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ナガイレーベ Research Memo(7):2025年8月期は期ずれ案件の取り込みなどで前期比1.9%営業増益予想
2024/11/07 11:07
*11:07JST ナガイレーベ Research Memo(7):2025年8月期は期ずれ案件の取り込みなどで前期比1.9%営業増益予想
■ナガイレーベン<7447>の今後の見通し
(1) 2025年8月期の業績見通し
2025年8月期の連結業績は、売上高が前期比6.6%増の17,500百万円、営業利益が同1.9%増の4,082百万円、経常利益が同2.5%増の4,175百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.2%増の2,883百万円を見込んでいる。為替や原材料価格の上昇など依然として厳しい事業環境が続くことが予想され、上半期は減益予想だが、期ずれ案件を着実に取り込むことや、患者ウェアで新商品の拡充を図ること、手術ウェアのコンペルパックやリース化を推進することで回復を見込んでいる。
同社は市場環境について、2023年8月期からのインフレ影響が長期化しているため医療機関の経営環境改善に寄与する好材料は見つからず、厳しい状況が続くと見ている。しかしながらコア市場においては、前期からずれ込んだ更新案件と大口案件の見通しが立っていること、前期に更新が厳しかった低価格市場に対して海外一貫生産の戦略商品を投入することなどにより前期比5.2%の増収を予想している。周辺市場では、取り組みが拡大している患者ウェア新商品の拡販や既存品の補充需要が期待できることに加え、手術ウェアのコンペルパックとリース化推進により同9.8%増収を予想している。海外市場でも、日本式のビジネスモデルを展開することで同13.8%の増収見込み。
売上総利益率は、41.7%(前期は42.8%)と低下する見込みだが、増収により売上総利益は同3.9%増の7,304百万円を予想している。売上総利益の増減要因は、増収による466百万円増、利益率低下による191百万円減となっている。売上総利益率低下の要因は、円安為替の影響で44百万円減(前期146.0円/米ドルに対して、148.0円/米ドル)、海外生産比率の上昇(前期54.0%に対して、55.0%)による効果で100百万円増、加工賃の上昇による影響で100百万円減、原材料費の上昇で250百万円減となっている。ただし2023年2月から進めている製品の価格改定効果もあり、これにより100百万円の増益が加わる見込みである。
販管費は前期比6.5%増の3,221百万円を計画しているが、主に人件費で101百万円増、減価償却費の増加で23百万円増などによる。設備投資額は426百万円(建物関連135百万円、IT設備238百万円、物流設備31百万円、生産設備19百万円等)、減価償却費は293百万円となる予定だ。
(2) アイテム別、市場別売上高予想
市場別については、コア市場で厳しい環境が続くと予想されるものの、前期からのずれ込み案件に加えて大口案件の納入が確定していることから、売上高は前期比5.2%増の12,250百万円を見込んでいる。アイテム別ではヘルスケアウェアが同6.1%増の9,350百万円、ドクターウェアが同4.9%増の2,470百万円、ユーティリティウェア・他が8.6%減の430百万円を計画している。
周辺市場の売上高は同9.8%増の4,950百万円を見込んでいる。患者ウェアでは、高付加価値商品群の継続アップ及び付加価値商品の補充需要の回復が期待できることから、同11.2%増の3,300百万円。手術ウェアでは、コンペルパックの売上継続向上及び手術ウェアのリース化推進により、同7.1%増の1,650百万円を計画している。
海外市場の売上高は、洗濯アウトソーシングの普及とEC直販によるビジネスモデルの確立で、同13.8%増の300百万円を見込んでいる。
(3) 商品別売上高予想
商品別売上高では、ハイエンド商品が新ブランド「MACKINTOSH PHILOSOPHY」の年間展開により市場浸透を図り、同10.3%増の1,400百万円を計画している。高付加価値商品では、好調な「Earth Song」シリーズなどの高機能商品群を中心に大型更新案件を確実に受注し、同7.7%増の10,600百万円。付加価値商品では、海外一貫生産を活用した低価格戦略製品を投入することで、ずれ込み案件や予定案件を着実に獲得し、同4.8%増の4,900百万円。量販品は拡販に注力していないこともあり、同4.3%減の600百万円を見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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■ナガイレーベン<7447>の今後の見通し
