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エブレン Research Memo(1):年平均成長率10~15%を目標に、成長路線の堅持を目指す

*14:01JST エブレン Research Memo(1):年平均成長率10~15%を目標に、成長路線の堅持を目指す
■要約

エブレン<6599>は、産業用電子機器や工業用コンピュータの設計・製造を専門とし、産業用電子機器の設計・製造分野においてソリューションを提供している。主力は、通信・電力・鉄道・医療などの社会インフラ系設備や半導体製造装置や生産自動化機械などの産業インフラ系設備においてコントローラーとして使用される、産業用コンピュータの受託設計及び受託生産で、全体の8割以上を占める。受託した製品が一旦量産に入ると、中長期的に安定した収益源となるのが特徴だ。

1. 2025年3月期第3四半期累計決算の概要
2025年3月期第3四半期累計(2024年4~12月)の業績は、売上高が前年同期比1.8%減の3,028百万円、営業利益が同18.0%減の335百万円、経常利益が同16.2%減の344百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同16.1%減の230百万円と、減収減益を余儀なくされた。主力の半導体製造装置向けの計測・制御関連で中国向けレガシー装置の設備投資が増加しながらも、同社への影響は小さかったようだ。一方、アフターコロナにおいては顧客の在庫未消化の状態が続いていたが改善の兆しが出てきたほか、第4四半期には値上げの効果が出てくることから、ここからは業績の上向きが期待できそうだ。

2. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の業績見通しについては、売上高で前期比2.8%増の4,100百万円、営業利益で同9.1%増の530百万円、経常利益で同8.1%増の530百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同5.4%増の350百万円と、増収増益を見込んでいる。もともと2025年3月期の収益計画は後半偏重であるため、第3四半期までのもたつきは織り込み済みである。計測・制御分野は、AI用途など先端分野投資の活発化がプラス要因となっているほか、顧客の在庫消化が進んでいる状況である。さらに、交通関連製品の新規量産品の生産開始で業績への寄与が期待される。同社の業績は全体的に回復傾向を示しているものと考えられる。

3. 中期の成長戦略
より価値のあるソリューションの提供を通じて企業価値の拡大を目指すため、「コア事業の強化」「受託範囲の拡大」「ボードコンピュータ事業強化」「中国子会社の戦略的活用」の、4つの戦略を掲げている。これらを着実に実行することで、年平均成長率10~15%を目標として成長路線を堅持する考えだ。具体的な数値目標として、2027年3月期に売上高51億円、経常利益8億円を掲げている。

■Key Points
・産業用コンピュータの受託設計・製造で発展
・2025年3月期第3四半期は減収減益も、顧客の生産調整改善の兆し
・2025年3月期は増収増益を目指す。第4四半期で巻き返しを計画
・2027年3月期に売上高51億円、経常利益8億円を目標に掲げる

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)



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