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アイキューブドシステムズ:NTTドコモへのOEM提供で顧客数大幅増、業績2桁成長かつ配当利回り2%超えのグロース銘柄
2024/08/29 10:28
*10:28JST アイキューブドシステムズ:NTTドコモへのOEM提供で顧客数大幅増、業績2桁成長かつ配当利回り2%超えのグロース銘柄
アイキューブドシステムズ<4495>は、法人向けにモバイル端末等を一元管理する「CLOMO MDM」サービスを提供している。
iPad等のタブレットや、iPhone、Android等のスマートフォン、ノートパソコンなどのモバイル端末を導入している法人向けに、これらモバイル端末を管理するマネジメントサービスを、サブスクリプションモデルかつクラウドを活⽤したSaaSビジネスとして提供している。同社の提供するマネジメントサービス(管理、運用サービス)は、当該法人の情報関連部署においてモバイル端末等を一元管理・運用するMDMサービスであり、モバイル端末の利用状態の可視化、機能設定・制限、セキュリティ対策(紛失・盗難、ウイルス対応)の機能をライセンスとして提供するとともに、モバイル端末向けのアプリケーションのライセンスも販売している。CLOMOは高いセキュリティ品質が認められ、政府情報システムのためのセキュリティ評価制度「ISMAP」クラウドサービスリストに登録されており、競合サービスのISMAP登録実績は少なく、MDM市場における競争優位性を保持している。
同社では、販売パートナーと連携したサービス展開を基本とする一方で、導入顧客に対しては豊富な製品知識を有するカスタマーサクセス部門がダイレクトにサポートを行っている。顧客満足度の高いサービスを実現しているほか、Google社が提供する「Android Enterprise Partner Program」のGold Partnerに認定されており、製品力を高めながらAndroidデバイス領域での顧客開拓を推進している。24年6月期売上高においてストック収益が95%を占めており、導入法人数は6,700社を超えて、幅広い業種の大規模企業を中心に強固な顧客基盤を構築している。直近は、NTTドコモグループへのOEM提供を通じて顧客基盤をさらに拡大しており、中小規模企業への導入も加速している。
8月14日に24年6月期決算を発表、通期の売上高は前期比10.7%増の2,949百万円、営業利益は同11.9%増の692百万円で着地した。顧客基盤拡大の施策が進んだ結果、ARPUは低下傾向が続くが、導入法人数は大きく増加した。期間限定の大口案件契約満了で継続率は一時的に94.8%まで低下したが、計画並みの水準となっている。25年6月期の売上高は前期比18.8%増の3,503百万円、営業利益は同17.0%増の809百万円を見込んでいる。CLOMO事業の堅調な拡大と投資事業における売却益を見込む一方で、積極的な開発投資を継続する予定。25年6月期末の配当は前年同額の32円を計画している。
26年6月期の目標値として売上高50億円を掲げている。引き続きNTTドコモへのOEM提供を通じて顧客基盤の拡大を推進するほか、オプションサービスの拡充によるARPUの向上を図ることでCLOMO事業のトップラインを拡大する。また、M&Aなど外部リソースの活用や社内リソースを活かして、ITを含む広い事業領域をターゲットに新たな領域への進出を目指していく。2024年時点で主軸となるMDM市場の市場規模は195億円だが、ターゲットとする資産管理市場の市場規模は全体で670億円とCLOMO事業は大きなポテンシャルを持っている。法人のスマートフォンへの切り替え加速、DX化によって医療や製造・運送業の現場におけるモバイル端末の導入が進みMDMの管理対象端末が拡大するなど、市場自体の成長余地もある。業績の2桁成長が続くなか、配当利回りは2.4%とグロース市場の銘柄として高い配当利回りとなっている同社の動向を注目しておきたい。
<NH>
アイキューブドシステムズ<4495>は、法人向けにモバイル端末等を一元管理する「CLOMO MDM」サービスを提供している。
iPad等のタブレットや、iPhone、Android等のスマートフォン、ノートパソコンなどのモバイル端末を導入している法人向けに、これらモバイル端末を管理するマネジメントサービスを、サブスクリプションモデルかつクラウドを活⽤したSaaSビジネスとして提供している。同社の提供するマネジメントサービス(管理、運用サービス)は、当該法人の情報関連部署においてモバイル端末等を一元管理・運用するMDMサービスであり、モバイル端末の利用状態の可視化、機能設定・制限、セキュリティ対策(紛失・盗難、ウイルス対応)の機能をライセンスとして提供するとともに、モバイル端末向けのアプリケーションのライセンスも販売している。CLOMOは高いセキュリティ品質が認められ、政府情報システムのためのセキュリティ評価制度「ISMAP」クラウドサービスリストに登録されており、競合サービスのISMAP登録実績は少なく、MDM市場における競争優位性を保持している。
同社では、販売パートナーと連携したサービス展開を基本とする一方で、導入顧客に対しては豊富な製品知識を有するカスタマーサクセス部門がダイレクトにサポートを行っている。顧客満足度の高いサービスを実現しているほか、Google社が提供する「Android Enterprise Partner Program」のGold Partnerに認定されており、製品力を高めながらAndroidデバイス領域での顧客開拓を推進している。24年6月期売上高においてストック収益が95%を占めており、導入法人数は6,700社を超えて、幅広い業種の大規模企業を中心に強固な顧客基盤を構築している。直近は、NTTドコモグループへのOEM提供を通じて顧客基盤をさらに拡大しており、中小規模企業への導入も加速している。
8月14日に24年6月期決算を発表、通期の売上高は前期比10.7%増の2,949百万円、営業利益は同11.9%増の692百万円で着地した。顧客基盤拡大の施策が進んだ結果、ARPUは低下傾向が続くが、導入法人数は大きく増加した。期間限定の大口案件契約満了で継続率は一時的に94.8%まで低下したが、計画並みの水準となっている。25年6月期の売上高は前期比18.8%増の3,503百万円、営業利益は同17.0%増の809百万円を見込んでいる。CLOMO事業の堅調な拡大と投資事業における売却益を見込む一方で、積極的な開発投資を継続する予定。25年6月期末の配当は前年同額の32円を計画している。
26年6月期の目標値として売上高50億円を掲げている。引き続きNTTドコモへのOEM提供を通じて顧客基盤の拡大を推進するほか、オプションサービスの拡充によるARPUの向上を図ることでCLOMO事業のトップラインを拡大する。また、M&Aなど外部リソースの活用や社内リソースを活かして、ITを含む広い事業領域をターゲットに新たな領域への進出を目指していく。2024年時点で主軸となるMDM市場の市場規模は195億円だが、ターゲットとする資産管理市場の市場規模は全体で670億円とCLOMO事業は大きなポテンシャルを持っている。法人のスマートフォンへの切り替え加速、DX化によって医療や製造・運送業の現場におけるモバイル端末の導入が進みMDMの管理対象端末が拡大するなど、市場自体の成長余地もある。業績の2桁成長が続くなか、配当利回りは2.4%とグロース市場の銘柄として高い配当利回りとなっている同社の動向を注目しておきたい。
<NH>