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IIF Research Memo(6):既存事業の成長と業務効率化等で営業利益急伸、各段階利益が期初想定を上回る(1)

*15:06JST IIF Research Memo(6):既存事業の成長と業務効率化等で営業利益急伸、各段階利益が期初想定を上回る(1)
■業績動向

1. 2024年3月期の業績概要
インターネットインフィニティー<6545>の2024年3月期の連結業績は、売上高が前期比11.1%増の4,959百万円、営業利益が同139.7%増の230百万円、経常利益が同85.2%増の271百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同286.0%増の130百万円となった。コロナ禍の収束に伴い経済社会活動が正常化し、高齢者の外出意欲や健康への関心が高まるなど外部環境が好転するなか、ヘルスケアソリューション事業、在宅サービス事業が揃って増収と好調だった。ヘルスケアソリューション事業では、アクティブライフ事業において2022年10月に連結子会社化した正光技建が売上高の急伸に寄与した。また、Webソリューション事業も、シルバーマーケティング支援をけん引役に各サービスが順調に売上を伸ばした。主力事業の1つであるレコードブック事業は、利用者数が順調に回復する中で稼働率も上昇するなど、事業は順調に推移したものの、一部FC店における契約プランの変更などを受け減収となった。在宅サービス事業では、2022年12月に事業譲受した施設介護事業が売上拡大に寄与した。利益面では、アクティブライフ事業が減益となったものの、Webソリューション事業及び在宅サービス事業を中心にしっかりと利益を積み上げた。減収となったレコードブック事業も稼働率の向上や不採算店舗の整理などにより増益を確保した。このほか、従前から注力していた業務効率化や前期に発生したM&A費用が剥落したことなどを受け、同社全体の営業利益は急伸した。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益も、それぞれ同85.2%増、同286.0%増となり、トップラインを大きく上回る伸びを見せた。経常利益はレコードブック事業において直営店3店舗をFC加盟店に譲渡し、営業外収益に事業譲渡益を計上したことが寄与した。親会社株主に帰属する当期純利益は、本社移転費用が減益要因となったものの、前期に発生した減損損失がなくなったことなどで増益となった。期初予想との比較では、売上高が1.2%減、営業利益が33.9%増、経常利益が69.5%増、親会社株主に帰属する当期純利益が23.2%増となり、各段階利益が期初予想を大きく上回って着地した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)



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