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前場に注目すべき3つのポイント~上へのバイアスが強まる可能性~
2025/06/09 08:23
*08:23JST 前場に注目すべき3つのポイント~上へのバイアスが強まる可能性~
9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■上へのバイアスが強まる可能性
■エターナルホスピタリティ、3Q営業利益 25.0%減 20.25億円
■前場の注目材料:新米概算金、はや高騰「米価高止まり続く」指摘も
■上へのバイアスが強まる可能性
9日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。6日の米国市場は、NYダウが443ドル高、ナスダックは231ポイント高だった。5月の米雇用統計は、雇用の伸びが前月から減速したものの、予想を上回ったため米景気への悲観的見方が後退した。トランプ米大統領が米中通商交渉再開を発表したことも下支えになった。シカゴ日経225先物は大阪比220高の37990円。円相場は1ドル=144円70銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38170円まで買われ、終値でも38000円を上回った。ボリンジャーバンドのバンドが収れんするなかで+1σ(37990円)を上回ってきたことで、上へのバイアスが強まる可能性がありそうだ。米中の通商交渉担当者がロンドンで9日に再開する通商協議の準備を進めていると伝えられ、米中貿易摩擦が和らぐとの期待から売りを仕掛けづらくさせよう。
為替市場ではドル・円が1ドル=144円台半ばと先週末から円安に振れて推移していることも安心感につながりそうである。先週の日経平均株価は上向きで推移する25日線が支持線として機能する一方で、200日線に上値を抑えられる形での方向感の定まらない状況が続いていた。200日線(37874円)突破が意識されるなかで、売り方の買い戻しの動きが強まる展開もありそうだ。週末には6月限の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)が控えているため、トレンドが出てくるようだとヘッジ対応の動きが強まることも意識しておきたい。
トランプ大統領は、習近平国家主席がレアアースの供給再開に同意したと自身のSNSに投稿した。自動車株への買い戻しの動きが強まるようだと、センチメント改善につながる。また、米中貿易摩擦への警戒が和らぐなかで、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株のリバウンドが強まるようだと、先物主導での強い基調に向かう展開につながりそうである。
■エターナルホスピタリティ、3Q営業利益 25.0%減 20.25億円
エターナルホスピタリティ<3193>が発表した2025年7月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比9.4%増の338億2200万円、営業利益は同25%減の20億2500万円だった。既存店売上が前期を上回り推移したこと及び新規出店による直営店店舗数の純増により、売上高は増加となった。海外進出に伴う開業準備費用、2024年8月から実施した1人当たり4.8%の賃金引上げや店舗スタッフの充足率の向上による人件費の増加、政府による電気・ガス料金に関する支援の打ち切りによる光熱費の高騰などの影響により販管費が前年を上回った結果、営業利益は減少となった。
■前場の注目材料
・日経平均株価は上昇(37741.61、+187.12)
・NYダウは上昇(42762.87、+443.13)
・ナスダック総合指数は上昇(19529.95、+231.50)
・SOX指数は上昇(5038.06、+27.13)
・VIX指数は低下(16.77、-1.71)
・シカゴ日経225先物は上昇(37990、+220)
・為替相場は円安・ドル高(144.70-80)
・米原油先物相場は上昇(64.58、+1.21)
・新米概算金、はや高騰「米価高止まり続く」指摘も
・米中、英で9日貿易協議、中国、レアアース輸出許可か
・日本とEUが「競争力同盟」、経済安保など連携強化へ
・日米関税「一致点まだ」5回目協議、今後も交渉継続
・街の書店、効率化支援、政府活性化案、在庫管理にICタグ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 4月経常収支(予想:+2兆5964億円、3月:3兆6781億円)
<海外>
・10:30 中国・5月消費者物価指数(予想:前年比-0.2%、4月:-0.1%)
・10:30 中国・5月生産者物価指数(予想:前年比-3.2%、4月:-2.7%)
・10:30 中国・5月貿易収支(予想:+1011.8億ドル、4月:+961.8億ドル)
<ST>
9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■上へのバイアスが強まる可能性
■エターナルホスピタリティ、3Q営業利益 25.0%減 20.25億円
■前場の注目材料:新米概算金、はや高騰「米価高止まり続く」指摘も
■上へのバイアスが強まる可能性
9日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。6日の米国市場は、NYダウが443ドル高、ナスダックは231ポイント高だった。5月の米雇用統計は、雇用の伸びが前月から減速したものの、予想を上回ったため米景気への悲観的見方が後退した。トランプ米大統領が米中通商交渉再開を発表したことも下支えになった。シカゴ日経225先物は大阪比220高の37990円。円相場は1ドル=144円70銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38170円まで買われ、終値でも38000円を上回った。ボリンジャーバンドのバンドが収れんするなかで+1σ(37990円)を上回ってきたことで、上へのバイアスが強まる可能性がありそうだ。米中の通商交渉担当者がロンドンで9日に再開する通商協議の準備を進めていると伝えられ、米中貿易摩擦が和らぐとの期待から売りを仕掛けづらくさせよう。
為替市場ではドル・円が1ドル=144円台半ばと先週末から円安に振れて推移していることも安心感につながりそうである。先週の日経平均株価は上向きで推移する25日線が支持線として機能する一方で、200日線に上値を抑えられる形での方向感の定まらない状況が続いていた。200日線(37874円)突破が意識されるなかで、売り方の買い戻しの動きが強まる展開もありそうだ。週末には6月限の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)が控えているため、トレンドが出てくるようだとヘッジ対応の動きが強まることも意識しておきたい。
トランプ大統領は、習近平国家主席がレアアースの供給再開に同意したと自身のSNSに投稿した。自動車株への買い戻しの動きが強まるようだと、センチメント改善につながる。また、米中貿易摩擦への警戒が和らぐなかで、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株のリバウンドが強まるようだと、先物主導での強い基調に向かう展開につながりそうである。
■エターナルホスピタリティ、3Q営業利益 25.0%減 20.25億円
エターナルホスピタリティ<3193>が発表した2025年7月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比9.4%増の338億2200万円、営業利益は同25%減の20億2500万円だった。既存店売上が前期を上回り推移したこと及び新規出店による直営店店舗数の純増により、売上高は増加となった。海外進出に伴う開業準備費用、2024年8月から実施した1人当たり4.8%の賃金引上げや店舗スタッフの充足率の向上による人件費の増加、政府による電気・ガス料金に関する支援の打ち切りによる光熱費の高騰などの影響により販管費が前年を上回った結果、営業利益は減少となった。
■前場の注目材料
・日経平均株価は上昇(37741.61、+187.12)
・NYダウは上昇(42762.87、+443.13)
・ナスダック総合指数は上昇(19529.95、+231.50)
・SOX指数は上昇(5038.06、+27.13)
・VIX指数は低下(16.77、-1.71)
・シカゴ日経225先物は上昇(37990、+220)
・為替相場は円安・ドル高(144.70-80)
・米原油先物相場は上昇(64.58、+1.21)
・新米概算金、はや高騰「米価高止まり続く」指摘も
・米中、英で9日貿易協議、中国、レアアース輸出許可か
・日本とEUが「競争力同盟」、経済安保など連携強化へ
・日米関税「一致点まだ」5回目協議、今後も交渉継続
・街の書店、効率化支援、政府活性化案、在庫管理にICタグ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 4月経常収支(予想:+2兆5964億円、3月:3兆6781億円)
<海外>
・10:30 中国・5月消費者物価指数(予想:前年比-0.2%、4月:-0.1%)
・10:30 中国・5月生産者物価指数(予想:前年比-3.2%、4月:-2.7%)
・10:30 中国・5月貿易収支(予想:+1011.8億ドル、4月:+961.8億ドル)
<ST>




