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CAICAD Research Memo(6):2024年10月期の通期予想を据え置き、黒字転換を見込む

*12:46JST CAICAD Research Memo(6):2024年10月期の通期予想を据え置き、黒字転換を見込む
■業績見通し

1. 2024年10月期の業績予想
2024年10月期の連結業績についてCAICA DIGITAL<2315>は、期初予想を据え置き、売上高を前期比16.5%増の6,302百万円、営業利益を169百万円(前期は2,378百万円の損失)、経常利益を162百万円(同2,560百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益を137百万円(同3,889百万円の損失)と増収増益により黒字転換を見込んでいる。

売上高は、上期に引き続き、好調な受注環境を背景として「ITサービス事業」が順調に拡大する見通しである。

利益面でも、「金融サービス事業」の再編に伴う販管費の削減(前期比2,199百万円減)や「ITサービス事業」の伸びにより大幅な損益改善(黒字転換)を実現する。計画外であった暗号資産の評価切り下げによる影響については、「ITサービス事業」の伸びや利益率の高い案件の獲得などによりカバーする想定のようだ。

2. 弊社の見方
同社の通期予想の達成のためには、下期売上高3,436百万円、営業利益365百万円が必要となる。従って、高いハードル(特に利益面)と言わざるを得ないが、受注好調な「ITサービス事業」において高収益案件が獲得できている状況を勘案すれば、少なくても通年での黒字転換は十分に可能であると見ている。パートナー認定された有力ベンダーとの連携などにより、DXコンサルティングからソリューション導入、保守・運用までのSI事業が軌道に乗ってくれば、高単価が期待できるだけに目標達成にどこまで近づけるかといった展開も考えられる。注目すべきは、ベンダーとの連携や開発体制の強化などを通じた「ITサービス事業」のさらなる底上げに加え、中長期的な収益の軸として期待される「Zaif INO」及びカイカコインにおけるユーティリティ向上の取り組みであり、中期経営計画2年目となる来期以降の収益力アップにどのように寄与していくのかをフォローしていきたい。また、日本よりも暗号資産やNFTが活発な韓国市場への参入についても、どのような形でビジネスが立ち上がってくるのか、楽しみな材料と言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)



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