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フィード・ワン Research Memo(5):主力の畜産飼料事業では、原料調達・製造・開発・営業で強みを構築(3)

*11:05JST フィード・ワン Research Memo(5):主力の畜産飼料事業では、原料調達・製造・開発・営業で強みを構築(3)
■フィード・ワン<2060>の事業概要

2. 水産飼料事業
【強み1:大規模生産工場を中心とした安定的な生産供給体制】
【強み2:水産研究所を中心とした先進的研究開発体制】
【強み3:各支店に配置された水産物営業と技術的バックアップ体制】

水産飼料事業の事業プロセスは畜産飼料事業と類似点が多い。原材料を仕入れて、配合飼料を製造し、全国の養殖業者に販売している。原材料の4割を占める魚粉は主に天然資源に依存しており、世界的に枯渇や需給ひっ迫などが懸念されていることから価格の上昇圧力が強い。製造は知多工場と最新鋭の北九州水産工場が担う。日本の海水養殖市場はマダイとブリが主要魚種であり、同社はマダイ用飼料に強みを持つ。環境配慮型飼料であるマダイ用の無魚粉飼料「サステナZERO」は完全統合以来の最大のヒット製品となっており今後の展開にも注目したい。2025年3月期中間期の販売数量は5.4万トン(前年同期は5.5万トン)と前年同期比1.3%減となった。マダイ用は好調だったものの、海水温上昇の影響を受けて需要が減ったことが主な要因である。しかし、全国の生産数量の減少幅(同2.0%減、同社調べ)よりは減少していないためシェアは着実に上昇したと考えられる。飼料の製造販売会社でありながら、一時的な給餌制限による成長促進(補償成長)などの飼養技術の確立や新原料の採用にも積極的に取り組んでおり、サステナブルな次世代養殖の確立による事業成長を目指している。

3. 食品事業
【強み1:飼料メーカーだからこそ実現できる安心安全な食品】
【強み2:消費地に生産拠点を構えるパッカーとして、細かなニーズに合った製品供給】
【強み3:生産者と協力した、高品質な「こだわりの製品」の開発】

食品事業は、主に配合飼料の販売先から、生産物(鶏卵、豚肉等)を買い取る取引から始まった事業である。仕入れた生産物や製品は小売店や外食産業などに販売される。仕入れ価格は鶏卵相場や豚枝肉相場の影響を受け、相場が下がるタイミングが利益が出やすい。これは、仕入れ価格の変動を販売価格に反映させるまでに時間のズレが生じることが一因となっている。また、同社子会社が販売する味付ゆでたまご「マジックパール」は昭和55年に販売開始し、駅売店を中心に売られるロングセラー製品である。2025年3月には製造能力を増強した新工場が完成することからも今後も成長が期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)



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2025/01/30 15:30 現在

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