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ラクサス・テクノロジーズ:ブランドバッグのサブスク型シェアリング事業、市場を先取り成長中、PERも割安

*10:30JST ラクサス・テクノロジーズ:ブランドバッグのサブスク型シェアリング事業、市場を先取り成長中、PERも割安
ラクサス・テクノロジーズ<288A>は2006年に設立され、2024年12月に東証グロース市場に上場した。2019年10月にワールド<3612>の連結子会社となっていたが、上場と同時に持分法適用会社となっている。創業当初は英会話教材や美容・健康・食品などの通信販売を手掛けていたが、現在は2015年2月から開始したブランドバッグのサブスクリプション型シェアリング事業「Laxus(ラクサス)」を展開している。60ブランドのバッグを取り扱い、アプリでバッグを予約し、自宅に届く仕組みとなっており、ユーザーは好きなタイミングで交換できる。モノが持つ価値ポテンシャルを開放し、ユーザー機会の裾野を拡げること、モノの生涯収益を最大化する「価値サーキュラー」を目指している。同社の強みは、日本最大級のブランドバッグ保有数を活用した豊富な商品ラインアップと、交換し放題といった高いユーザー体験を提供するサービス設計にある。また、「買えちゃうラクサス」による試用販売機能も収益源となっている。

シェアリングエコノミーの広がりと、サステナブルな消費への関心の高まりが同社にとって追い風となっている。特にブランドバッグ市場においては、「所有から利用へ」という価値観の変化が顕著であり、ラクサスのような月額制サブスクモデルは今後も市場拡大が見込まれる。なお、バッグの品ぞろえの観点から参入障壁は相応に高く、直接的な競合は存在しないとしている。

2024年3月期単体決算は、売上高2,193百万円(前期比10.1%増)、営業利益454百万円(同35.2%増)であった。2025年3月期第3四半期は、売上高1,935百万円(前年同期比23.0%増)、営業利益472百万円(同54.0%増)と大幅な増収増益の状況。売上高はサブスクの価格改定による一人当たり単価の改善、および戦略的なバッグ資産の入れ替えに伴う販売数増加により増収。利益面は人件費、広告宣伝費、販売手数料などが増加したが、増収効果が大きく増益となった。

バッグ1点あたりの生涯価値の最大化を目指し、海外ECやインバウンドが強い店舗での委託販売といったBtoBtoC販路を活用することで、保有バッグの販売促進を図っていく。シェアリング中のバッグを購入できる試用販売サービス「買えちゃうラクサス」においては、ビットコイン決済の導入など利便性向上に向けた取り組みを進めている。また、既に内製化しているオペレーションやアプリなどをOEM化し、外部への提供や他社との協業に活用する構想もあり、「Sharing as Service (ShaaS)」の展開による非連続の成長も視野に入れている。

成長投資と財務健全性の確保を優先することが株主に対する最大の還元につながると判断し、今2025年3月期については配当を実施しない方針である。一方で、個人投資家の比率が高いことを踏まえ、同社サービスの認知拡大および利用促進につながる利便性の高い株主優待制度の導入を、2025年3月に決定している。

高い利益成長の一方でPERは1桁台、資産の多くも換金可能なものであることを考慮すれば、株価に割安感は強いと考えられる。



<HM>



 
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2025/07/03 15:30 現在

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