フィスコニュース


AndDo Research Memo(4):現在は7つの事業セグメントだが、今後は5つに集約(2)

*12:04JST AndDo Research Memo(4):現在は7つの事業セグメントだが、今後は5つに集約(2)
■And Doホールディングス<3457>の事業概要

(4) 不動産売買事業(同売上高38,417百万円、営業利益2,031百万円)
1) ビジネスモデル
中古住宅の買取再生販売、新築戸建住宅建売、住宅用地の開発、一棟収益不動産の再生販売など、同社が自ら不動産を取得し、付加価値を付け、一般顧客・投資家へ販売する事業である。

2025年6月期の不動産売買事業の売上高の内訳は、住宅系が30,542百万円(構成比79.5%)、収益・大型その他が7,874百万円(同20.5%)であった。さらに、住宅系売上高に占める中古住宅(中古戸建とマンション)の比率は29.0%(前期26.0%)で、今後もこの分野に注力する方針である。

(5) 不動産流通事業(同売上高1,455百万円、営業利益511百万円)
建売住宅、中古住宅、土地などの不動産の売買仲介を行う事業。同事業は、セグメント変更により2026年6月期から「不動産売買事業」に組み入れられる予定となっている。

(6) リフォーム事業(同売上高2,200百万円、営業利益257百万円)
原状回復のリフレッシュリフォーム、機能性やデザイン性など付加価値を付けたリフォームや引き渡し後のメンテナンス、お困りごとに対応する小工事リフォームなどを行う事業。同事業は、セグメント変更により2026年6月期から「その他」に組み入れられるが、期中に事業譲渡される予定となっている。

3. 特色、強み
(1) 社会問題解決のサービス化
同社の最大の特色は、不動産・金融業界に関連する様々な事業を展開し、不動産業界や日本社会が抱える問題(たとえば高齢者の住宅問題等)に対するソリューションを提供できることだ。不動産売買仲介で業界最大級のネットワークを有し、業界初のサービス・事業を次々と開発・商品化している。

(2) 「事業価値連鎖」に精通
同社の強みは、不動産市場における引き合い、検討・査定、仲介・売買という一連の「事業価値連鎖」のすべてに精通しており、これらを一連で実行できることだ。

1) 引き合い
フランチャイズで全国700超の店舗を展開しているため、全国の様々な消費者ニーズを敏感に察知して拾い上げることができる。すなわち「全国対応」と「販売力」が同社の特色であり、強みである。

2) 検討・査定
長年の不動産取引で培われた「査定力」に加え、豊富な不動産売買実績に基づき全国の取引価格を把握できることが強みだ。また、競合各社は「取引事例」を有しているのに対して、同社は多くの「成約データ」を有しており、より査定の精度が高いと言える。これにより、不動産の与信枠を最大化できる。

3) 仲介・売買
もう1つの同社の強みは、全国のネットワークを駆使して様々な不動産物件をすぐに資金化できること、すなわち全国700店舗を含めた不動産仲介チェーンとしての強い販売力だ。具体的には他社では半年以上買い手が付かなかった物件を、同社は売主の希望額で10日で売却した例がある。また店舗間連携により、遠方の物件を売却できた例もある。

(3) 加盟店のDXを推進
加盟店のDXを積極的に推進しているのも同社の特色であり強みと言える。同社は、時代のニーズに即したソリューションサービスを提供する「不動産サービスメーカー」として、リアルの店舗ネットワークとIT・Webを融合したサービスを提供している。

4. 主な競合
各事業における主な競合や同社の強みは以下のようになっている。

(1) フランチャイズ事業
フランチャイズ事業を展開する競合会社としてはセンチュリー21・ジャパン<8898>(約1,000の店舗を展開)が挙げられる。センチュリー21・ジャパンに対しての同社の強みは、直営店で培ったノウハウを提供できることにある。

(2) ハウス・リースバック事業
同社は、この事業の先駆者であり当初は独占に近かったが、最近では主に(株)セゾンファンデックス、一建設(株)(飯田グループホールディングス<3291>傘下)、インテリックス<8940>と競合する。同社の強みは、物件に対する「査定力」と全国対応(エリアカバー率)である。ただし同事業は、今後縮小する計画としている。

(3) 金融事業
リバースモーゲージ保証事業では、同社の強みは全国規模で多くの金融機関と提携している点だろう。これにより、多くの情報(物件やリスク情報、市場動向など)が同社に集まる点は同業他社に比べて強みと言える。

(4) 不動産売買事業
競合は無数に存在するが、同社の強みは全国に広がった情報網と物件に対する知見、査定力である。

(5) 不動産流通事業
この分野も競合は無数に存在するが、同社の強みは、顧客のニーズを確実にくみ取ることにより、「土地仲介+新築建築」「中古住宅仲介+リフォーム」「売却計画+住み替え」など複合的な提案が行える点である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



<KM>



 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2025/10/02 15:30 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   344 銘柄
3,148 銘柄   売り
 
 
 
6861 キーエンス 買い転換
7741 HOYA 売り転換
4568 第一三共 買い転換
6146 ディスコ 買い転換
3382 セブン&アイH 売り転換



 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS