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クオルテック Research Memo(4):2025年6月期は増収、営業利益は前期並みとして予想据え置き(1)

*11:54JST クオルテック Research Memo(4):2025年6月期は増収、営業利益は前期並みとして予想据え置き(1)
■クオルテック<9165>の今後の見通し

1. 2025年6月期の業績見通し
2025年6月期の連結業績は、売上高4,000百万円(前期比10.4%増)、営業利益385百万円(同1.0%増)、経常利益370百万円(同0.9%増)、当期純利益280百万円(同3.7%増)と増収増益を見込んでおり、期初の業績予想を据え置いている。2025年6月期も主力の信頼性評価事業及び微細加工事業を中心に拡販を進めることで、前期と同等の増収を計画している。営業利益についてはパワエレテクノセンター建設に伴う関連費用の支出のほか、成長投資としての人件費及び研究開発費の増加により前期並みの計画としている。上期は期初に計画した拡販体制強化策が順調に進捗しており、売上・利益面で成果が表れていることから、例年大手企業からの試験需要が高まる下期に向けての期待は大きい。拡販体制強化策の内容は熊本営業所を開設した九州地区での半導体業界をターゲットとする販路拡大や、東海地方の自動車業界の拡販推進、微細加工分野の案件開拓といったものである。また高い需要増が見込まれるパワー半導体の試験需要に対応するためのパワエレテクノセンターの本格稼働や検査設備の増強といった、受注を切り盛りする側の対応も整えることで業績拡大に向けた取り組みを進めている。

売上面をセグメント別に見ると、信頼性評価事業については前期比10.2%増の3,520百万円を見込む。パワー半導体向けの試験であるパワーサイクル試験の受注増を中心とした成長を図ることとしているが、同試験の中間期時点の受注実績売上高ベースで前年同期比32.1%増加と、通期目標(前期比21.3%増)を上回る状況である。九州地区の受注は堅調であり、年商で1億円程度の増収が見込まれている。また自動車関連では大手自動車メーカー各社や自動車部品メーカーからの需要が伸びている。自動車の電動化に関してはEV、HV、PHV、FCVなど複数の実装タイプがあるが、そのいずれにもPCU(Power Control Unit:動力を管理するためのシステム)を搭載しており、そこではパワー半導体が使用されている。メーカー各社は自動車の電動化に関して研究開発を高度化させており、結果として試験需要も高まっている。自動車部品や自動車以外の電子部品でもパワー半導体の利用の裾野が広がっており、同社はその試験需要の取り込みに向けて自動車メーカーや半導体メーカーを中心に拡販を進めている。微細加工事業については、前期比14.3%増の437百万円を見込む。レーザ加工事業や試作品加工事業での需要回復傾向を背景とした受注増が継続する見込みに加え、表面処理技術事業も安定して収益増を確保していること、さらにガラス基板などの新しい素材加工分野での新たな需要獲得への見込みを踏まえたものだ。その他事業については前期比8.7%減の42百万円を見込む。バイオ遺伝子検査需要の回復待ちの状況が継続することを踏まえてのものだが、上期は前年同期比31.4%増収であり、期初の見込みより回復が早まっていることから、上振れが期待される。

利益面では、増収効果は期待されるものの、パワエレテクノセンター関連費用や次世代半導体関連の開発費用の増加などの要因で、営業利益としては前期比1.0%増と前期並みの水準となる見込みだ。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)



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