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イード Research Memo(1):AIの積極活用とM&A戦略により、AIメディアカンパニーとして高成長目指す
2026/03/12 12:31
*12:31JST イード Research Memo(1):AIの積極活用とM&A戦略により、AIメディアカンパニーとして高成長目指す
■要約
イード<6038>は、Webメディア・コンテンツの運営を行うクリエイタープラットフォーム事業(以下、CP事業)と、リサーチ及びECソリューションを提供するクリエイターソリューション事業(同、CS事業)を展開している。運営するWebメディア数は自動車、IT、エンターテインメント、金融など合計21ジャンル84メディアにのぼり、総登録会員数は100万人、月間ユニークユーザー数は2,500万人の規模となっている(2025年12月末時点)。特定メディアに依存しない「メディアポートフォリオ戦略」と、ネット広告収入のみに依存しない収益の多角化「360度ビジネス」戦略をAIエージェントも活用しながら推進しており、「AIメディアカンパニー」として成長を目指している。
1. 2026年6月期中間期の業績概要
2026年6月期中間期(2025年7月-12月)の連結業績は、売上高で前年同期比2.7%減の2,995百万円、営業利益で同34.3%減の223百万円と減収減益となったが、親会社株主に帰属する中間純利益は子会社の吸収合併に伴う繰延税金資産の計上等により、同67.0%増の340百万円と大幅増益となった。事業セグメント別では、CP事業が前年同期に好調だったネット広告の反動減が響いて減収減益となったものの、データ・コンテンツ提供が月額課金の有料会員サービス並びに子会社売上も含めて増収が続くなど、ネット広告依存からの脱却が着実に進行した。一方、CS事業は受注回復により増収に転じたものの、利益を押し上げる水準にまでは至らず、若干の損失が続いた。
2. 2026年6月期の業績見通し
2026年6月期の連結業績は、売上高で前期比5.2%増の6,400百万円、営業利益で同30.5%増の600百万円と期初計画を据え置いた。中間期の進捗率は低いが、当期は下期偏重の収益計画を立てており、第3四半期にどの程度売上高を伸ばせるかが計画達成のカギとなる。AIエージェントをコンテンツ制作だけでなく開発やデータ基盤連携などにも本格的に導入し、収益力の強化に取り組んでいる。また、新たなM&Aとして2026年2月に自動車専門サイト「webCG」を運営する(株)webCG※の全株式を取得し子会社化した。2026年6月期の連結業績に与える影響は軽微だが、今後同社グループが有する会員基盤や広告営業力、AI展開とwebCGの編集力・ブランド力を融合することで、自動車メディア事業のさらなる強化・成長につながるものと期待される。
※ 直近の業績は2025年3月期で売上高191百万円、営業利益31百万円。
3. 中期業績目標
中期業績目標として2030年6月期に連結売上高100億円、調整後連結EBITDA12億円を目指している。成長戦略としてM&A戦略を継続しつつ、AIメディアカンパニーとしてビジネスモデルを従来のネット広告中心のモデルから、AIでパーソナライズされた会員基盤「iid Smart id」をベースに、有料会員サービスやマーケティング支援サービスなど様々なサービスを展開していくことで高成長を目指す。
4. 株主還元方針
同社は配当方針として2026年6月期より、DOE(連結株主資本配当率)の目安を従来の2.0%から2.5%に引き上げた。同方針に基づき、1株当たり配当金は前期比横ばいの22.0円とする予定だ(前期は記念配当6.0円含む)。また、株主優待制度を継続・拡充することも発表済みで、毎年6月末時点の株主(500株以上保有)に対して、継続保有期間1年未満の場合はQUOカード1万円分、1年以上の場合は1.5万円分を贈呈する。今後も株主還元施策については内部留保資金を確保しつつ、継続的な配当や株主優待を実施するほか、自社株買いについても適宜検討する方針だ。
■Key Points
・2026年6月期中間期は減収減益となるが中間純利益は増益に
・2026年6月期はAI活用を全社的に推進し、下期からの収益回復を見込む
・2030年6月期に連結売上高100億円、調整後EBITDA12億円を目指す
・株主優待制度を拡充、配当金はDOE2.5%を目安に実施する方針
