.0%増の341.71億円、経常利益が同8.3%増の331.54億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同10.1%増の222.58億円となった。営業収益および各段階の利益において過去最高を更新しており、極めて好調な決算となった。通期業績における大阪・関西万博の押し上げ効果は、営業収益で20億円程度を見込んでいる。
運輸業の営業収益は前年同期比5.9%増の890.51億円、営業利益は同20.2%増の149.58億円となった。大阪・関西万博の効果に加え、インバウンド需要が牽引役となり鉄道事業およびバス事業の輸送人員が増加した。特に空港線の旅客収入は、中国・韓国・東南アジアからの訪日客を中心に同10.3%増と大きく伸長した。同路線は平均単価が高く、鉄道旅客収入の約3割を占める成長ドライバーとなっている。また、前年度に子会社化した明光バスの寄与により、和歌山エリアを面でカバーする体制が整ったことも増収増益に貢献した。
不動産業の営業収益は同15.4%増の353.62億円、営業利益は同4.6%増の101.22億円となった。ホテル物件が好調に稼働したほか、分譲マンション販売も関西圏の沿線物件を中心に需要が根強く、今期は全体で370戸程度の販売を予定している。流通業については、駅ナカで展開するセブン-イレブンの売上がインバウンド客への認知度の高さを背景に好調に推移し、営業収益は同5.9%増の230.56億円、営業利益は同5.9%増の36.23億円となった。
レジャー・サービス業の営業収益は同16.2%増の364.67億円、営業利益は同58.8%増の3.940億円と大幅な増益を達成した。ビル管理メンテナンス業の新規受注増加に加え、子会社化した通天閣観光が「グレーター難波構想」における重要な拠点として通期で寄与した。また、ボートレース施設賃貸におけるG1グランプリ開催などの押し上げ効果も利益を牽引した。建設業は一昨年からの反動により減収となったが、人手不足を背景とした選別受注により利益率が向上し、営業利益は同26.8%増の17.06億円を確保した。
2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.1%増の2,714.00億円、営業利益が同11.0%増の385.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が226.00億円とする、前回発表の計画を据え置いている。資本効率の向上を重視し、PBR1倍超を達成した現在も利益向上に向けた施策を継続している。株主還元面では、配当性向30%の目標に加え、当期は113億円規模の自己株式取得を実施するなど、機動的な還元強化を推進している。次年度からは鉄道事業の分社化により、新たな「NANKAI」ブランドの下でさらなる成長を目指す方針である。
<AK>
南海電気鉄道<9044>は1月29日、2026年3月期第3四半期(25年4月-12月)連結決算を発表した。営業収益が前年同期比4.4%増の1,953.92億円、営業利益が同17.0%増の341.71億円、経常利益が同8.3%増の331.54億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同10.1%増の222.58億円となった。営業収益および各段階の利益において過去最高を更新しており、極めて好調な決算となった。通期業績における大阪・関西万博の押し上げ効果は、営業収益で20億円程度を見込んでいる。
運輸業の営業収益は前年同期比5.9%増の890.51億円、営業利益は同20.2%増の149.58億円となった。大阪・関西万博の効果に加え、インバウンド需要が牽引役となり鉄道事業およびバス事業の輸送人員が増加した。特に空港線の旅客収入は、中国・韓国・東南アジアからの訪日客を中心に同10.3%増と大きく伸長した。同路線は平均単価が高く、鉄道旅客収入の約3割を占める成長ドライバーとなっている。また、前年度に子会社化した明光バスの寄与により、和歌山エリアを面でカバーする体制が整ったことも増収増益に貢献した。
不動産業の営業収益は同15.4%増の353.62億円、営業利益は同4.6%増の101.22億円となった。ホテル物件が好調に稼働したほか、分譲マンション販売も関西圏の沿線物件を中心に需要が根強く、今期は全体で370戸程度の販売を予定している。流通業については、駅ナカで展開するセブン-イレブンの売上がインバウンド客への認知度の高さを背景に好調に推移し、営業収益は同5.9%増の230.56億円、営業利益は同5.9%増の36.23億円となった。
レジャー・サービス業の営業収益は同16.2%増の364.67億円、営業利益は同58.8%増の3.940億円と大幅な増益を達成した。ビル管理メンテナンス業の新規受注増加に加え、子会社化した通天閣観光が「グレーター難波構想」における重要な拠点として通期で寄与した。また、ボートレース施設賃貸におけるG1グランプリ開催などの押し上げ効果も利益を牽引した。建設業は一昨年からの反動により減収となったが、人手不足を背景とした選別受注により利益率が向上し、営業利益は同26.8%増の17.06億円を確保した。
2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.1%増の2,714.00億円、営業利益が同11.0%増の385.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が226.00億円とする、前回発表の計画を据え置いている。資本効率の向上を重視し、PBR1倍超を達成した現在も利益向上に向けた施策を継続している。株主還元面では、配当性向30%の目標に加え、当期は113億円規模の自己株式取得を実施するなど、機動的な還元強化を推進している。次年度からは鉄道事業の分社化により、新たな「NANKAI」ブランドの下でさらなる成長を目指す方針である。
<AK>


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