フィスコニュース


GVATECH Research Memo(6):流動比率が100%割るも、同社ビジネスモデルを踏まえると問題なし

*11:06JST GVATECH Research Memo(6):流動比率が100%割るも、同社ビジネスモデルを踏まえると問題なし
■GVA TECH<298A>の業績動向

4. 財務状況と経営指標
2025年12月期中間末の財務状況を見ると、総資産は前期末比85百万円減少の1,216百万円となった。これは主にソフトウェア(無形固定資産)が122百万円増加した一方で、現金及び預金が229百万円減少したことによる。負債合計は前期末比62百万円増加の757百万円となった。これは主に未払金が33百万円減少した一方、契約負債が53百万円増加、有利子負債が31百万円増加したことによる。純資産合計は前期末比147百万円減少し458百万円となった。これは利益剰余金が152百万円減少したことによる。経営指標については、財務の安全性を示す自己資本比率は前期末比9.1ポイント低下し34.6%、有利子負債と自己資本の比率を示すD/Eレシオは0.28上昇し0.87倍となったが、引き続き問題ない水準を維持した。一方、1年以内に返済する必要のある負債に対し1年以内に現金化される資産の割合を示した流動比率は93.1%となった。一般的に、100%を割る水準は資金繰への懸念があると言われるが、同社の場合、資金流出を伴わない契約負債※が流動負債全体の50%超を占めるため、特段の問題はないと言える。

※ 契約負債は顧客から受領済で未履行のサービスに関わる残高を指し、年払いのサブスクリプション料などが含まれる。中途解約がない限りは返金の義務はなく、資金流出を伴わずに毎月残高が減少していく負債勘定である。

また、2025年8月末に3銀行から合計5億円を借入調達し、手元流動性の補完を図った。


ソフトウェア投資継続により、現金及び現金同等物は減少

5. キャッシュ・フローの状況
2025年12月期中間期の営業活動によるキャッシュ・フローは35百万円の支出となった。主な支出は税引前中間純損失が151百万円、未払金の減少30百万円であった。一方、主な収入は減価償却費が100百万円、契約負債の増加が53百万円であった。投資活動によるキャッシュ・フローは230百万円の支出で、ソフトウェア(無形固定資産)の取得によるものである。財務活動によるキャッシュ・フローは36百万円の収入であり、借入金の増加が31百万円であった。この結果、2025年12月期中間期の現金及び現金同等物は229百万円減少し、同期末残高は312百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔)



<HN>



 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2025/10/02 15:30 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   344 銘柄
3,148 銘柄   売り
 
 
 
6861 キーエンス 買い転換
7741 HOYA 売り転換
4568 第一三共 買い転換
6146 ディスコ 買い転換
3382 セブン&アイH 売り転換



 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS