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ABEJA Research Memo(1):業績好調なAIテクノロジー企業。フィジカルAI時代の先行者を目指す
2026/02/16 12:01
*12:01JST ABEJA Research Memo(1):業績好調なAIテクノロジー企業。フィジカルAI時代の先行者を目指す
■要約
1. 会社概要
ABEJA<5574>は2012年設立のAIテクノロジー企業で、ミッションクリティカル業務へのAI導入と継続運用を主軸とするデジタルプラットフォーム事業を展開する。「ゆたかな世界を、実装する」を理念に、AI技術そのものではなく、企業や社会の中でAIが安定的に機能し続ける仕組みづくりに注力している。中核の「ABEJA Platform」は、複数のAIを安全かつ継続的に稼働させる運用基盤であり、業務全体を俯瞰した全体最適を実現する点が特徴である。近年は大企業や公的領域への展開が進み、生成AI・LLM※を中心に高収益案件が拡大している。中長期的にはAIとロボティクスを融合するフィジカルAIを次の成長領域として見据えている。
※ Large Language Model(大規模言語モデル)の略で、大量のテキストデータを学習し、人間のように自然な文章を理解・生成できるAIモデルのこと。
2. 2026年8月期第1四半期の業績概要
2026年8月期第1四半期(2025年9月~11月)の業績は、売上高が1,198百万円(前年同期比55.9%増)、営業利益が219百万円(同131.8%増)、経常利益が219百万円(同131.5%増)、四半期純利益が182百万円(同113.3%増)と、売上高・各利益とも大幅な増収増益となり、四半期ベースで過去最高を更新した。売上面では、LLM関連案件を中心とした需要拡大が増収に寄与した。全売上構成に占めるLLM関連案件の比率は約80%に達しており、同社の主力領域として定着しつつある。利益面では、売上総利益率は戦略的投資の影響で一時的に低下したものの、販管費の伸びが抑制されたことで収益性は改善し、営業利益率は18.3%に上昇した。プラットフォーム型ビジネスのレバレッジ効果が顕在化した四半期と評価できる。
3. 2026年8月期の業績見通し
2026年8月期は、売上高が4,400百万円(前期比22.7%増)、営業利益が500百万円(同12.1%増)と、2ケタ増収増益を見込んでいる。生成AI・LLM関連案件の拡大を背景に、トランスフォーメーション領域、オペレーション領域ともに成長を見込む。一方、利益面は人材投資や研究開発投資を織り込むことで営業利益率は11.4%と前期比で低下する想定であり、先行投資を重視した保守的な計画と言える。通期予想に対する第1四半期時点の進捗率は売上高で27.2%、営業利益で43.9%と高水準で、オペレーション領域売上の積み上がりもあり、収益安定化が進みつつある。期初予想を据え置いたものの、足元の進捗から上振れ余地もあり、プラットフォーム型ビジネスの収益レバレッジの顕在化が今後の注目点となる。
4. 成長戦略
同社の成長戦略は、「ABEJA Platform」を基盤にAIが業務の主担当となる社会の到来を見据え、運用インフラ領域で先行者ポジションを確立する点にある。足元では生成AI・LLM関連案件が成長をけん引し、業務中枢を担うミッションクリティカル領域で導入が拡大している。導入後は運用フェーズへ移行し、ストック型収益として積み上がる構造が特徴である。中期的には、こうしたLLM活用で培った運用知見を基盤にAIとロボティクスを融合したフィジカルAI領域へ展開する計画で、2~3年後の次なる成長エンジンと位置付ける。デジタルから物理空間へと広がるAIバリューチェーンの中で、同社は「AIを止めず安全に動かす」運用基盤を担う存在として、先行優位の確立を目指している。
■Key Points
・AIバリューチェーンにおけるデジタルプラットフォーム事業で独自の存在感
・大企業顧客中心で模倣困難な独自の競争優位性を有する
・LLM関連案件が業績をけん引し、足元業績は好調。2026年8月期は2ケタ増収増益を見込む
・将来的にはフィジカルAI時代の先行者となるべく成長投資に注力
