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30日の米国市場ダイジェスト:NYダウは141ドル高、景気後退懸念浮上も主要ハイテク決算待ち
2025/05/01 08:04
*08:04JST 30日の米国市場ダイジェスト:NYダウは141ドル高、景気後退懸念浮上も主要ハイテク決算待ち
■NY株式:NYダウは141ドル高、景気後退懸念浮上も主要ハイテク決算待ち
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は141.74ドル高の40669.36ドル、ナスダックは14.98ポイント安の17446.34で取引を終了した。
ADP雇用統計が予想を下回り、1-3月期国内総生産(GDP)がマイナス成長に落ち込むなど低調な経済指標を嫌気した売りに、寄り付き後、大幅下落。国内経済の景気後退入り懸念も再燃し、相場は終日軟調に推移した。終盤にかけて、トランプ大統領がいずれ中国の国家主席と会談することになるとの言及に加え、政府が中国に関税協議を打診しているとの報道で対中貿易協議に楽観的な見方が広がったほか、財務長官がウクライナとの天然資源協定に署名の用意があるとしたため、相場は下げどまった。ダウはプラス圏を回復、ナスダックは主要ハイテク決算を控えた警戒感に上値が抑制され、まちまちで終了。セクター別では電気通信サービスが上昇、自動車・自動車部品が下落した。
デジタル・ソリューション・プロバイダーのウエスタンデジタル(WDC)は第3四半期決算で2桁増益を発表、見通しも予想を上回ったほか配当計画も好感され、上昇。オンライン旅行会社のブッキング・ホールディングス(BKNG)は第1四半期決算の内容を好感し、買われた。
クルーズ船運営のノルウエージャン・クルーズ・ホールディングス(NCLH)は第1四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を下回ったほか、今後12カ月の予約状況が弱いと慎重な見通しを示し、下落。人工知能(AI)サーバーメーカーのスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は1-3月決算の暫定集計が予想を大幅に下回り、大幅安。
ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)は取引終了後に四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で買われてる。ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は第1四半期決算で増収増益となったほか、ユーザーの伸びも予想を上回り、買われた。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米中貿易協議の可能性などでドルは下げ渋る
4月30日のニューヨーク外為市場でドル・円は142円52銭まで下落後、143円19銭まで上昇し、143円08銭で引けた。米4月ADP雇用統計の伸びが予想を下回ったほか、米1-3月期国内総生産(GDP)速報値が3年ぶりのマイナス成長に落ち込み、同期GDP価格指数が予想以上に伸びが加速したためスタグフレーション懸念も浮上し、ドル売り、円買いに拍車がかかった。その後、米中貿易協議の可能性や地政学的リスクの後退でリスク回避の動きが後退し買い戻された。
ユーロ・ドルは1.1389ドルから1.1317ドルまで下落し、1.1325ドルで引けた。ユーロ・円は162円62銭から161円71銭まで下落。リスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは1.3368ドルから1.3309ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8214フランまで下落後、0.8273フランまで反発した。
■NY原油:大幅続落で58.23ドル、一時58ドルを下回る
NY原油先物6月限は大幅続落(NYMEX原油6月限終値:58.23 ↓2.19)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比-2.19ドル(-3.62%)の58.23ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは57.91ドル-60.43ドル。原油供給量の減少は当面想定されていないため、需給緩和の思惑がさらに広がり、一時58ドルを下回った。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.88ドル -0.11ドル(-0.27%)
モルガン・スタンレー(MS) 115.42ドル -0.79ドル(-0.67%)
ゴールドマン・サックス(GS)547.55ドル -1.37ドル(-0.24%)
インテル(INTC) 20.10ドル -0.24ドル(-1.17%)
アップル(AAPL) 212.50ドル +1.29ドル(+0.61%)
アルファベット(GOOG) 160.89ドル -1.17ドル(-0.72%)
メタ(META) 549.00ドル -5.44ドル(-0.98%)
キャタピラー(CAT) 309.27ドル +1.87ドル(+0.60%)
アルコア(AA) 24.53ドル -0.66ドル(-2.62%)
