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クオールHD Research Memo(5):2025年3月期はM&A効果で売上高、営業・経常利益で過去最高を更新

*17:05JST クオールHD Research Memo(5):2025年3月期はM&A効果で売上高、営業・経常利益で過去最高を更新
■クオールホールディングス<3034>の業績動向

1. 2025年3月期の業績概要
2025年3月期の連結業績は、売上高で前期比46.6%増の263,972百万円、営業利益で同61.8%増の13,465百万円、経常利益で同49.4%増の13,831百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同5.8%増の5,164百万円となり、売上高、営業利益、経常利益で過去最高を大きく更新した。第一三共エスファの連結子会社化により製薬事業の業績が大きく伸張したことが要因だ。ただ、特別損失や第一三共エスファの株式段階取得に係る差損を計上したこと、また、非支配株主に帰属する当期純利益2,312百万円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は微増益にとどまった。また、会社計画比では売上高がおおむね計画どおりとなったものの、薬局事業や製薬事業の下振れにより、営業利益で10.2%、経常利益で9.0%下回った。

事業セグメント別の業績を見ると、薬局事業は売上高で前期比4.0%増の171,641百万円、営業利益で同6.5%減の10,028百万円となり、営業利益率は同0.7ポイント低下の5.8%となった。売上高は、M&Aも含めた新規出店効果などによる処方箋枚数の増加と処方箋単価の上昇により増収となった。ただ、仕入コストや人件費などの店舗運営コストの増加を増収効果で吸収しきれず減益となった。仕入環境については、後発医薬品の供給不足が続いていることや、外資系製薬企業を中心に医薬品の卸先を1品目1社に絞る傾向のなかで、医薬品卸会社との価格交渉において厳しい状況が続いたものと見られる。

一方、BPO事業は売上高で前期比2.0%増の13,603百万円、営業利益で同10.1%増の1,706百万円となった。売上高が伸び悩んだように見えるが、CSO事業の顧客先であった第一三共エスファを子会社化したことで、内部売上高が前期の397百万円から1,271百万円に増加したことが一因だ。内部取引高も含めた増収率は8.4%増であった。CSO事業が堅調に推移したほか、医療人材紹介派遣事業も薬剤師紹介派遣を中心に好調に推移した。特に、紹介案件が伸張し利益率の上昇要因となった。製薬事業は第一三共エスファの連結子会社化により売上高で78,726百万円(前期は1,621百万円)、営業利益で5,272百万円(同412百万円の損失)となった。ただ、薬価改定による既存品の原価率悪化や新製品の販売好調等による販売経費の増加により、期初計画に対して未達となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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