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KeyH Research Memo(6):IPや企画・制作力などのシナジーを活かす
2024/09/11 13:06
*13:06JST KeyH Research Memo(6):IPや企画・制作力などのシナジーを活かす
■KeyHolder<4712>の事業概要
2. 事業内容
(1) 総合エンターテインメント事業
総合エンターテインメント事業は、大きくライブ・エンターテインメント部門とデジタル・コンテンツ部門に分けられる。ライブ・エンターテインメント部門では、所属するアーティストやモデル、俳優、タレント、スポーツ選手など多様なIPの管理などを通して、多くのファンに支援してもらえるプロダクション運営を行っている。なかでも女性アイドルグループの乃木坂46(乃木坂46(同)所属)やSKE48(ゼスト所属)、5人組ロックバンドNovelbright(ゼスト所属)などがライブやコンサートなど大型イベントを成功させている。タレントは、若月佑美や生駒里奈、小栗有以などが俳優としての評価を上げているほか、SKE48を卒業後にソロ活動を開始した江籠裕奈がソロシングルを発売したほか、同じくSKE48を卒業後に俳優業にも挑戦している古畑奈和に加え、元ハンドボール日本代表キャプテンの土井レミイ杏利がTikTokのフォロワー数700万人を誇るなど、足もとで粒が揃ってきた。デジタル・コンテンツ部門では、10ANTZが、スマートフォン向け公式ゲームアプリで、乃木坂46公式の「乃木恋」や日向坂46公式の「ひなこい」、櫻坂46公式の「サクコイ」などアイドルとの恋愛疑似体験ができる恋愛シミュレーションゲームアプリの企画・開発・運営を手掛けている。どんな形態にせよ、坂道グループすべてのIPを1社で扱っている企業は他にないようで、坂道グループに係るアプリ運営事業を継続しながら、同社の自社IPや映像制作などとのグループシナジーを創出する方針である。また、前期にbijouxを新設したことで、グループ内でオーディションから運営、マネージメントまで一気通貫して次世代の自社IPを創出する体制を構築した。
(2) 映像制作事業
映像制作事業では、テレビ番組やMV、CMなど各種映像コンテンツの企画・制作、製作委員会への参画による映画製作、映像制作スタッフの養成及び派遣、プロ向け映像機器のレンタル事業及びポストプロダクション事業などを行っている。主軸のテレビ番組制作では、同社の企画・制作力を活かすことで、各テレビ局から依頼される制作案件を積極的かつ着実に継続してきたことが評価されて、特番などさらなる新規案件の獲得につながり、特番がヒットすることでレギュラー番組化されるという好循環が増えている。現在では、「千鳥の鬼レンチャン(フジテレビ)」「イタズラジャーニー(フジテレビ)」「熱狂マニアさん!(TBS)」「しくじり先生(テレビ朝日)」などバラエティ番組を中心に、レギュラー番組16件という実績を誇っている。映像作品としては、全世界190ヶ国以上で配信されているNetflixのコメディシリーズ「トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~(Netflix)」のシーズン2(2023年)や、様々な映画祭で賞を獲得した「佐々木、イン、マイマイン(2020年公開)」、フランス、韓国、香港、日本が共同製作した「若き見知らぬ者たち(2024年公開予定)」などの映画製作に携わっている。また、新規事業として、TOKYO ROCK STUDIOがグローバルスタンダードな映像制作現場のバックオフィス業務※を行っており、日本国内へのロケーション誘致や国際共同企画に関するロビー活動を展開している。直近では、米国Max(旧HBO Max)とWOWOWが共同製作している「TOKYO VICE(2024年配信開始)」シーズン2や、日米のトップクリエイターが集結して核の世界を改めて世に問う「WHAT DIVIDES US(2025年クランクイン予定)」などに関する業務を手掛けている。なお、映像制作は年々コスト高になっているが、同社は強みの企画・制作力でカバーする考えである。
※ バックオフィス業務:グローバルスタンダードな映像制作現場の「制作経理」業務などを一手に請け負う管理業務。
(3) 広告代理店事業
広告代理店事業は大きくデジタル広告部門と広告代理店部門に分けられる。デジタル広告部門では、YouTubeを主軸にTikTokやInstagram、Facebook、LINE Ads Platformなど広告媒体として価値が高まっているデジタル広告プラットフォーム向けに動画広告の制作・運用を行っているほか、タレントやアーティストのキャスティングなどを手掛けている。今後も引き続きインターネット広告事業とインターネットメディア事業を展開し、映像やIPなどグループシナジーを活かして広告案件の受注拡大を推進するとともに、不動産や金融など新たな分野にも積極的に進出することで業容の拡大を図る。広告代理店部門では、企業が要望するCMや販促案件に適した企画を立案、セブン‐イレブン・ジャパンのインターネット・プロモーションを主軸に、乃木坂46の公式ライバル「僕が見たかった青空」による(株)CHINTAIの新CMなど様々な案件を手掛けている。直近では、allfuzが日本最大級のファッション&音楽イベント「GirlsAward」を企画・運営する(株)Awardとの間でHMFJ合同会社を設立。同社では、主に韓国などの海外アーティスト招致からフェスの興行、イベントプロデュースを展開させていく予定としている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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■KeyHolder<4712>の事業概要