ウォルマート(WMT) 97.25ドル +1.21ドル(+1.25%)
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■NY株式:NYダウは141ドル高、景気後退懸念浮上も主要ハイテク決算待ち
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は141.74ドル高の40669.36ドル、ナスダックは14.98ポイント安の17446.34で取引を終了した。
ADP雇用統計が予想を下回り、1-3月期国内総生産(GDP)がマイナス成長に落ち込むなど低調な経済指標を嫌気した売りに、寄り付き後、大幅下落。国内経済の景気後退入り懸念も再燃し、相場は終日軟調に推移した。終盤にかけて、トランプ大統領がいずれ中国の国家主席と会談することになるとの言及に加え、政府が中国に関税協議を打診しているとの報道で対中貿易協議に楽観的な見方が広がったほか、財務長官がウクライナとの天然資源協定に署名の用意があるとしたため、相場は下げどまった。ダウはプラス圏を回復、ナスダックは主要ハイテク決算を控えた警戒感に上値が抑制され、まちまちで終了。セクター別では電気通信サービスが上昇、自動車・自動車部品が下落した。
デジタル・ソリューション・プロバイダーのウエスタンデジタル(WDC)は第3四半期決算で2桁増益を発表、見通しも予想を上回ったほか配当計画も好感され、上昇。オンライン旅行会社のブッキング・ホールディングス(BKNG)は第1四半期決算の内容を好感し、買われた。
クルーズ船運営のノルウエージャン・クルーズ・ホールディングス(NCLH)は第1四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を下回ったほか、今後12カ月の予約状況が弱いと慎重な見通しを示し、下落。人工知能(AI)サーバーメーカーのスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は1-3月決算の暫定集計が予想を大幅に下回り、大幅安。
ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)は取引終了後に四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で買われてる。ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は第1四半期決算で増収増益となったほか、ユーザーの伸びも予想を上回り、買われた。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米中貿易協議の可能性などでドルは下げ渋る
4月30日のニューヨーク外為市場でドル・円は142円52銭まで下落後、143円19銭まで上昇し、143円08銭で引けた。米4月ADP雇用統計の伸びが予想を下回ったほか、米1-3月期国内総生産(GDP)速報値が3年ぶりのマイナス成長に落ち込み、同期GDP価格指数が予想以上に伸びが加速したためスタグフレーション懸念も浮上し、ドル売り、円買いに拍車がかかった。その後、米中貿易協議の可能性や地政学的リスクの後退でリスク回避の動きが後退し買い戻された。
ユーロ・ドルは1.1389ドルから1.1317ドルまで下落し、1.1325ドルで引けた。ユーロ・円は162円62銭から161円71銭まで下落。リスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは1.3368ドルから1.3309ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8214フランまで下落後、0.8273フランまで反発した。
■NY原油:大幅続落で58.23ドル、一時58ドルを下回る
NY原油先物6月限は大幅続落(NYMEX原油6月限終値:58.23 ↓2.19)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比-2.19ドル(-3.62%)の58.23ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは57.91ドル-60.43ドル。原油供給量の減少は当面想定されていないため、需給緩和の思惑がさらに広がり、一時58ドルを下回った。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.88ドル -0.11ドル(-0.27%)
モルガン・スタンレー(MS) 115.42ドル -0.79ドル(-0.67%)
ゴールドマン・サックス(GS)547.55ドル -1.37ドル(-0.24%)
インテル(INTC) 20.10ドル -0.24ドル(-1.17%)
アップル(AAPL) 212.50ドル +1.29ドル(+0.61%)
アルファベット(GOOG) 160.89ドル -1.17ドル(-0.72%)
メタ(META) 549.00ドル -5.44ドル(-0.98%)
キャタピラー(CAT) 309.27ドル +1.87ドル(+0.60%)
アルコア(AA) 24.53ドル -0.66ドル(-2.62%)
ウォルマート(WMT) 97.25ドル +1.21ドル(+1.25%)
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