フィスコニュース


サニーサイド Research Memo(3):ブランドコミュニケーション事業は顧客支持強く、ポジショニングは強固(1)

*16:03JST サニーサイド Research Memo(3):ブランドコミュニケーション事業は顧客支持強く、ポジショニングは強固(1)
■サニーサイドアップグループ<2180>の事業概要

1. 事業ポートフォリオ概況
同社事業はブランドコミュニケーション事業、フードブランディング事業、ビジネスディベロップメント事業の3事業で構成されており、ブランドコミュニケーション事業が売上高の約8割、営業利益の約9割を占める(2024年6月期)。近年、コア事業をPRと販促施策・商品企画を統合した「ブランドコミュニケーション」と再定義し、資源配分の最適化、経営の効率化を進めている。

2. ブランドコミュニケーション事業
ブランドコミュニケーション事業は、主にPR戦略の策定や施策立案、販促施策・商品企画の立案・支援などを行う同社の主要セグメントとなっている。大きな話題を創出する企画力、メディアリレーション、積み重ねた実績により培われた専門性の高さが特徴である。

過去にはスポーツやエンタメに比重が多い時期もあったが、近年ではコスメ・ファッションやインバウンド増加の影響から商業施設・ホテル、日本政府が国家的戦略として注力する地方創生・旅行などで案件が活発化している。同事業の業種別売上は多岐にわたっており、十分な業種分散が図られている。

同社はコロナ禍を経て、成長加速と経営効率改善を目的にグループ傘下企業の集約化を実施し、2023年に子会社である(株)スクランブル、(株)ワイズインテグレーションを現 (株)サニーサイドアップに吸収合併している。また、これを契機に従来のマーケティング&コミュニケーション事業とセールスアクティベーション事業を統合し、ブランドコミュニケーション事業として再定義している。

収益面においては、子会社統合を経て不採算案件の整理や経営の効率化を図ったことから、近年では営業利益及び営業利益率は大きく改善している。具体的には、営業利益率が2020年6月期に3.0%であったが、2024年6月期には8.2%となっている。

現在、同事業の傘下には、PRを中心に展開するサニーサイドアップ、クリエイティブ制作やキャスティングを行う(株)クムナムエンターテインメント、CMの記者発表などを支援する(株)エアサイド、ファッションのPRを手掛ける(株)ステディスタディがある。なお、2020年3月に買収したステディスタディは、サニーサイドアップに次ぐ成長牽引役として位置付けており、人材の採用強化及びオフィス移転・拡張を実施している。

同事業の従業員は275名(2025年3月末)となっており、現中長期経営方針の開始前の256名(2023年6月末)から順調に増員を果たしている。PRビジネスは労働集約型の側面があるため、今後、先行採用した人員が徐々に戦力化するにつれて同事業の収益を底上げしていくことが見込まれる。

同事業における最大の強みは、長年にわたり培ってきた広範な人的ネットワークと、多様な業種・媒体・商材に対応してきた豊富な経験に基づく総合的な提案力にある。単なる情報発信にとどまらず、企業やブランドの価値を最大化するための戦略設計から実行までを一貫して担える体制を有しており、こうした対応力の高さは顧客から高い評価を得ている。

実際に、顧客からの直接指名によって案件が成立するケースも多く、同社の持つブランド力そのものが競争優位性となっている。また、最先端のトレンドやメディア環境の変化に対する高い感度と、老舗企業としての安定した実行力を兼ね備えており、スピード感と信頼性を両立する稀有な存在としてPR業界内で独自かつ強固なポジショニングを築いてる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 三浦健太郎)



<HN>



 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2025/06/06 15:30 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   1,690 銘柄
1,414 銘柄   売り
 
 
 
7974 任天堂 売り転換
8316 三井住友FG 売り転換
7011 三菱重工業 売り転換
8031 三井物産 売り転換
6702 富士通 売り転換



 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS