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オーケーエム:上方修正でPER1桁・PBR1倍割れの割安感、環境規制対応バルブで世界シェア約4割
2025/02/18 14:27
*14:27JST オーケーエム:上方修正でPER1桁・PBR1倍割れの割安感、環境規制対応バルブで世界シェア約4割
環境規制対応バルブのトップメーカーであるオーケーエム<6229>は2月14日、2025年3月期第3四半期決算を発表した。累計の売上高は前年同期比10.0%増の7,747百万円、営業利益は同63.0%増の931百万円と大幅増収増益で着地している。同時に通期業績予想を上方修正しており、売上高で前期比10.7%増の10,500百万円(従来予想10,150百万円)、営業利益で同60.2%増の1,070百万円(同785百万円)へ変更された。配当予想も普通配当40円に特別配当5円を加えた合計45円へ修正している。仕入材料価格の上昇やエネルギーコストの高止まり、賃上げに伴う人件費の増加等の影響を受けたものの、同社が得意とするカスタマイズ製品の販売増加による収益性の改善等により前回予想を大幅に上回る見込み。受注残(単体)は、売上の増加が続く中でも舶用を中心に堅調に推移し、過去2番目となる高水準を維持している。
なお、同社は販売代理店を通じ、国内外の幅広い業界にバルブを提供している。バルブは流体を「流す」「止める」「絞る (調節する)」ための機器で、時代のニーズに合わせて進化し、さまざまな用途で使用されてきた。流体が通る空間の開閉や流体の制御・調整などができる可動機構を持つ機器(弁)が「バルブ」と総称され、工場やビル、車、船、宇宙ロケットなど幅広い分野で活躍している。同社は、コンパクトで汎用性の高いバタフライバルブを主力製品とし、流体や制御条件に合わせて最適なバルブを提案している。同社の強みは約20種類の型式に加え、サイズ、部品、材質などの組み合わせで10万種類以上のカスタマイズに対応できる点で、これにより顧客の多様なニーズに応えている。過去には製紙用バルブの特許取得を契機に製紙業界でその名を知られる存在となった。また、国内ビル空調システムで90%以上のシェアを誇る山武ハネウエル(現・アズビル)と技術提携し、建築空調設備に進出。造船業界でも国内主要造船所の70%以上に製品を納入している。近年では、世界No.1の舶用エンジンライセンサーであるMAN社と協働で環境規制対応バルブを開発。船舶排ガス用バルブとして世界シェア約40%、日本シェア90%超を実現している。また、水素、アンモニア、LNGなど次世代燃料に対応する製品開発にも注力。いち早く市場のトレンドを捉え、独創的な技術を活用して、さまざまな業界の顧客に高付加価値のカスタマイズバルブを提供する企業である。
世界の環境規制対応船の建造増加に伴い、今後も売上は拡大していく見込みである状況下、足もとでは2031年3月期に連結売上高20,000百万円を目指す中長期ビジョン「Create 200」を推進中である。前期実績で5.4%であったROEも、安定して8%以上の達成を目指す。IRも積極化しており、PBRは0.65倍、PER8.7倍、配当利回り3.24%と割安感のある株価には注目が集まる局面であろう。
<NH>
環境規制対応バルブのトップメーカーであるオーケーエム<6229>は2月14日、2025年3月期第3四半期決算を発表した。累計の売上高は前年同期比10.0%増の7,747百万円、営業利益は同63.0%増の931百万円と大幅増収増益で着地している。同時に通期業績予想を上方修正しており、売上高で前期比10.7%増の10,500百万円(従来予想10,150百万円)、営業利益で同60.2%増の1,070百万円(同785百万円)へ変更された。配当予想も普通配当40円に特別配当5円を加えた合計45円へ修正している。仕入材料価格の上昇やエネルギーコストの高止まり、賃上げに伴う人件費の増加等の影響を受けたものの、同社が得意とするカスタマイズ製品の販売増加による収益性の改善等により前回予想を大幅に上回る見込み。受注残(単体)は、売上の増加が続く中でも舶用を中心に堅調に推移し、過去2番目となる高水準を維持している。
なお、同社は販売代理店を通じ、国内外の幅広い業界にバルブを提供している。バルブは流体を「流す」「止める」「絞る (調節する)」ための機器で、時代のニーズに合わせて進化し、さまざまな用途で使用されてきた。流体が通る空間の開閉や流体の制御・調整などができる可動機構を持つ機器(弁)が「バルブ」と総称され、工場やビル、車、船、宇宙ロケットなど幅広い分野で活躍している。同社は、コンパクトで汎用性の高いバタフライバルブを主力製品とし、流体や制御条件に合わせて最適なバルブを提案している。同社の強みは約20種類の型式に加え、サイズ、部品、材質などの組み合わせで10万種類以上のカスタマイズに対応できる点で、これにより顧客の多様なニーズに応えている。過去には製紙用バルブの特許取得を契機に製紙業界でその名を知られる存在となった。また、国内ビル空調システムで90%以上のシェアを誇る山武ハネウエル(現・アズビル)と技術提携し、建築空調設備に進出。造船業界でも国内主要造船所の70%以上に製品を納入している。近年では、世界No.1の舶用エンジンライセンサーであるMAN社と協働で環境規制対応バルブを開発。船舶排ガス用バルブとして世界シェア約40%、日本シェア90%超を実現している。また、水素、アンモニア、LNGなど次世代燃料に対応する製品開発にも注力。いち早く市場のトレンドを捉え、独創的な技術を活用して、さまざまな業界の顧客に高付加価値のカスタマイズバルブを提供する企業である。
世界の環境規制対応船の建造増加に伴い、今後も売上は拡大していく見込みである状況下、足もとでは2031年3月期に連結売上高20,000百万円を目指す中長期ビジョン「Create 200」を推進中である。前期実績で5.4%であったROEも、安定して8%以上の達成を目指す。IRも積極化しており、PBRは0.65倍、PER8.7倍、配当利回り3.24%と割安感のある株価には注目が集まる局面であろう。
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