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サークレイス Research Memo(3):売上規模拡大により営業損益・経常損益は黒字転換を達成

*11:03JST サークレイス Research Memo(3):売上規模拡大により営業損益・経常損益は黒字転換を達成
■業績動向

1. 2026年3月期中間期の業績概要
サークレイス<5029>の2026年3月期中間期の連結業績概要は、売上高2,094百万円(前年同期比23.4%増)、営業利益6百万円(前年同期は28百万円の損失)、経常利益3百万円(前年同期は23百万円の損失)、親会社株主に帰属する中間純利益15百万円(前年同期比39.2%増)だった。Salesforceを中心とする「AI&DATA INNOVATION」領域の拡大に加え、ServiceNow事業や「SaaSサービス(AGAVE)」の伸長が増収に寄与した。一方で、継続的な人材投資や本社移転に伴う一時費用は発生したものの、売上規模の拡大により吸収し、営業損益及び経常損益は黒字転換を達成した。利益面では高付加価値案件の増加や稼働率改善が寄与し、収益構造の改善が進展している。売上高は通期計画に対して順調な進捗を示しており、下期偏重型の季節性を踏まえても、通期業績に向けた基盤は着実に強化されている。

2. サービス別の業績
(1) AI&DATA INNOVATION
2026年3月期中間期の「AI&DATA INNOVATION」の売上高は前年同期比23.3%増の2,008百万円であった。Salesforce事業を中心に、ServiceNowやMicrosoft領域における高付加価値案件が拡大し、増収をけん引した。特にServiceNow事業は導入から運用・開発までの一貫支援が評価され、案件獲得と稼働率が改善した。人材投資や本社移転費用を吸収しつつ、同領域全体の収益性は着実に向上している。

a) Salesforce事業
2026年3月期中間期におけるSalesforce事業の売上高は1,515百万円(前年同期比10.4%増)となり、堅調に推移した。第2四半期単体では780百万円(同8.2%増)であった。既存顧客を中心にAI活用やデータ連携を含む業務高度化案件が拡大したほか、運用高度化やDevOps※1/テスト自動化(Copado(コパード)※2)など周辺領域へ提供範囲を拡大し、増収に寄与した。継続的な支援体制により、安定した収益基盤を維持している。

※1 Development(開発)とOperations(運用)を組み合わせた、開発と運用を一体化して効率化を図るアプローチ。
※2 Salesforce開発に特化したDevOpsプラットフォームで、開発・テスト・リリースプロセスの自動化を支援。

b) ServiceNow事業
2026年3月期中間期のServiceNow事業の売上高は388百万円(前年同期比121.7%増)となった。第2四半期単体では209百万円(同128.6%増)と大幅な伸びを示し、高成長を継続している。案件獲得が順調に進んだことに加え、導入から運用・開発までを一貫して提供する体制が評価され、稼働率と利益率が改善している。高付加価値案件の積み上げにより、同領域は成長ドライバーとして存在感を高めている。

(2) SaaSサービス「AGAVE」
2026年3月期中間期の「SaaSサービス(AGAVE)」の売上高は前年同期比25.3%増の85百万円であった。海外駐在員向け人事・給与管理の需要拡大を背景に、既存顧客での利用拡大と新規導入が順調に進展した。ストック型収益としての安定性を高めながら、同社の中長期的な収益基盤として着実な成長を続けている。

3. 財務状況
同社の2026年3月期中間期末の財務状況は、成長投資を継続するなかで資産構成の入れ替えが進んだ内容となっている。資産合計は1,586百万円と、前期末比236百万円減少し、流動資産は914百万円(同414百万円減)となった。主な要因は現金及び預金が511百万円減少したことである。一方、売掛金は429百万円と前期末(430百万円)とほぼ横ばいで推移しており、売上債権の回収状況は安定している。固定資産は671百万円と前期末比178百万円増加しており、これは人材投資や事業基盤強化に伴う投資を反映したものである。負債合計は651百万円と前期末比242百万円減少し、流動負債・固定負債ともに減少した。有利子負債は196百万円と33百万円増加したが、これは将来成長に向けた資金調達の一環と位置付けられる。純資産は935百万円と前期末比5百万円増加しており、利益計上により自己資本は安定的に維持されている。総じて、同社は健全な財務基盤を保ちつつ、成長投資と財務健全性の両立を図っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)




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