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クオールHD Research Memo(11):薬局事業は出店拡大により着実な成長を目指す(2)
2024/07/30 15:41
*15:41JST クオールHD Research Memo(11):薬局事業は出店拡大により着実な成長を目指す(2)
■クオールホールディングス<3034>の中期業績目標と成長戦略
(2) BPO事業(旧 医療関連事業)
BPO事業では、各子会社のオーガニック成長により年率10%の成長を目指すほか、シナジーが見込める周辺領域のM&Aも進めていく。アポプラスステーションでは、CSO事業において需要が旺盛なオンコロジー等のスペシャリティ領域の人財の育成に注力し、CMR数1,000名体制を目指す。また、CRO事業では大手食品メーカーからの受託試験を中心に伸ばしていく考えだ。
アポプラスキャリアでは、薬剤師だけでなく医療事務や産業医、医師、看護師等、医療職種の拡大によって取引先を広げていくほか、子会社のオンコールとも協業しながら顧客企業の多様なニーズに対応し売上成長を目指す。
(3) 製薬事業(旧 医薬品製造販売事業)
第一三共エスファは、第一三共がGE医薬品市場への参入を目的に2010年に設立した企画と販売に特化したファブレスメーカーで、後発医薬品で国内第3位の売上規模を誇り、AG製品の国内販売シェアは2022年度で約26%とトップ企業である。売上高の約75%がAG製品で占められ、販売品目は第一三共以外にも複数の製薬企業とAG製品の開発販売権許諾契約を結び製品化し、現在は18品目を販売している。
3ヶ年の目標としては、営業利益を2023年3月期の水準にまで戻すことを掲げている。売上高については毎年3~4品目のAG製品を発売することで年率10%超の成長を目指す。また、営業利益率では2023年3月期の16.3%の水準には届かないものの、2024年3月期の8.9%から12%の水準まで引き上げる方針だ。
今後想定されるグループシナジーとしては、販売機能の拡大が挙げられる。第一三共エスファで販売のためのMR人材が約200名在籍しているが、これに藤永製薬の60名やアポプラステーションのCMR人材を活用できる可能性があり、販売面でプラスの効果が期待される。また、開発面でのシナジーとしては、藤永製薬との連携による開発力強化に加えて、同社の調剤薬局を通じて患者や薬剤師、医師等の声を反映した製品開発が可能になる点が挙げられる。特に後者においては、先発品よりアドヒアランス※が向上するGE品を開発できる可能性が高まり、開発面でのプラス効果は大きいと弊社では見ている。
※アドヒアランスとは病気に対する治療方法について患者が十分に理解し、服用方法や薬の種類に十分に納得したうえで実施、継続することを指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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■クオールホールディングス<3034>の中期業績目標と成長戦略
(2) BPO事業(旧 医療関連事業)
BPO事業では、各子会社のオーガニック成長により年率10%の成長を目指すほか、シナジーが見込める周辺領域のM&Aも進めていく。アポプラスステーションでは、CSO事業において需要が旺盛なオンコロジー等のスペシャリティ領域の人財の育成に注力し、CMR数1,000名体制を目指す。また、CRO事業では大手食品メーカーからの受託試験を中心に伸ばしていく考えだ。
アポプラスキャリアでは、薬剤師だけでなく医療事務や産業医、医師、看護師等、医療職種の拡大によって取引先を広げていくほか、子会社のオンコールとも協業しながら顧客企業の多様なニーズに対応し売上成長を目指す。
(3) 製薬事業(旧 医薬品製造販売事業)
第一三共エスファは、第一三共がGE医薬品市場への参入を目的に2010年に設立した企画と販売に特化したファブレスメーカーで、後発医薬品で国内第3位の売上規模を誇り、AG製品の国内販売シェアは2022年度で約26%とトップ企業である。売上高の約75%がAG製品で占められ、販売品目は第一三共以外にも複数の製薬企業とAG製品の開発販売権許諾契約を結び製品化し、現在は18品目を販売している。
3ヶ年の目標としては、営業利益を2023年3月期の水準にまで戻すことを掲げている。売上高については毎年3~4品目のAG製品を発売することで年率10%超の成長を目指す。また、営業利益率では2023年3月期の16.3%の水準には届かないものの、2024年3月期の8.9%から12%の水準まで引き上げる方針だ。
今後想定されるグループシナジーとしては、販売機能の拡大が挙げられる。第一三共エスファで販売のためのMR人材が約200名在籍しているが、これに藤永製薬の60名やアポプラステーションのCMR人材を活用できる可能性があり、販売面でプラスの効果が期待される。また、開発面でのシナジーとしては、藤永製薬との連携による開発力強化に加えて、同社の調剤薬局を通じて患者や薬剤師、医師等の声を反映した製品開発が可能になる点が挙げられる。特に後者においては、先発品よりアドヒアランス※が向上するGE品を開発できる可能性が高まり、開発面でのプラス効果は大きいと弊社では見ている。
※アドヒアランスとは病気に対する治療方法について患者が十分に理解し、服用方法や薬の種類に十分に納得したうえで実施、継続することを指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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