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フィード・ワン Research Memo(5):主力の畜産飼料事業では各機能を強化。市場シェア15%を獲得(2)

*11:05JST フィード・ワン Research Memo(5):主力の畜産飼料事業では各機能を強化。市場シェア15%を獲得(2)
■フィード・ワン<2060>の事業概要

2. 水産飼料事業
【強み1:北九州水産工場を中心とした安定的な生産供給体制】
【強み2:水産研究所を中心とした先進的研究開発体制】
【強み3:各支店に配置された水産物営業と技術的バックアップ体制】

水産飼料事業の事業プロセスは畜産飼料事業と類似点が多い。原材料を仕入れて、配合飼料を製造し、全国の養殖業者に販売している。原材料の約4割を占める魚粉は天然資源に依存しており、世界的に枯渇や需給ひっ迫などが懸念されていることから価格の上昇圧力が強い。製造は知多工場と最新鋭の北九州水産工場が担う。日本の海水養殖市場はマダイとブリが主要魚種であり、同社はマダイ用飼料に強みを持つ。環境配慮型飼料である無魚粉飼料「まだいDPサステナZERO」は統合以来の最大のヒット製品となっており今後の展開にも注目したい。2025年3月期の販売数量は9.9万トン(前期は11.0万トン)と前期比10.0%減となった。海水温上昇の影響を受けて養殖魚の生産性が低下したことが主な要因である。飼料の製造販売会社でありながら、一時的な給餌制限によるダイエット後のリバウンドのような成長促進(補償成長)などの飼養技術の確立や新原料の採用にも積極的に取り組んでおり、サステナブルな次世代養殖の確立によりコアコンピタンスを高めた事業成長を目指している。

3. 食品事業
【強み1:飼料メーカーだからこそ実現できる安心安全な食品】
【強み2:消費地に生産拠点を構えるパッカーとして、細かなニーズに合った製品供給】
【強み3:畜産経営者と協力した、高品質な「こだわりの製品」の開発】

食品事業は、主に配合飼料の販売先から、生産物(鶏卵、豚肉等)を買い取る取引から始まった事業である。仕入れた生産物や加工した製品は小売店や外食産業などに販売される。仕入価格は鶏卵相場や豚枝肉相場の影響を受け、相場が下がるタイミングが利益が出やすい。これは、仕入価格の変動を販売価格に反映させるまでに時間のズレが生じることが一因となっている。また、同社子会社のマジックパール(株)が販売する味付ゆでたまご「マジックパール」は1980年に販売開始し、駅売店を中心に売られるロングセラー製品である。ゆでたまごは「作る時代」から「買う時代」となり、市販用市場は、約30億円規模に成長しており、2013年比で約3倍に伸長していると言われている。同社はそのような中で2025年3月には製造能力を増強した新工場を建設したことからも今後も成長が期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)



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