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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■要約
イード<6038>は、Webメディア・コンテンツの運営を行うクリエイタープラットフォーム事業(以下、CP事業)と、リサーチ及びECソリューションを提供するクリエイターソリューション事業(同、CS事業)を展開している。運営するWebメディア数は自動車、IT、エンターテインメント、金融など合計21ジャンル84メディアにのぼり、総登録会員数は100万人、月間ユニークユーザー数は2,500万人の規模となっている(2025年12月末時点)。特定メディアに依存しない「メディアポートフォリオ戦略」と、ネット広告収入のみに依存しない収益の多角化「360度ビジネス」戦略をAIエージェントも活用しながら推進しており、「AIメディアカンパニー」として成長を目指している。
1. 2026年6月期中間期の業績概要
2026年6月期中間期(2025年7月-12月)の連結業績は、売上高で前年同期比2.7%減の2,995百万円、営業利益で同34.3%減の223百万円と減収減益となったが、親会社株主に帰属する中間純利益は子会社の吸収合併に伴う繰延税金資産の計上等により、同67.0%増の340百万円と大幅増益となった。事業セグメント別では、CP事業が前年同期に好調だったネット広告の反動減が響いて減収減益となったものの、データ・コンテンツ提供が月額課金の有料会員サービス並びに子会社売上も含めて増収が続くなど、ネット広告依存からの脱却が着実に進行した。一方、CS事業は受注回復により増収に転じたものの、利益を押し上げる水準にまでは至らず、若干の損失が続いた。
2. 2026年6月期の業績見通し
2026年6月期の連結業績は、売上高で前期比5.2%増の6,400百万円、営業利益で同30.5%増の600百万円と期初計画を据え置いた。中間期の進捗率は低いが、当期は下期偏重の収益計画を立てており、第3四半期にどの程度売上高を伸ばせるかが計画達成のカギとなる。AIエージェントをコンテンツ制作だけでなく開発やデータ基盤連携などにも本格的に導入し、収益力の強化に取り組んでいる。また、新たなM&Aとして2026年2月に自動車専門サイト「webCG」を運営する(株)webCG※の全株式を取得し子会社化した。2026年6月期の連結業績に与える影響は軽微だが、今後同社グループが有する会員基盤や広告営業力、AI展開とwebCGの編集力・ブランド力を融合することで、自動車メディア事業のさらなる強化・成長につながるものと期待される。
※ 直近の業績は2025年3月期で売上高191百万円、営業利益31百万円。
3. 中期業績目標
中期業績目標として2030年6月期に連結売上高100億円、調整後連結EBITDA12億円を目指している。成長戦略としてM&A戦略を継続しつつ、AIメディアカンパニーとしてビジネスモデルを従来のネット広告中心のモデルから、AIでパーソナライズされた会員基盤「iid Smart id」をベースに、有料会員サービスやマーケティング支援サービスなど様々なサービスを展開していくことで高成長を目指す。
4. 株主還元方針
同社は配当方針として2026年6月期より、DOE(連結株主資本配当率)の目安を従来の2.0%から2.5%に引き上げた。同方針に基づき、1株当たり配当金は前期比横ばいの22.0円とする予定だ(前期は記念配当6.0円含む)。また、株主優待制度を継続・拡充することも発表済みで、毎年6月末時点の株主(500株以上保有)に対して、継続保有期間1年未満の場合はQUOカード1万円分、1年以上の場合は1.5万円分を贈呈する。今後も株主還元施策については内部留保資金を確保しつつ、継続的な配当や株主優待を実施するほか、自社株買いについても適宜検討する方針だ。
■Key Points
・2026年6月期中間期は減収減益となるが中間純利益は増益に
・2026年6月期はAI活用を全社的に推進し、下期からの収益回復を見込む
・2030年6月期に連結売上高100億円、調整後EBITDA12億円を目指す
・株主優待制度を拡充、配当金はDOE2.5%を目安に実施する方針
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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