2. 事業内容
(1) 総合エンターテインメント事業
総合エンターテインメント事業は、大きくライブ・エンターテインメント部門とデジタル・コンテンツ部門に分けられる。ライブ・エンターテインメント部門では、所属するアーティストやモデル、俳優、タレント、スポーツ選手など多様なIPの管理などを通して、多くのファンに支援してもらえるプロダクション運営を行っている。なかでも女性アイドルグループの乃木坂46(乃木坂46(同)所属)やSKE48(ゼスト所属)、5人組ロックバンドNovelbright(ゼスト所属)などがライブやコンサートなど大型イベントを成功させている。タレントは、若月佑美や生駒里奈、小栗有以などが俳優としての評価を上げているほか、SKE48を卒業後にソロ活動を開始した江籠裕奈がソロシングルを発売したほか、同じくSKE48を卒業後に俳優業にも挑戦している古畑奈和に加え、元ハンドボール日本代表キャプテンの土井レミイ杏利がTikTokのフォロワー数700万人を誇るなど、足もとで粒が揃ってきた。デジタル・コンテンツ部門では、10ANTZが、スマートフォン向け公式ゲームアプリで、乃木坂46公式の「乃木恋」や日向坂46公式の「ひなこい」、櫻坂46公式の「サクコイ」などアイドルとの恋愛疑似体験ができる恋愛シミュレーションゲームアプリの企画・開発・運営を手掛けている。どんな形態にせよ、坂道グループすべてのIPを1社で扱っている企業は他にないようで、坂道グループに係るアプリ運営事業を継続しながら、同社の自社IPや映像制作などとのグループシナジーを創出する方針である。また、前期にbijouxを新設したことで、グループ内でオーディションから運営、マネージメントまで一気通貫して次世代の自社IPを創出する体制を構築した。
(2) 映像制作事業
映像制作事業では、テレビ番組やMV、CMなど各種映像コンテンツの企画・制作、製作委員会への参画による映画製作、映像制作スタッフの養成及び派遣、プロ向け映像機器のレンタル事業及びポストプロダクション事業などを行っている。主軸のテレビ番組制作では、同社の企画・制作力を活かすことで、各テレビ局から依頼される制作案件を積極的かつ着実に継続してきたことが評価されて、特番などさらなる新規案件の獲得につながり、特番がヒットすることでレギュラー番組化されるという好循環が増えている。現在では、「千鳥の鬼レンチャン(フジテレビ)」「イタズラジャーニー(フジテレビ)」「熱狂マニアさん!(TBS)」「しくじり先生(テレビ朝日)」などバラエティ番組を中心に、レギュラー番組16件という実績を誇っている。映像作品としては、全世界190ヶ国以上で配信されているNetflixのコメディシリーズ「トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~(Netflix)」のシーズン2(2023年)や、様々な映画祭で賞を獲得した「佐々木、イン、マイマイン(2020年公開)」、フランス、韓国、香港、日本が共同製作した「若き見知らぬ者たち(2024年公開予定)」などの映画製作に携わっている。また、新規事業として、TOKYO ROCK STUDIOがグローバルスタンダードな映像制作現場のバックオフィス業務※を行っており、日本国内へのロケーション誘致や国際共同企画に関するロビー活動を展開している。直近では、米国Max(旧HBO Max)とWOWOWが共同製作している「TOKYO VICE(2024年配信開始)」シーズン2や、日米のトップクリエイターが集結して核の世界を改めて世に問う「WHAT DIVIDES US(2025年クランクイン予定)」などに関する業務を手掛けている。なお、映像制作は年々コスト高になっているが、同社は強みの企画・制作力でカバーする考えである。
※ バックオフィス業務:グローバルスタンダードな映像制作現場の「制作経理」業務などを一手に請け負う管理業務。
(3) 広告代理店事業
広告代理店事業は大きくデジタル広告部門と広告代理店部門に分けられる。デジタル広告部門では、YouTubeを主軸にTikTokやInstagram、Facebook、LINE Ads Platformなど広告媒体として価値が高まっているデジタル広告プラットフォーム向けに動画広告の制作・運用を行っているほか、タレントやアーティストのキャスティングなどを手掛けている。今後も引き続きインターネット広告事業とインターネットメディア事業を展開し、映像やIPなどグループシナジーを活かして広告案件の受注拡大を推進するとともに、不動産や金融など新たな分野にも積極的に進出することで業容の拡大を図る。広告代理店部門では、企業が要望するCMや販促案件に適した企画を立案、セブン‐イレブン・ジャパンのインターネット・プロモーションを主軸に、乃木坂46の公式ライバル「僕が見たかった青空」による(株)CHINTAIの新CMなど様々な案件を手掛けている。直近では、allfuzが日本最大級のファッション&音楽イベント「GirlsAward」を企画・運営する(株)Awardとの間でHMFJ合同会社を設立。同社では、主に韓国などの海外アーティスト招致からフェスの興行、イベントプロデュースを展開させていく予定としている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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