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エムアップ Research Memo(9):既存の成長に加え、グローバル展開の本格化、次世代ファンビジネスで成長
2025/07/23 11:09
*11:09JST エムアップ Research Memo(9):既存の成長に加え、グローバル展開の本格化、次世代ファンビジネスで成長
■今後の方向性
1. 今後の成長イメージ
エムアップホールディングス<3661>のこれまでの基本戦略の軸は、ファンクラブサイトを起点としてロイヤリティの高い会員基盤の拡大を図るとともに、「EC事業」「電子チケット事業」とのシナジー効果を高めるところにあった。今後も、強力IPの獲得や会員基盤の拡大により、既存事業の安定的かつ継続的な成長を見込むとともに、グローバル展開の本格化、「電子チケット事業」の拡充、次世代ファンビジネスの創出、M&Aを含む新規事業の育成を新たな収益ドライバーとして、グループ全体で成長を加速する戦略を描いている。営業利益ベースでは年間20%以上の成長を目指していく。
2. 新たな成長の軸の育成
(1) グローバル展開の本格化
韓国発の人気コミュニケーションアプリの国内提供に加え、中国におけるファンクラブ及びECサービスの本格展開、さらには海外ファン向けの入会・決済環境の整備など、多言語・他通貨対応を進めている。今後も日本アーティストのグローバル展開や海外アーティストの日本進出を支援し、グローバル視点でのファンダム基盤の拡充を図っていく考えである。特に、「Weverse」等の有力サービスや現地パートナーとも積極的に連携する考えだ。
(2) 「電子チケット事業」の拡充
幅広い領域への展開を見据えた柔軟なサービス基盤を構築していく。特に発券から入場、来場促進、収益拡大までをトータルにサポートするDX支援をはじめ、高精度な本人確認チケット、価格変動型サービス、多機能販売基盤の構築など、機能強化と付加価値向上に取り組む。
(3) 次世代ファンビジネスの創出
引き続き、VR技術を活用したライブ演出の展開や、Web3.0関連技術を生かしたデジタルアセット管理・NFT活用の検討など、次世代ファンビジネスの創出に向けた活動を本格化していく。また、M&Aや外部企業との連携を含めて、新規事業の開発にも積極的に取り組む方針だ。
3. 弊社による中長期的な注目点
弊社でも、まだまだ伸びしろが期待できる既存事業の深化に加え、ポテンシャルの大きなグローバル展開や各領域で幅広いニーズを取り込む「電子チケット事業」の拡充が、同社の中長期的な成長をけん引する可能性が高いと評価している。特にグローバル展開の本格化は、海外でも人気が高まっている日本のアーティストの活動支援を通じて、会員基盤のさらなる拡大に向けた可能性を広げるものであり、同社の持続的成長を支えるポジティブな材料と捉えることができるだろう。一方、新技術(VRやWeb3.0、NFT等)を活用した次世代ファンビジネスの創出は、現時点で時間軸を含めて未知数なところが大きいものの、ファンサービスのリーディングカンパニーである同社にとって、アーティストとファンとの関わりに新技術を導入し、新たなファン体験や価値を生み出すことは避けて通れないテーマであり、順調に立ち上がってくれば業績の上振れ要因になる可能性もあるだろう。特にグローバル展開の本格化が、海外ファンとの関係づくりや他社との技術的な連携などを誘発し、イノベーションのスピードに拍車がかかる可能性が高いと見ている。また、「電子チケット事業」についても、二次流通市場の拡大に向けて各領域で需要が高まっているうえ、付加サービスとの組み合わせによる単価向上や各領域のDX支援など収益機会は大きく広がっており、事業拡大の余地は大きい。したがって、各方面で成長機会は広がっており、それぞれがどのようなペースで立ち上がってくるかが今後の成長性を占ううえでも重要な判断材料となるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<HN>
■今後の方向性
1. 今後の成長イメージ
エムアップホールディングス<3661>のこれまでの基本戦略の軸は、ファンクラブサイトを起点としてロイヤリティの高い会員基盤の拡大を図るとともに、「EC事業」「電子チケット事業」とのシナジー効果を高めるところにあった。今後も、強力IPの獲得や会員基盤の拡大により、既存事業の安定的かつ継続的な成長を見込むとともに、グローバル展開の本格化、「電子チケット事業」の拡充、次世代ファンビジネスの創出、M&Aを含む新規事業の育成を新たな収益ドライバーとして、グループ全体で成長を加速する戦略を描いている。営業利益ベースでは年間20%以上の成長を目指していく。
2. 新たな成長の軸の育成
(1) グローバル展開の本格化
韓国発の人気コミュニケーションアプリの国内提供に加え、中国におけるファンクラブ及びECサービスの本格展開、さらには海外ファン向けの入会・決済環境の整備など、多言語・他通貨対応を進めている。今後も日本アーティストのグローバル展開や海外アーティストの日本進出を支援し、グローバル視点でのファンダム基盤の拡充を図っていく考えである。特に、「Weverse」等の有力サービスや現地パートナーとも積極的に連携する考えだ。
(2) 「電子チケット事業」の拡充
幅広い領域への展開を見据えた柔軟なサービス基盤を構築していく。特に発券から入場、来場促進、収益拡大までをトータルにサポートするDX支援をはじめ、高精度な本人確認チケット、価格変動型サービス、多機能販売基盤の構築など、機能強化と付加価値向上に取り組む。
(3) 次世代ファンビジネスの創出
引き続き、VR技術を活用したライブ演出の展開や、Web3.0関連技術を生かしたデジタルアセット管理・NFT活用の検討など、次世代ファンビジネスの創出に向けた活動を本格化していく。また、M&Aや外部企業との連携を含めて、新規事業の開発にも積極的に取り組む方針だ。
3. 弊社による中長期的な注目点
弊社でも、まだまだ伸びしろが期待できる既存事業の深化に加え、ポテンシャルの大きなグローバル展開や各領域で幅広いニーズを取り込む「電子チケット事業」の拡充が、同社の中長期的な成長をけん引する可能性が高いと評価している。特にグローバル展開の本格化は、海外でも人気が高まっている日本のアーティストの活動支援を通じて、会員基盤のさらなる拡大に向けた可能性を広げるものであり、同社の持続的成長を支えるポジティブな材料と捉えることができるだろう。一方、新技術(VRやWeb3.0、NFT等)を活用した次世代ファンビジネスの創出は、現時点で時間軸を含めて未知数なところが大きいものの、ファンサービスのリーディングカンパニーである同社にとって、アーティストとファンとの関わりに新技術を導入し、新たなファン体験や価値を生み出すことは避けて通れないテーマであり、順調に立ち上がってくれば業績の上振れ要因になる可能性もあるだろう。特にグローバル展開の本格化が、海外ファンとの関係づくりや他社との技術的な連携などを誘発し、イノベーションのスピードに拍車がかかる可能性が高いと見ている。また、「電子チケット事業」についても、二次流通市場の拡大に向けて各領域で需要が高まっているうえ、付加サービスとの組み合わせによる単価向上や各領域のDX支援など収益機会は大きく広がっており、事業拡大の余地は大きい。したがって、各方面で成長機会は広がっており、それぞれがどのようなペースで立ち上がってくるかが今後の成長性を占ううえでも重要な判断材料となるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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