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ベルシス24 Research Memo(6):2026年2月期は、CRM事業の増収により増益を予想

*13:06JST ベルシス24 Research Memo(6):2026年2月期は、CRM事業の増収により増益を予想
■ベルシステム24ホールディングス<6183>の今後の見通し

● 2026年2月期の業績見通し
同社グループでは、今後も主要ビジネスであるCRM事業を中心に、既存クライアントとの取引拡大及び伊藤忠グループやTOPPANホールディングスなどの多様な企業ネットワークを活用し、新規クライアントの獲得やアウトソーシングニーズの取り込みにより、売上収益の拡大に取り組むとともに、蓄積したデータ・知見を生かし、コンタクトセンターの次世代化による利益率の向上を進める。また、生成AIと顧客対応データを活用した新しい顧客体験の実現により、クライアント企業の期待水準を上回るビジネス価値を創造する。

従業員に対しては、“プロフェッショナル”が集う、“働きがい”のある企業の実現に向けて、新たな人事制度及び人材育成施策の導入を進めるほか、女性活躍推進を目的とした育成プログラムの実施、企業内保育所の設置及び教育研修施設の開設等、より多様な働き方を実現する環境整備の取り組みを続ける。加えて、D&I(ダイバーシティとインクルージョン:多様性を認識し、一人ひとりを受け入れ尊重することにより個人の力が発揮できる環境を整備する考え方)と健康経営のさらなる推進を図り、多様な人材の活躍を促進する考えだ。

2026年2月期の連結業績は、売上収益150,000百万円(前期比4.5%増)、営業利益12,000百万円(同3.6%増)、税引前利益11,760百万円(同4.7%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益8,100百万円(同1.2%増)の増収増益を予想する。

2026年2月期より、CRM事業の売上収益内訳区分を、従来の基礎業務とコロナ等国策関連業務から、今後の注力分野を示すスマートコンタクトセンター(SC)業務とスマートビジネスサポート(SB)業務に変更する。スマートコンタクトセンター業務はクライアント企業とエンドユーザー間のコミュニケーション関連領域にかかる業務で、スマートビジネスサポート業務はクライアント企業の社内業務の支援にかかる業務である。前期までにコロナ等国策関連業務が大きく縮小したことに伴い、今後は同社の注力分野である次世代コンタクトセンター業務とクライアント企業のバックヤード支援業務を、それぞれ独立した区分として示すことで同社のビジネスの進捗をより明確にできることから区分を変更した。

売上収益予想(前期比63.9億円増)の内訳は、スマートコンタクトセンター業務は、人材不足等によるアウトソース需要の拡大やDXソリューション等の新サービスにより、1,270億円(同38.2億円増)を見込む。また、スマートビジネスサポート業務は、BPRコンサルティング案件の伸長に伴う新規の増加により、225億円(同24.8億円増)を計画する。売上総利益は282億円(同27.9億円増)と、売上収益の増収効果や連結子会社の業績伸長などにより大幅増加を見込む。しかし、前期に計上した子会社株式売却に伴う利益の反動(同37.6億円の減益要因)、減損損失の反動(同15.7億円の増益要因)等により、営業利益は同4.1億円増の小幅増益に留まる見通しだ。営業利益の増加に加えて持分法による投資損益(同4.1億円増)、金融費用(同3.0億円増)、法人所得税費用(同5.0億円増)などから、親会社の所有者に帰属する当期利益も小幅増益(同1.0億円増)を見込む。持分法による投資損益は、CTCファーストコンタクトの連結子会社から持分法への区分変更による増加に加え、TBネクストコミュニケーションズやタイのTrue Touchの増益を見込んでいる。

前期はコロナ等国策関連業務の売上収益が大幅に落ち込んだため、決算は期初の業績予想を下回る結果となった。コロナ等国策関連業務は既に大きく縮小しており、CRM事業の実態を正確に示すために売上収益区分をスマートコンタクトセンター業務とスマートビジネスサポート業務に変更するなど、今後の成長を見据えた取り組みを始めている。同社では従来から期初には慎重な業績予想を発表する傾向があることから、当期の業績予想については達成する確度が高いと弊社では考える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)



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