フィスコニュース


富士紡HD Research Memo(5):短期的な「収益改善対策」と中長期の「成長戦略」のバランス経営に舵取り

*13:25JST 富士紡HD Research Memo(5):短期的な「収益改善対策」と中長期の「成長戦略」のバランス経営に舵取り
■業績動向

1. 2024年3月期の業績概要
富士紡ホールディングス<3104>は中期経営計画「増強21-25」において、計画期間5年間の前半3年間を「高収益体質への転換と種まき」ステージと位置付け、各事業の成長基盤の増強に取り組んでいる。中期経営計画1年目は順調なスタートを切ったが、2年目の2023年3月期下期から2024年3月期上期にかけて、“史上最悪級”の半導体不況が直撃し、半導体関連材料の研磨材を扱う事業を中核とする同社も深刻な受注減に陥った。半導体需要は2023年6~7月に底入れし緩やかに回復しており、同社では短期的な「収益改善策」と中長期の研磨材事業の「成長戦略」のバランスを図った経営の舵取りが肝要だと考えている。

2024年3月期の連結業績は、売上高が前期比4.1%減の36,108百万円、営業利益が同42.2%減の2,818百万円、経常利益が同35.0%減の3,276百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同37.7%減の2,117百万円となった。また期初計画比では、売上高は0.02%増、営業利益で4.5%減、経常利益で2.2%減、親会社株主に帰属する当期純利益で3.8%減と、売上高以外は計画を下回った。

利益が大きく下落したのは、今回の半導体不況による研磨材の大幅受注減と先行投資による固定費負担が増加したためである。これは最先端技術分野で活躍する企業の典型的な業績推移パターンである。半導体需要が本格的に回復する2025年頃には、同社の2022年3月期における最高益(営業利益58億円)の水準に戻る可能性が高いと弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)



<SO>



 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2024/11/22 15:00 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   1,606 銘柄
1,350 銘柄   売り
 
 
 
7203 トヨタ自動車 買い転換
9433 KDDI 買い転換
8031 三井物産 買い転換
2914 日本たばこ産業 買い転換
7267 本田技研工業 買い転換



注目コラムランキング

 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS