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前場に注目すべき3つのポイント~米中貿易摩擦激化への懸念が後退~
2025/05/13 08:48
*08:48JST 前場に注目すべき3つのポイント~米中貿易摩擦激化への懸念が後退~
13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■米中貿易摩擦激化への懸念が後退
■三菱地所、25/3営業利益 11.0%増 3092億円、26/3予想 5.1%増 3250億円
■前場の注目材料:シャープ、亀山第2工場を鴻海に売却、業績立て直し
■米中貿易摩擦激化への懸念が後退
13日の日本株市場は、ギャップアップで始まることになりそうだ。12日の米国市場は、NYダウが1160ドル高、ナスダックは779ポイント高だった。10-11日に開いた米中協議後の共同声明において、米中両政府は互いに課した追加関税を大幅に引き下げ、90日間の交渉期間に入ることで合意したと発表。貿易摩擦の激化で経済が急速に悪化するとの懸念が後退した。シカゴ日経225先物は大阪比1060円高の38760円。円相場は1ドル=148円30銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、マドを空けてのギャップスタートになろう。米中共同声明は日本時間の夕方に発表されたことで、日経225先物はナイトセッションで日中比500円高の38200円で始まり、その後も米国市場の大幅上昇を追い風に、一時38790円まで上げ幅を広げる場面もみられた。朝方は裁定買いの動きが集中することで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を押し上げてくることになりそうだ。
昨日の日経平均株価は200日線に接近するなか、朝高後はこう着感が強まっていた。本日のギャップアップで同線のほか、3月26日につけた戻り高値の38220.69円を明確に上抜けてくることで、センチメントを明るくさせよう。短期的な過熱感が警戒されてくる可能性はあるものの、1月以来の4万円回復が射程に入ってきたことで、海外ファンドによる買い戻しの動きが本格化する可能性がある。そのため、過熱感から買い一巡後に利食いの動きが強まる局面においては、押し目狙いの好機になりそうだ。
物色としては米中貿易摩擦の激化が後退したことで、半導体株や機械株などには買い戻しの動きが強まりやすい。為替市場では円相場が1ドル=148円台と円安に振れているため、トヨタ<7203>など輸出関連株への資金流入も意識されそうだ。決算発表がピークを迎えているなか、上方修正や予想を上回る決算を発表した企業にも資金が集中しやすい。なお、昨夕決算を発表したところでは、三菱地所<8802>、セコム<9735>、資生堂<4911>、塩野義薬<4507>、UBE<4208>、アコム<8572>、上組<9364>、山九<9065>、双葉電子<6986>、クレハ<4023>、イーレックス<9517>、アース製薬<4985>、トプコン<7732>、ワークマン<7564>などが注目されよう。
■三菱地所、25/3営業利益 11.0%増 3092億円、26/3予想 5.1%増 3250億円
三菱地所<8802>が発表した2025年3月期業績は、営業収益が前期比5%増の1兆5798億1200万円、営業利益は同11%増の3092億3200万円だった。コマーシャル不動産事業において、オフィスビル、商業施設及びアウトレットモール、ホテル、不動産販売はいずれも増収となった。26年3月期業績は、営業収益が前期比17.1%増の1兆8500億円、営業利益は同5.1%増の3250億円を計画。
■前場の注目材料
・米中追加関税を大幅引き下げ
・日経平均株価は上昇(37644.26、+140.93)
・NYダウは上昇(42410.10、+1160.72)
・ナスダック総合指数は上昇(18708.34、+779.42)
・SOX指数は上昇(4780.93、+314.43)
・VIX指数は低下(18.39、-3.51)
・シカゴ日経225先物は上昇(38760、+1060)
・為替相場は円安・ドル高(148.40-50)
・米原油先物相場は上昇(61.95、+0.93)
・活発な自社株買い
・シャープ<6753>亀山第2工場を鴻海に売却、業績立て直し
・ENEOSHD<5020>新中計、M&A・株主還元1兆円、低炭素化に資源投入
・ルネサス<6723>デンソーが株売却、車載半導体調達、一定の成果
・第一生命HD<8750>英ファンドに追加出資、持ち分法会社化
・オリックス<8591>35年3月期に純利益1兆円、IRなど開拓
・パナソニックHD<6752>好業績下に1万人削減、固定費にメス、高収益企業へ
・ソラコム<147A>丸紅と、IoTで新会社、8月設立、MVNO展開
・三井物産<8031>航空機エンジンリース追加出資、数十億円規模
・ローム<6963>デンソーと協業、半導体開発・取引連携で合意
・ジャノメ<6445>インド深耕、家庭用ミシンなど拡販、ブランド確立・シェア拡大
・新東工業<6339>幅600mmロールプレスでテスト加工受注、全固体電池用電極に対応
・日立<6501>日立GEニュークリア・エナジー、小型原子炉、初の商用化
・NEC<6701>顔認証・AIカメラ融合、入退管理を安価に
・日鉄ソリューションズ<2327>インフォコムを買収、SI事業拡大
・住友金属鉱山<5713>設備投資3年で3540億円、電池材料立て直し
・グリーンエナジー&カンパニー<1436>遊休地・発電所を資産に、基盤開設、売却・賃貸支援
・帝人<3401>機能性食品から撤退
