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アクセル Research Memo(6):2026年3月期はリユース率の上昇を織り込み減収減益を計画

*13:06JST アクセル Research Memo(6):2026年3月期はリユース率の上昇を織り込み減収減益を計画
■今後の見通し

1. 2026年3月期の業績見通し
アクセル<6730>の2026年3月期の連結業績は売上高で前期比21.3%減の12,000百万円、営業利益で同31.6%減の1,000百万円、経常利益で同33.9%減の1,020百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同25.4%減の730百万円と減収減益計画となっている。前提となる遊技機器市場の販売台数は前期比1.3%増の155万台と堅調に推移するが、G-LSIやメモリモジュールのリユース率上昇により、販売数量が減少することが減収減益要因となる。売上原価率はプロダクトミックスの改善により、前期の71.2%から68.8%に低下する見通しだ。販管費は人件費の減少や経費抑制等により前期比176百万円の減少を見込んでいる。

事業セグメント別では、LSI開発販売関連の売上高は前期比23.7%減の11,300百万円となる見通し。同社が開示している売上構成比から試算すると、G-LSIは同19%減の約42億円、メモリモジュールを含むその他LSIは同26%減の約71億円となる。G-LSIは市場シェアが約55%と前期並みを維持するものの、リユース率が前期の40%から50%に上昇することで、販売数量が同22%減の約40万個に留まる。一方、メモリモジュールは市場シェアが前期の約80%から約85%に上昇するが、リユース率が同30%から50%に上昇することで販売数量は同34%減の54万個に落ち込む見込みとなっている。ただ、LEDドライバについては採用機種の増加で増収となる見通しである。

顧客等へのヒアリングに基づき、リユース率については上昇することを織り込んでいる。市場シェアについては大きく変動しないと見られるため、遊技機器市場の動向とリユース率が売上高の変動要素となる。市場動向については、ホール数の緩やかな減少傾向が続くものの、前期に実施された新紙幣対応設備の投資が一巡したことでホール側の遊技機器購入余力が増している。さらに2025年7月からスマートパチンコ機におけるLT機能※の内規が緩和され、設計の自由度が高まることで従来にない新機種の開発が可能となり、稼働力の高い新機種の登場が期待されている。ヒット機種が相次いで生まれれば販売台数の上振れ要因となるだけに、その動向が注目される。

※ LT(ラッキートリガー)とは、総量規制の緩和に伴う出玉性能向上のこと。総量規制とは、初当たり及びCタイム等の大当たりを除く確変(RUSH)突入時の平均出玉(期待値)に対する規制である。2025年7月より導入される「LT3.0+」では、初当たりを含む獲得出玉期待値が高まったほか、RUSHの性能仕様が緩和されたことで開発の自由度が大幅に高まった。

一方、新規事業関連の売上高は前期比59.1%増の700百万円、セグメント損失に関しては減少する見込みである。主にAI領域における事業の伸張を見込んでいる。「ailia DX Insight」の売上貢献についてはまだ軽微だが、自社製AIフレームワークである「ailia SDK」の提供や、AI実装支援サービスの拡大が主な増収要因となる。AIの普及が進むなかで、顧客ニーズに対応したカスタムSDKの開発やAIモデルの最適化ニーズは多く、こうした需要を取り込んでいく。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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