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くすりの窓口 Research Memo(1):2026年3月期は引き続き増収増益で売上・各利益とも過去最高更新を見込む

*11:01JST くすりの窓口 Research Memo(1):2026年3月期は引き続き増収増益で売上・各利益とも過去最高更新を見込む
■要約

くすりの窓口<5592>は「ヘルスケア領域に新しい価値を提供する」という経営方針の下、調剤薬局・ドラッグストア・医療機関・介護施設などのヘルスケアテック領域において各種ソリューションを提供している。

1. メディア事業、みんなのお薬箱事業、基幹システム事業の3本柱
同社は事業区分を、メディア事業(薬局検索予約ポータルサイト「EPARKくすりの窓口」や電子お薬手帳アプリ「EPARKお薬手帳」などの運営)、みんなのお薬箱事業(独自事業として開始した薬局不動在庫売買プラットフォーム「みんなの薬箱」、薬局や医療機関の医薬品仕入価格交渉を代行する「仕入れサポートサービス」、医薬品在庫管理・自動発注システム「eオーダーシステム」などの展開)、基幹システム事業(医療機関・調剤薬局・介護施設に必要な事務処理システムや情報システムなどの販売)としている。収益は薬局等から得られる初期導入費用等のショット売上及び月額利用料・手数料収入等のストック売上で、重要指数(KPI)をストック売上高及びストック粗利としている。全事業ともストック売上高の拡大に伴ってストック粗利が拡大基調であり、持続的な営業利益成長の源泉となっている。

2. 2025年3月期は上方修正値を上回る大幅増収増益で着地
2025年3月期の業績は、売上高が前期比28.4%増の11,199百万円、営業利益が同42.6%増の1,953百万円、経常利益が同46.3%増の1,940百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同133.7%増の2,034百万円となった。前回予想(2025年2月14日付で行った各利益の2回目の上方修正)を上回る大幅増収増益・過去最高で着地した。売上面はメディア事業と基幹システム事業がけん引し、利益面は全事業ともストック粗利が増加して販管費の増加を吸収した。全社ベースのストック売上高は同23.1%増の7,248百万円、ストック粗利は同37.3%増の2,877百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益については法人税等調整額914百万円を利益計上したことも寄与した。

3. 2026年3月期も増収増益・過去最高予想
2026年3月期の業績は、売上高が前期比9.8%増の12,300百万円、営業利益が同12.6%増の2,200百万円、経常利益が同10.0%増の2,135百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同10.1%増の2,240百万円と見込んでいる。前期は基幹システム事業のショット売上高が特需の形で大幅に増加したが、この反動を吸収して増収増益・過去最高を見込む。特需を除いた比較では売上高は同15.0%増収、営業利益は同33.3%増益の見込みとなる。重点施策として、メディア事業では処方箋ネット受付の機能や関連商品の充実とエンドユーザー(患者)への認知度向上による予約件数の増加、みんなのお薬箱事業では調剤薬局や医療機関の開拓推進による医薬品流通金額の拡大、基幹システム事業では子会社のシステム・データ連携強化による施設保有数の増加などを推進する。積極的な事業展開で各事業ともストック売上高、ストック粗利の順調な拡大が期待できると弊社では見ている。

4. 2030年3月期の目標はストック売上高200億円、営業利益50億円以上
同社は中期経営計画の目標値に2030年3月期のストック売上高200億円、営業利益50億円以上を掲げている。ストック売上高を積み上げながら安定的な利益確保を目指す。基本戦略としては、既存の主力3事業でのデータ・システム連携などにより各々の市場シェアを拡大してストック売上を積み上げるほか、M&A・アライアンスも積極的に活用しながら「医・薬・介護、個人ユーザー(患者)をつなぐプラットフォーム」として、調剤薬局・ドラッグストア・医療機関・介護施設・患者等の様々なニーズを捉えた独自事業を自社開発して業容を拡大する。さらに新規事業として未病予防事業や治験関連事業を育成する方針だ。各サービス間及び各事業間のシナジー創出も推進する。株主還元では当初予定より1年前倒して2025年3月期より配当を開始した。

5. 利益成長加速の可能性に注目
同社はヘルスケアテック領域において、既にポータルサイト「EPARKくすりの窓口」や電子お薬手帳アプリ「EPARKお薬手帳」が国内最大級のポジションを確立しているだけでなく、調剤薬局・ドラッグストア・医療機関・介護施設・患者等の様々なニーズを捉えた独自事業を自社開発して業容を拡大し、ストック売上高及びストック粗利が拡大基調であることが持続的な利益成長の源泉となっている。このビジネスモデルを弊社では高く評価している。今後もストック売上高及びストック粗利の拡大を基本方針として事業展開する方針を打ち出しており、利益成長が加速する可能性に弊社では注目している。

■Key Points
・ヘルスケアテック領域において各種ソリューションを提供
・2025年3月期は上方修正値を上回る大幅増収増益、過去最高で着地
・2026年3月期も増収増益で、売上高・各利益とも過去最高更新を見込む
・2030年3月期の目標はストック売上高200億円、営業利益50億円以上
・利益成長加速の可能性に注目

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)



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