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 4月マネーストックM3(3月:前年比+0.4%)
<海外>
・特になし
<ST>
13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■米中貿易摩擦激化への懸念が後退
■三菱地所、25/3営業利益 11.0%増 3092億円、26/3予想 5.1%増 3250億円
■前場の注目材料:シャープ、亀山第2工場を鴻海に売却、業績立て直し
■米中貿易摩擦激化への懸念が後退
13日の日本株市場は、ギャップアップで始まることになりそうだ。12日の米国市場は、NYダウが1160ドル高、ナスダックは779ポイント高だった。10-11日に開いた米中協議後の共同声明において、米中両政府は互いに課した追加関税を大幅に引き下げ、90日間の交渉期間に入ることで合意したと発表。貿易摩擦の激化で経済が急速に悪化するとの懸念が後退した。シカゴ日経225先物は大阪比1060円高の38760円。円相場は1ドル=148円30銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、マドを空けてのギャップスタートになろう。米中共同声明は日本時間の夕方に発表されたことで、日経225先物はナイトセッションで日中比500円高の38200円で始まり、その後も米国市場の大幅上昇を追い風に、一時38790円まで上げ幅を広げる場面もみられた。朝方は裁定買いの動きが集中することで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を押し上げてくることになりそうだ。
昨日の日経平均株価は200日線に接近するなか、朝高後はこう着感が強まっていた。本日のギャップアップで同線のほか、3月26日につけた戻り高値の38220.69円を明確に上抜けてくることで、センチメントを明るくさせよう。短期的な過熱感が警戒されてくる可能性はあるものの、1月以来の4万円回復が射程に入ってきたことで、海外ファンドによる買い戻しの動きが本格化する可能性がある。そのため、過熱感から買い一巡後に利食いの動きが強まる局面においては、押し目狙いの好機になりそうだ。
物色としては米中貿易摩擦の激化が後退したことで、半導体株や機械株などには買い戻しの動きが強まりやすい。為替市場では円相場が1ドル=148円台と円安に振れているため、トヨタ<7203>など輸出関連株への資金流入も意識されそうだ。決算発表がピークを迎えているなか、上方修正や予想を上回る決算を発表した企業にも資金が集中しやすい。なお、昨夕決算を発表したところでは、三菱地所<8802>、セコム<9735>、資生堂<4911>、塩野義薬<4507>、UBE<4208>、アコム<8572>、上組<9364>、山九<9065>、双葉電子<6986>、クレハ<4023>、イーレックス<9517>、アース製薬<4985>、トプコン<7732>、ワークマン<7564>などが注目されよう。
■三菱地所、25/3営業利益 11.0%増 3092億円、26/3予想 5.1%増 3250億円
三菱地所<8802>が発表した2025年3月期業績は、営業収益が前期比5%増の1兆5798億1200万円、営業利益は同11%増の3092億3200万円だった。コマーシャル不動産事業において、オフィスビル、商業施設及びアウトレットモール、ホテル、不動産販売はいずれも増収となった。26年3月期業績は、営業収益が前期比17.1%増の1兆8500億円、営業利益は同5.1%増の3250億円を計画。
■前場の注目材料
・米中追加関税を大幅引き下げ
・日経平均株価は上昇(37644.26、+140.93)
・NYダウは上昇(42410.10、+1160.72)
・ナスダック総合指数は上昇(18708.34、+779.42)
・SOX指数は上昇(4780.93、+314.43)
・VIX指数は低下(18.39、-3.51)
・シカゴ日経225先物は上昇(38760、+1060)
・為替相場は円安・ドル高(148.40-50)
・米原油先物相場は上昇(61.95、+0.93)
・活発な自社株買い
・シャープ<6753>亀山第2工場を鴻海に売却、業績立て直し
・ENEOSHD<5020>新中計、M&A・株主還元1兆円、低炭素化に資源投入
・ルネサス<6723>デンソーが株売却、車載半導体調達、一定の成果
・第一生命HD<8750>英ファンドに追加出資、持ち分法会社化
・オリックス<8591>35年3月期に純利益1兆円、IRなど開拓
・パナソニックHD<6752>好業績下に1万人削減、固定費にメス、高収益企業へ
・ソラコム<147A>丸紅と、IoTで新会社、8月設立、MVNO展開
・三井物産<8031>航空機エンジンリース追加出資、数十億円規模
・ローム<6963>デンソーと協業、半導体開発・取引連携で合意
・ジャノメ<6445>インド深耕、家庭用ミシンなど拡販、ブランド確立・シェア拡大
・新東工業<6339>幅600mmロールプレスでテスト加工受注、全固体電池用電極に対応
・日立<6501>日立GEニュークリア・エナジー、小型原子炉、初の商用化
・NEC<6701>顔認証・AIカメラ融合、入退管理を安価に
・日鉄ソリューションズ<2327>インフォコムを買収、SI事業拡大
・住友金属鉱山<5713>設備投資3年で3540億円、電池材料立て直し
・グリーンエナジー&カンパニー<1436>遊休地・発電所を資産に、基盤開設、売却・賃貸支援
・帝人<3401>機能性食品から撤退
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 4月マネーストックM3(3月:前年比+0.4%)
<海外>
・特になし
<ST>




