フィスコニュース


ソフト99 Research Memo(7):2024年3月期は売上高営業利益率、ROE、ROICともに前期比で上昇

*16:07JST ソフト99 Research Memo(7):2024年3月期は売上高営業利益率、ROE、ROICともに前期比で上昇
■業績動向

3. 財務状況と経営指標
ソフト99コーポレーション<4464>の2024年3月期末の資産合計は、前期末比2,165百万円増加の62,542百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金・有価証券が1,644百万円、棚卸資産が214百万円それぞれ増加した。固定資産では有形固定資産が132百万円減少した一方で、ソフトウェア仮勘定等の無形固定資産が336百万円、投資有価証券が249百万円それぞれ増加した。

負債合計は前期末比310百万円増加の7,915百万円となった。仕入債務が215百万円減少した一方で、未払法人税等が243百万円、未払金及び未払費用が31百万円、繰延税金負債が129百万円それぞれ増加した。また、純資産は同1,855百万円増加の54,627百万円となった。利益剰余金が1,774百万円、その他包括利益累計額が277百万円それぞれ増加し、自己株式の取得により自己株式が197百万円増加(減少要因)した。

経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は87.3%と高水準を維持しており、ネットキャッシュも215億円と潤沢にあることから、財務基盤は健全な状態にあると言える。また、収益性に関しては売上高営業利益率で12.0%、ROICで7.7%、ROEで4.9%といずれも2期ぶりに上昇に転じた。ただ、同社の株式時価総額は310億円程度で純資産の6割程度の水準に留まっている。ROEの水準が同社の想定する資本コスト(5.5~6.0%程度)を下回っていることが一因と考えられる。ROEを分解すると総資産売上回転率は前期の0.50回から0.48回と若干低下したものの、財務レバレッジが1.14倍と前期比横ばい、売上高純利益率が6.8%から8.8%に上昇し、売上高純利益率の上昇がROEの改善要因となった。今後、ROEをさらに高めるには、保有する潤沢な資金(現金及び預金、有価証券並びに投資有価証券で約287億円)を、M&Aも含めて成長性の見込める事業あるいは高付加価値が見込める製品・サービスに投下しROICを引き上げていくこと、また資本効率の向上を目的とした自己株式取得など株式還元を充実させていくことがポイントになると弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



<HN>



 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2024/11/22 15:00 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   1,606 銘柄
1,350 銘柄   売り
 
 
 
7203 トヨタ自動車 買い転換
9433 KDDI 買い転換
8031 三井物産 買い転換
2914 日本たばこ産業 買い転換
7267 本田技研工業 買い転換



注目コラムランキング

 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS