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為替週間見通し:底堅い値動きか、米FOMCで大幅利下げ見送りならドル反発も

*14:25JST 為替週間見通し:底堅い値動きか、米FOMCで大幅利下げ見送りならドル反発も
【今週の概況】
■ドルは上げ渋り、米9月利下げを完全に織り込む

今週の米ドル・円は上げ渋った。週初に148円台半ばまで買われたものの、日本銀行による年内利上げの可能性は残されているとの市場観測が広がり、9日のロンドン市場で146円31銭まで反落した。また、米労働統計局(BLS)が9月9日に発表した雇用者数の年次基準改定速報値は市場予想を下回ったことや10日発表の8月生産者物価指数は前月比-0.1%と、予想外に低下したことも米ドル売り・円買い材料として意識されたようだ。

ただ、今月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.5ptの大幅利下げが決定される可能性は低いこと、日経平均株価の最高値更新を受けてリスク回避の円買いは拡大せず、11日の取引で148円台前半まで米ドル・円が戻す場面があった。

12日のニューヨーク外為市場で米ドル・円は148円07銭まで反発したが、一時147円台半ばまで値を下げた。この日発表された9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は市場予想を下回ったことを受けてドル買い・円売りは縮小した。同指数の5-10年期待インフレ率速報値は8月実績を上回り、米国経済の減速下におけるインフレ持続が懸念されたことも嫌気されたようだ。米ドル・円は147円67銭でこの週の取引を終えた。米ドル・円の取引レンジ:146円31銭-148円58銭。

【来週の見通し】
■底堅い値動きか、米FOMCで大幅利下げ見送りならドル反発も

来週の米ドル・円は底堅い値動きか。米国の雇用情勢悪化で大幅利下げの可能性が浮上したが、来週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.25pt幅の利下げが決まった場合、ドルを買い戻す動きが広がりそうだ。9月5日に発表された米8月雇用統計は非農業部門雇用者数が大幅に減少し、失業率は上昇。また、米労働統計局(BLS)が今週発表した雇用者数の年次基準改定速報値は市場予想を下回り、雇用情勢の悪化はより鮮明になった。9月16-17日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げはほぼ確実視されているが、インフレの持続を考慮して0.25pt幅の利下げとなった場合、リスク回避のドル売りは縮小する可能性がある。

一方、日本銀行は18-19日に金融政策決定会合を開催し、現行の金融政策を維持する公算。ただ、植田日銀総裁が追加利上げの可能性を排除しないスタンスを示した場合、リスク回避的な円買いがやや強まる可能性がある。それでも日本の財政悪化の懸念は消えていないため、ドル・円は146円台で下げ止まり、下値の堅さが意識される展開となりそうだ。

【米・8月小売売上高】(16日発表予定)
16日発表の米8月小売売上高は前月比+0.3%と、前回の+0.5%を下回る見通し。市場予想と一致した場合、個人消費の減退を意識してドル売りが強まる見通し。

【米連邦公開市場委員会(FOMC)】(9月16-17日開催予定)
16-17日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.25ptの利下げが決まる見込みだが、0.5ptの大幅利下げでなければ、ドル買い材料となろう。

予想レンジ:146円00銭-149円50銭




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