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クリレスHD Research Memo(1):2025年2月期は売上収益・営業利益が過去最高。新中期経営計画を公表

*13:01JST クリレスHD Research Memo(1):2025年2月期は売上収益・営業利益が過去最高。新中期経営計画を公表
■要約

1. 会社概要
クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>は、ショッピングセンター(以下、SC)内のレストラン及びフードコートの運営を主力とするとともに、M&Aにより獲得した居酒屋業態や飲食店業態も展開している。集客力の高い立地へのこだわりとそれぞれの立地環境に見合った業態の組み合わせによるマルチブランド・マルチロケーション戦略や、積極的なM&Aを通じて成長性のある業態を取り込む「グループ連邦経営」に特長を有してきた。2025年2月末現在の店舗数は約230業態で1,116店舗※に上る。2020年以降、コロナ禍による影響が外食業界に影を落としたが、徹底したコストコントロールを通じた収益体質の強化を図るとともに、コロナ収束後(以下、アフターコロナ)を見据えたポートフォリオの再編にも取り組んできた。再成長ステージへの道筋が見えてきたなかで、2025年4月には5ヶ年の新中期経営計画を公表した。「グループ連邦経営」をさらに進化及び深化し、ブランド・ブラッシュアップや出店エリアの拡充、海外事業の強化により持続的成長を実現する方針である。

※ 業務受託店舗、FC店舗のすべてを含む(以下、同様)。

2. 2025年2月期決算の概要
2025年2月期の業績(IFRS)は、売上収益が前期比7.3%増の156,354百万円、営業利益が同20.2%増の8,504百万円と2期連続の増収増益となり、売上収益及び営業利益は過去最高を更新した。メリハリ消費やインバウンド需要が続くなか既存店を中心に堅調に推移したことにより、売上収益は全カテゴリーで伸長した。既存店売上高(通期平均)は同106.1%に増加した。また、期中に実施した2件のM&Aも業績の伸びに寄与した。利益面では、予想を上回る原材料費率の上昇や保守的な減損損失等が収益を押し下げる要因となったものの、増収効果や適正価格化の継続によりコスト上昇やM&Aのアドバイザリー費用を吸収し、大幅な営業増益を実現した。

3. 2026年2月期の業績見通し
2026年2月期の業績予想について同社は、売上収益を前期比5.5%増の165,000百万円、営業利益を同12.9%増の9,600百万円と増収増益を見込んでいる。週末や祝日を中心としたメリハリ消費や好調なインバウンド需要が続くなか、各カテゴリーの伸びを見込む。既存店売上高(連結)は同102.8%を想定し、新規出店はコアブランドを中心に37店舗を予定している。利益面でも新規出店や既存店の強化に加え、今後の成長を支える人的資本及びテクノロジーへの投資に積極的に取り組むものの、増収による収益の底上げやコストコントロールにより大幅な増益を実現し、営業利益率は5.8%(前期は5.4%)へ改善する見込みとしている。

4. 新中期経営計画の方向性
新たにスタートした中期経営計画(2026年2月期~2030年2月期)では、環境変化に伴う本質的な課題解決のための5期と位置付け、1) 本質的価値の進化(料理の中身やサービスのあり方、立地ポートフォリオの強化)、2) シナジーのあるM&A(投資総額500億円)、3) 海外事業の拡大(海外売上比率30%)に取り組む。年30~40店前後の新規出店及びM&A等を通じて、最終年度となる2030年2月期の売上収益230,000百万円、営業利益16,000百万円を目指す。

■Key Points
・2025年2月期は2期連続の増収増益を実現し、売上収益及び営業利益は過去最高を更新
・2026年2月期も新規出店や既存店の伸びにより、増収増益基調の継続を見込む
・環境変化に伴う本質的な課題解決に向けて新中期経営計画を公表。本質的価値の進化や海外事業の拡大等により持続的成長を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)



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