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トレードワークス Research Memo(4):証券業界向けフロントシステムで独立系トップ(3)

*11:04JST トレードワークス Research Memo(4):証券業界向けフロントシステムで独立系トップ(3)
■会社概要

3. 市場動向と同社の強み
トレードワークス<3997>が主力市場としている証券業界のIT投資額は年間3,000億円前後と見られ、提供形態は、クラウドでの提供が全体の7割以上を占め、残りがスクラッチ開発※やパッケージ製品である。ここ数年インターネット取引の普及拡大や取り扱い商品(外国株式、投資信託、デリバティブ、新NISA、暗号資産、FX、iDeCoなど)の拡大などもあり、IT投資額は着実に増加しており、今後も年率1ケタ台の安定成長が続くことが予想される。

※ 製品を開発する際に、既に存在する何かを土台とせずにゼロから新たに作り上げること。

証券取引システムは、従来大手証券会社系列のシステム開発会社がシェアの大半を握っており、トップベンダーの野村総合研究所<4307>、2位の(株)大和総研のグループで全体の約7割を占めている。同社がこれら大手証券やその系列子会社の取引システムを受注する可能性は低いが、過去には総合証券会社の取引システムをリプレースした実績があるほか、取引システム以外のソリューションを導入していくことで顧客を開拓していく可能性は十分にある。インターネット取引システムを導入している証券会社数は、ネット専門証券会社の増加もあって2013年3月末の57社から2024年3月末には95社まで増加しており、証券業に新規参入する企業が出てくれば同社にとって顧客開拓の好機となる。

同社の強みは、証券に関する深い知識を持ったエンジニアを自社で多数抱えることで、顧客ニーズに最適なシステムを競合大手よりも短期間かつ低コストで設計・開発できる点にある。証券システムの開発に関しては精鋭集団とも言える。また、証券業界では新たな金融商品の開発や取引規則の改正などによりシステム改修ニーズが頻繁に発生するが、こうしたニーズに対しても低コスト・短期間で対応可能だ。これは同社がエンジニアに対して金融知識を深めるための研修に注力していることに加え、システム開発を完全オブジェクト指向※で行っていることも要因だと考えられる。

※ ソフトウェア開発技法の1つ。あるデータ処理をオブジェクト(モノ)にまとめて部品として扱い、部品の組み合わせでシステム全体を構築していく開発手法のこと。部品の再利用や分類がしやすく、開発工程を効率化できる利点がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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