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ネットイヤー Research Memo(8):NTTデータとの協業強化等により中長期的な成長を目指す(2)
2024/07/17 12:48
*12:48JST ネットイヤー Research Memo(8):NTTデータとの協業強化等により中長期的な成長を目指す(2)
■ネットイヤーグループ<3622>の今後の見通し
(5) 人的リソースの確保・育成
企業の成長の源泉伴う人材の確保については、優れた専門性を有した多様性に富む人材の採用に努めるとともに、働き方の多様化に対応した雇用形態や、リモートワークを中心とした柔軟な勤務形態など、労働環境の整備を進める。また、人材育成については各種資格の取得を支援する制度を設けているほか、内発的動機を引き出す教育プログラムや人材マネジメントの拡充によって離職率も10%を下回るなど、これら取り組みの成果も出始めている。2025年3月期は持続的な成長を意図した中長期の人材開発計画も策定する予定だ。
また、人材確保のための具体的な取り組みとして、中途採用についてはリファラル採用や地方採用のほか、2022年3月より人材派遣会社(株)LULLと共同で「若手IT・デジタル人材育成プロジェクト」を推進している。IT業界未経験者の人材をエンジニアとして育成し、社員化する取り組みとなる。
同スキームでは、LULLのIT人材育成カリキュラムを採用しており、Web講師とキャリアアドバイザーがスキルとキャリアの両側面をサポートする。併せて同社から豊富なナレッジにより設計されたUXに関するカリキュラムを提供している。LULLを通じて同社の開発プロジェクトに参画しているメンバーは数十名程度であり、そのなかから社員化する人材も出てきている。キャリア採用はコストも高いため、今後もLULLを通じて未経験者を育成し、社員として採用するスキームを継続する考えだ。また、不足する人的リソースについては、協力会社を通じて必要なスキルを持ったフリーランス人材をプロジェクトごとにアサインし対応するなど、人的流通ネットワークも構築している。
人員の増強が進めば、売上原価の5割前後を占める外注比率の抑制による収益性の向上が期待される。当面は人件費や採用・育成費の増加が続く見込みだが、持続的な成長を実現するための経営基盤を構築する先行投資と位置付けている。
(6) 中期的成長イメージ
同社は今後の業績成長に向けて、2025年3月期を回復期と位置付け、コスト効率化と重点顧客の創出に注力している。2026年3月期以降は重点顧客の拡充による持続的な成長に取り組むとともに、同社が強みを持つUXデザイン力とテクノロジーを融合した規模的成長によって収益を成長軌道に乗せていく戦略である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SO>
■ネットイヤーグループ<3622>の今後の見通し
(5) 人的リソースの確保・育成
企業の成長の源泉伴う人材の確保については、優れた専門性を有した多様性に富む人材の採用に努めるとともに、働き方の多様化に対応した雇用形態や、リモートワークを中心とした柔軟な勤務形態など、労働環境の整備を進める。また、人材育成については各種資格の取得を支援する制度を設けているほか、内発的動機を引き出す教育プログラムや人材マネジメントの拡充によって離職率も10%を下回るなど、これら取り組みの成果も出始めている。2025年3月期は持続的な成長を意図した中長期の人材開発計画も策定する予定だ。
また、人材確保のための具体的な取り組みとして、中途採用についてはリファラル採用や地方採用のほか、2022年3月より人材派遣会社(株)LULLと共同で「若手IT・デジタル人材育成プロジェクト」を推進している。IT業界未経験者の人材をエンジニアとして育成し、社員化する取り組みとなる。
同スキームでは、LULLのIT人材育成カリキュラムを採用しており、Web講師とキャリアアドバイザーがスキルとキャリアの両側面をサポートする。併せて同社から豊富なナレッジにより設計されたUXに関するカリキュラムを提供している。LULLを通じて同社の開発プロジェクトに参画しているメンバーは数十名程度であり、そのなかから社員化する人材も出てきている。キャリア採用はコストも高いため、今後もLULLを通じて未経験者を育成し、社員として採用するスキームを継続する考えだ。また、不足する人的リソースについては、協力会社を通じて必要なスキルを持ったフリーランス人材をプロジェクトごとにアサインし対応するなど、人的流通ネットワークも構築している。
人員の増強が進めば、売上原価の5割前後を占める外注比率の抑制による収益性の向上が期待される。当面は人件費や採用・育成費の増加が続く見込みだが、持続的な成長を実現するための経営基盤を構築する先行投資と位置付けている。
(6) 中期的成長イメージ
同社は今後の業績成長に向けて、2025年3月期を回復期と位置付け、コスト効率化と重点顧客の創出に注力している。2026年3月期以降は重点顧客の拡充による持続的な成長に取り組むとともに、同社が強みを持つUXデザイン力とテクノロジーを融合した規模的成長によって収益を成長軌道に乗せていく戦略である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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