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セキュア Research Memo(4):最先端技術を活用したプロダクト設計で、大型案件受注に弾み

*13:14JST セキュア Research Memo(4):最先端技術を活用したプロダクト設計で、大型案件受注に弾み
■強み

セキュア<4264>の強みは、20年超の業歴の中で培った経験・実績を有することと、多くの導入実績を生かし多様なニーズに合わせたセキュリティシステムを提案できることである。例えば、監視カメラやセンサー、それらをつなぐシステムすべてを連携させてセキュリティシステムを最適化するなど、空間の中から特定の人やモノを見分ける画像認識技術に長けている。また、多種多様な業界の課題を洗い出し、1,000種類以上のデバイスを駆使して、必要とされるソリューションを自社で開発できる体制を構築していることも強みの1つである。

2010年以前のセキュリティと言えば、監視カメラは不測の事態に備えて証拠映像を撮るものだったが、現在ではそれ以外での運用効果が期待されることが多く、同社は付加価値をつけてそれらのニーズに応えることでユーザーを獲得している。例えば食品工場では、製品や機械・備品などが盗難に遭うリスクよりも、製造ラインにおけるバイトテロの発生や製品への異物混入などのリスクがより高く、これにより最悪の場合、工場が稼働停止に追い込まれる。このようなリスクの発生を未然に防ぐため、変化の兆候をAIによって解析するニーズがある。同社は、移動信号をカメラシステムに組み込むなど、物理セキュリティシステムを通じて、機械のログだけでは明確化できない、発生した不測の事態を瞬時に分析できる仕組みを付加している。このように、顧客の課題を深掘し、付加価値をつけたシステム提案により、近年は大型案件の受注に弾みがついている。

またセキュリティ用途以外の顧客にも対応しており、運用ニーズを的確に捉え、最適化したソリューションを提供していることから、ユーザー企業やパートナー企業からの評価が高い。近年、入退室の管理方法として、カードキーや指紋認証から顔認証への移行が進んでいる。セキュリティカードの発行・回収や紛失した際の管理業務の手間を削減するうえでも、スマートフォンと連携した顔認証による入退出管理システムの需要は今後も高まると考えられる。この趨勢は同社にとってプラス要因であり、最新AIや1,000種類以上のデバイスを駆使するサービスの高付加価値化に伴い、売上単価の上昇が見込まれると、弊社では見ている。コストのかかるハードウェアの開発については、高い専門性を持つ会社に委託するほか、世界中から最先端の技術を取り入れて同社ラボで実験と検証を繰り返すという、独自の品質マネジメントを実現している。セキュリティ市場では大手電機メーカーなどと競合するが、同社は高付加価値領域を開拓しているため、競合他社とは棲み分けができている。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)



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