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ノイルイミューン Research Memo(5):共用パイプライン事業におけるライセンス収入が売上寄与

*15:35JST ノイルイミューン Research Memo(5):共用パイプライン事業におけるライセンス収入が売上寄与
■ノイルイミューン・バイオテック<4893>の業績動向

1. 2024年12月期通期の業績概要
2024年12月期通期の業績は、事業収益が7百万円(前期比97.6%減)、営業損失が1,069百万円(前期は775百万円の損失)、経常損失が962百万円(同1,127百万円の損失)、当期純損失が964百万円(同1,130百万円の損失)となった。

この事業収益の7百万円は技術移転にかかるものである。一方、事業費用面では、研究開発費579百万円(前期比66百万円減)となり、その内訳は、NIB101にかかる治験製品製造費用並びに臨床試験業務費用等44百万円減、前期に臨床試験管理システム導入を行った結果、今期は32百万円減などとなった。また、販管費496百万円(前期比53百万円増)となり、その内訳は、特許関連費用28百万円増、役員や従業員の増員に伴う人件費27百万円増などとなった。さらに、パイプラインの優先順位の変更に伴う開発委託先との契約解消により受取精算金106百万円が発生し、営業外収益となった。

なお同社は、がん免疫療法創薬事業の単一セグメントであるため、セグメント別業績は省略している。


潤沢な現金及び預金を有し、成長投資の供給体制は盤石

2. 財務状況
2024年12月期末の財務状況を見ると、資産合計は4,800百万円(前期末比978百万円減)となった。主な要因は、現金及び預金が884百万円が減少したことによるものである。負債合計は74百万円(同16百万円減)となった。主な要因は、未払金が10百万円、未払法人税等が6百万円減少したことなどによるものである。純資産合計は4,725百万円(同961百万円減)となった。主な要因は、当期純損失の計上により利益剰余金が964百万円減少したことなどによるものである。

3. 資金調達
同社は2015年4月に設立され、8年後の2023年6月に東証グロース市場へ株式を上場した。創業直後から、大株主である(株)鶴亀やBinex Co., Ltd.(韓国の医薬品製造・販売)などから資金援助を受け、上場前には手元資金30億円超を有していた。上場に際しては、約30億円の資金調達を行い、合計約60億円の資金調達が実施されてきた。

一方、2023年12月から2025年12月までの資金使途は約24億円を予定している。使途の内訳は、NIB101及びNIB103の開発費2,207百万円、NIB104以降の非臨床試験費用30百万円、新規パイプライン創製費用130百万円、新規基盤技術の研究費90百万円となっている。同社は2024年12月末時点で現預金4,670百万円を保有しており、当面の研究開発投資(年間実績5〜6億円)に充当可能と推察される。また、ファイナンス担当役員は「早急に新たな資金調達の計画はないものの、金融機関や証券会社との定期的なコミュニケーションを通じて、金融市場の現状や変化について継続的に情報収集を行っている」としている。

4. 2025年12月期通期の業績見通し
同社では、「現時点では業績に与える未確定な要素が多く、今後の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難な状況」(2025年2月20日決算発表にて)とコメントし、2025年12月期業績予想は公表していない。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)



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