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中西 哲)
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■要約
1. 会社概要
ABEJA<5574>は2012年設立のAIテクノロジー企業で、ミッションクリティカル業務へのAI導入と継続運用を主軸とするデジタルプラットフォーム事業を展開する。「ゆたかな世界を、実装する」を理念に、AI技術そのものではなく、企業や社会の中でAIが安定的に機能し続ける仕組みづくりに注力している。中核の「ABEJA Platform」は、複数のAIを安全かつ継続的に稼働させる運用基盤であり、業務全体を俯瞰した全体最適を実現する点が特徴である。近年は大企業や公的領域への展開が進み、生成AI・LLM※を中心に高収益案件が拡大している。中長期的にはAIとロボティクスを融合するフィジカルAIを次の成長領域として見据えている。
※ Large Language Model(大規模言語モデル)の略で、大量のテキストデータを学習し、人間のように自然な文章を理解・生成できるAIモデルのこと。
2. 2026年8月期第1四半期の業績概要
2026年8月期第1四半期(2025年9月~11月)の業績は、売上高が1,198百万円(前年同期比55.9%増)、営業利益が219百万円(同131.8%増)、経常利益が219百万円(同131.5%増)、四半期純利益が182百万円(同113.3%増)と、売上高・各利益とも大幅な増収増益となり、四半期ベースで過去最高を更新した。売上面では、LLM関連案件を中心とした需要拡大が増収に寄与した。全売上構成に占めるLLM関連案件の比率は約80%に達しており、同社の主力領域として定着しつつある。利益面では、売上総利益率は戦略的投資の影響で一時的に低下したものの、販管費の伸びが抑制されたことで収益性は改善し、営業利益率は18.3%に上昇した。プラットフォーム型ビジネスのレバレッジ効果が顕在化した四半期と評価できる。
3. 2026年8月期の業績見通し
2026年8月期は、売上高が4,400百万円(前期比22.7%増)、営業利益が500百万円(同12.1%増)と、2ケタ増収増益を見込んでいる。生成AI・LLM関連案件の拡大を背景に、トランスフォーメーション領域、オペレーション領域ともに成長を見込む。一方、利益面は人材投資や研究開発投資を織り込むことで営業利益率は11.4%と前期比で低下する想定であり、先行投資を重視した保守的な計画と言える。通期予想に対する第1四半期時点の進捗率は売上高で27.2%、営業利益で43.9%と高水準で、オペレーション領域売上の積み上がりもあり、収益安定化が進みつつある。期初予想を据え置いたものの、足元の進捗から上振れ余地もあり、プラットフォーム型ビジネスの収益レバレッジの顕在化が今後の注目点となる。
4. 成長戦略
同社の成長戦略は、「ABEJA Platform」を基盤にAIが業務の主担当となる社会の到来を見据え、運用インフラ領域で先行者ポジションを確立する点にある。足元では生成AI・LLM関連案件が成長をけん引し、業務中枢を担うミッションクリティカル領域で導入が拡大している。導入後は運用フェーズへ移行し、ストック型収益として積み上がる構造が特徴である。中期的には、こうしたLLM活用で培った運用知見を基盤にAIとロボティクスを融合したフィジカルAI領域へ展開する計画で、2~3年後の次なる成長エンジンと位置付ける。デジタルから物理空間へと広がるAIバリューチェーンの中で、同社は「AIを止めず安全に動かす」運用基盤を担う存在として、先行優位の確立を目指している。
■Key Points
・AIバリューチェーンにおけるデジタルプラットフォーム事業で独自の存在感
・大企業顧客中心で模倣困難な独自の競争優位性を有する
・LLM関連案件が業績をけん引し、足元業績は好調。2026年8月期は2ケタ増収増益を見込む
・将来的にはフィジカルAI時代の先行者となるべく成長投資に注力
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中西 哲)
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