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テリロジーHD Research Memo(11):株主還元は業績に基づいた配当を実施
2024/07/04 16:31
*16:31JST テリロジーHD Research Memo(11):株主還元は業績に基づいた配当を実施
■テリロジーホールディングス<5133>の成長戦略
2. 株主還元策
株主還元については、株主尊重を経営戦略の重要課題と認識し、業績に基づいた配当を実施することにより、株主への利益還元に取り組むことを基本方針としている。この基本方針に基づいて、2024年3月期の配当は前期比2.0円増配の年間7.0円(期末一括、普通配当5.0円+創立35周年記念配当2.0円)とした。配当性向は60.7%となる。2025年3月期の配当については前期比2.0円減配の年間5.0円(期末一括)の予定だ。2024年3月期に実施した記念配当を落とした形であり、普通配当ベースでは同額となる。なお予想配当性向は31.3%となる。
持続的な利益成長・利益率向上施策に期待
3. 弊社の視点
同社グループは「目利き力と市場対応力」をコアコンピタンスとして、海外先端技術の日本市場への導入・普及に豊富な実績を持っている。そして2024年3月期は為替の急速な円安進行という逆風の中でも、需要拡大に対応した技術・営業力強化策が奏功して大幅増収増益を達成した。この点を弊社では評価している。ただし現状の利益水準に関しては物足りなさが否めず、持続的な利益成長及び利益率向上の実現が今後の同社グループの課題と考えられる。
このような課題に対して、同社グループは新3ヵ年中期経営計画において、M&A・アライアンスも活用した事業ポートフォリオの拡充やストック型ビジネスモデルへの転換という方向性を打ち出している。そして2027年3月期には経常利益率を7.3%(2024年3月期実績は5.8%)まで上昇させる計画も発表した。この点については一定の評価ができるだろう。DXの進展とともにセキュリティニーズが高まるなど同社グループを取り巻く事業環境は良好であるだけに、持続的な利益成長・利益率向上施策(為替変動リスク低減策、ストック収益拡大戦略、売上ミックス改善戦略など)や、新たな成長ドライバーとなる製品・サービスなどがより具体的に示されれば、同社グループの成長シナリオに対する投資家の関心度・理解度も高まるものと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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■テリロジーホールディングス<5133>の成長戦略
2. 株主還元策
株主還元については、株主尊重を経営戦略の重要課題と認識し、業績に基づいた配当を実施することにより、株主への利益還元に取り組むことを基本方針としている。この基本方針に基づいて、2024年3月期の配当は前期比2.0円増配の年間7.0円(期末一括、普通配当5.0円+創立35周年記念配当2.0円)とした。配当性向は60.7%となる。2025年3月期の配当については前期比2.0円減配の年間5.0円(期末一括)の予定だ。2024年3月期に実施した記念配当を落とした形であり、普通配当ベースでは同額となる。なお予想配当性向は31.3%となる。
持続的な利益成長・利益率向上施策に期待
3. 弊社の視点
同社グループは「目利き力と市場対応力」をコアコンピタンスとして、海外先端技術の日本市場への導入・普及に豊富な実績を持っている。そして2024年3月期は為替の急速な円安進行という逆風の中でも、需要拡大に対応した技術・営業力強化策が奏功して大幅増収増益を達成した。この点を弊社では評価している。ただし現状の利益水準に関しては物足りなさが否めず、持続的な利益成長及び利益率向上の実現が今後の同社グループの課題と考えられる。
このような課題に対して、同社グループは新3ヵ年中期経営計画において、M&A・アライアンスも活用した事業ポートフォリオの拡充やストック型ビジネスモデルへの転換という方向性を打ち出している。そして2027年3月期には経常利益率を7.3%(2024年3月期実績は5.8%)まで上昇させる計画も発表した。この点については一定の評価ができるだろう。DXの進展とともにセキュリティニーズが高まるなど同社グループを取り巻く事業環境は良好であるだけに、持続的な利益成長・利益率向上施策(為替変動リスク低減策、ストック収益拡大戦略、売上ミックス改善戦略など)や、新たな成長ドライバーとなる製品・サービスなどがより具体的に示されれば、同社グループの成長シナリオに対する投資家の関心度・理解度も高まるものと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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