(1) 2025年8月期の業績見通し
2025年8月期の連結業績は、売上高が前期比6.6%増の17,500百万円、営業利益が同1.9%増の4,082百万円、経常利益が同2.5%増の4,175百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.2%増の2,883百万円を見込んでいる。為替や原材料価格の上昇など依然として厳しい事業環境が続くことが予想され、上半期は減益予想だが、期ずれ案件を着実に取り込むことや、患者ウェアで新商品の拡充を図ること、手術ウェアのコンペルパックやリース化を推進することで回復を見込んでいる。
同社は市場環境について、2023年8月期からのインフレ影響が長期化しているため医療機関の経営環境改善に寄与する好材料は見つからず、厳しい状況が続くと見ている。しかしながらコア市場においては、前期からずれ込んだ更新案件と大口案件の見通しが立っていること、前期に更新が厳しかった低価格市場に対して海外一貫生産の戦略商品を投入することなどにより前期比5.2%の増収を予想している。周辺市場では、取り組みが拡大している患者ウェア新商品の拡販や既存品の補充需要が期待できることに加え、手術ウェアのコンペルパックとリース化推進により同9.8%増収を予想している。海外市場でも、日本式のビジネスモデルを展開することで同13.8%の増収見込み。
売上総利益率は、41.7%(前期は42.8%)と低下する見込みだが、増収により売上総利益は同3.9%増の7,304百万円を予想している。売上総利益の増減要因は、増収による466百万円増、利益率低下による191百万円減となっている。売上総利益率低下の要因は、円安為替の影響で44百万円減(前期146.0円/米ドルに対して、148.0円/米ドル)、海外生産比率の上昇(前期54.0%に対して、55.0%)による効果で100百万円増、加工賃の上昇による影響で100百万円減、原材料費の上昇で250百万円減となっている。ただし2023年2月から進めている製品の価格改定効果もあり、これにより100百万円の増益が加わる見込みである。
販管費は前期比6.5%増の3,221百万円を計画しているが、主に人件費で101百万円増、減価償却費の増加で23百万円増などによる。設備投資額は426百万円(建物関連135百万円、IT設備238百万円、物流設備31百万円、生産設備19百万円等)、減価償却費は293百万円となる予定だ。
(2) アイテム別、市場別売上高予想
市場別については、コア市場で厳しい環境が続くと予想されるものの、前期からのずれ込み案件に加えて大口案件の納入が確定していることから、売上高は前期比5.2%増の12,250百万円を見込んでいる。アイテム別ではヘルスケアウェアが同6.1%増の9,350百万円、ドクターウェアが同4.9%増の2,470百万円、ユーティリティウェア・他が8.6%減の430百万円を計画している。
周辺市場の売上高は同9.8%増の4,950百万円を見込んでいる。患者ウェアでは、高付加価値商品群の継続アップ及び付加価値商品の補充需要の回復が期待できることから、同11.2%増の3,300百万円。手術ウェアでは、コンペルパックの売上継続向上及び手術ウェアのリース化推進により、同7.1%増の1,650百万円を計画している。
海外市場の売上高は、洗濯アウトソーシングの普及とEC直販によるビジネスモデルの確立で、同13.8%増の300百万円を見込んでいる。
(3) 商品別売上高予想
商品別売上高では、ハイエンド商品が新ブランド「MACKINTOSH PHILOSOPHY」の年間展開により市場浸透を図り、同10.3%増の1,400百万円を計画している。高付加価値商品では、好調な「Earth Song」シリーズなどの高機能商品群を中心に大型更新案件を確実に受注し、同7.7%増の10,600百万円。付加価値商品では、海外一貫生産を活用した低価格戦略製品を投入することで、ずれ込み案件や予定案件を着実に獲得し、同4.8%増の4,900百万円。量販品は拡販に注力していないこともあり、同4.3%減の600百万円を見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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