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株式会社ヘリオス×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(8)
2025/05/22 12:08
*12:08JST 株式会社ヘリオス×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(8)
ヘリオス<4593>
対象となるのは「重症肺炎」、専門用語ではARDS(急性呼吸窮迫症候群)と呼ばれる疾患です。新型コロナウイルスの重症化により、多くの方が最終的にこのARDSに至り、命を落とされたことは記憶に新しいかと思います。
このARDSは、発症すると死亡率が30%〜58%と非常に高く、実際にはおおよそ半数の方が亡くなってしまう、非常に深刻な疾患です。
しかも、この疾患はコロナウイルスだけでなく、さまざまな感染症やパンデミックのたびに発生しており、そのたびに多くの命が失われてきました。そして現時点では、有効な薬物治療は存在していません。人工呼吸器による「対症療法」が唯一の手段です。
このような中で、我々が開発している細胞医薬品がどのような効果を発揮するのかについてですが、すでに日本で35名、米国で30名の患者を対象に治験を実施しました。その結果がこちらです。簡単に言えば、「通常であれば100名のうち100名が亡くなるような状況において、39名の命が助かる」という素晴らしいデータが得られています。
繰り返しになりますが、こうした臨床的効果を示した治療薬は、世界中を見渡しても他に存在していません。まずはこの薬を、日本の患者さんにしっかりと届ける。そのうえで、次に目指すのが、より巨大な市場であるアメリカです。
先ほどから米国について「巨大市場」と繰り返し申し上げてきましたが、では実際にどれほどの規模かという点について、具体的な数字を申し上げます。
まず、日本国内におけるARDSの年間患者数は約2.8万人とされています。対して、全世界では年間110万人、そしてアメリカだけで見ると、なんと26.2万人。日本の約10倍の規模にあたります。
当社の薬はすでに「米国最恵国待遇(Most Favored Nation)」の対象となっており、日本の薬価がそのまま米国でも参考にされる可能性があります。そこで、あくまで保守的な見積もりとして、「日本と同水準の薬価」で、「アメリカ市場の10%を獲得できた」と仮定した場合でも、米国の10%の市場をとれてば、年間売上はおよそ3,000億円規模にのぼると試算しています。そして、現実的には競合薬が存在しない状況ですので、市場シェアの3割程度は十分に狙えると考えております。その場合、年間1兆円規模の医薬品になる可能性があるということです。そのポテンシャルが本当に現実のものとなるかどうかを見極めるのが、これから始まる「グローバル第3相試験」であり、我々にとって極めて重要な試験になります。
●はっしゃん
そうですよね。私も多少勉強した感じでは、日本市場で成功するよりも米国で受け入れられるかどうかが最重要ということですよね。
■ヘリオス 鍵本様
その通りです。本当におっしゃる通りです。やはり第3相試験の結果というのが、一番大きなところになりますので、しっかりと仕上げていきたいと考えています。
現在ARDSに対する薬物治療法は世界的に存在しておらず、我々の細胞医薬品が承認されれば、「世界初の重症肺炎に対する再生医療製品」になる可能性があるという点でも、大きな意義を感じています。
続いて「脳梗塞」についてです。
日本において、脳梗塞の年間発症数は23万人から33万人程度とされています。その中で、細胞治療を必要とするような重症患者数は、年間およそ13万人。我々の薬は「発症から36時間以内に投与可能」という特性を持っています。この時間内に病院へ来院される方は、統計的に約6.2万人とされており、これが治療対象となる患者数です。
株式会社ヘリオス×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(9)に続く
<MY>
ヘリオス<4593>
対象となるのは「重症肺炎」、専門用語ではARDS(急性呼吸窮迫症候群)と呼ばれる疾患です。新型コロナウイルスの重症化により、多くの方が最終的にこのARDSに至り、命を落とされたことは記憶に新しいかと思います。
このARDSは、発症すると死亡率が30%〜58%と非常に高く、実際にはおおよそ半数の方が亡くなってしまう、非常に深刻な疾患です。
しかも、この疾患はコロナウイルスだけでなく、さまざまな感染症やパンデミックのたびに発生しており、そのたびに多くの命が失われてきました。そして現時点では、有効な薬物治療は存在していません。人工呼吸器による「対症療法」が唯一の手段です。
このような中で、我々が開発している細胞医薬品がどのような効果を発揮するのかについてですが、すでに日本で35名、米国で30名の患者を対象に治験を実施しました。その結果がこちらです。簡単に言えば、「通常であれば100名のうち100名が亡くなるような状況において、39名の命が助かる」という素晴らしいデータが得られています。
繰り返しになりますが、こうした臨床的効果を示した治療薬は、世界中を見渡しても他に存在していません。まずはこの薬を、日本の患者さんにしっかりと届ける。そのうえで、次に目指すのが、より巨大な市場であるアメリカです。
先ほどから米国について「巨大市場」と繰り返し申し上げてきましたが、では実際にどれほどの規模かという点について、具体的な数字を申し上げます。
まず、日本国内におけるARDSの年間患者数は約2.8万人とされています。対して、全世界では年間110万人、そしてアメリカだけで見ると、なんと26.2万人。日本の約10倍の規模にあたります。
当社の薬はすでに「米国最恵国待遇(Most Favored Nation)」の対象となっており、日本の薬価がそのまま米国でも参考にされる可能性があります。そこで、あくまで保守的な見積もりとして、「日本と同水準の薬価」で、「アメリカ市場の10%を獲得できた」と仮定した場合でも、米国の10%の市場をとれてば、年間売上はおよそ3,000億円規模にのぼると試算しています。そして、現実的には競合薬が存在しない状況ですので、市場シェアの3割程度は十分に狙えると考えております。その場合、年間1兆円規模の医薬品になる可能性があるということです。そのポテンシャルが本当に現実のものとなるかどうかを見極めるのが、これから始まる「グローバル第3相試験」であり、我々にとって極めて重要な試験になります。
●はっしゃん
そうですよね。私も多少勉強した感じでは、日本市場で成功するよりも米国で受け入れられるかどうかが最重要ということですよね。
■ヘリオス 鍵本様
その通りです。本当におっしゃる通りです。やはり第3相試験の結果というのが、一番大きなところになりますので、しっかりと仕上げていきたいと考えています。
現在ARDSに対する薬物治療法は世界的に存在しておらず、我々の細胞医薬品が承認されれば、「世界初の重症肺炎に対する再生医療製品」になる可能性があるという点でも、大きな意義を感じています。
続いて「脳梗塞」についてです。
日本において、脳梗塞の年間発症数は23万人から33万人程度とされています。その中で、細胞治療を必要とするような重症患者数は、年間およそ13万人。我々の薬は「発症から36時間以内に投与可能」という特性を持っています。この時間内に病院へ来院される方は、統計的に約6.2万人とされており、これが治療対象となる患者数です。
株式会社ヘリオス×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(9)に続く
<MY>




