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後場に注目すべき3つのポイント~買い先行も上げ幅を縮小
2025/02/06 12:34
*12:34JST 後場に注目すべき3つのポイント~買い先行も上げ幅を縮小
6日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は小幅続伸、買い先行も上げ幅を縮小
・ドル・円は軟調、一時152円割れ
・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はアドバンテスト<6857>
■日経平均は小幅続伸、買い先行も上げ幅を縮小
日経平均は小幅続伸。56.56円高の38888.04円(出来高概算10億8134万株)で前場の取引を終えている。
前日5日の米国市場のダウ平均は317.24ドル高の44873.28ドル、ナスダックは38.31pt高の19692.33ptで取引を終了した。検索のグーグルを運営するアルファベットの冴えない決算を嫌気しハイテクが売られ、寄り付き後はまちまち。ナスダックはアルファベットの下落が重しとなったが、半導体エヌビディアの上昇が相殺し、終盤にかけてプラス圏を回復した。ダウは追加利下げ期待で金利安、ドル安が買い材料となり、終日堅調に推移して終盤にかけて上げ幅を拡大し終了した。
主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、6日の日経平均は146.10円高の38977.58円と3日続伸して取引を開始した。中でも、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.31%上昇と、ダウ平均やナスダックと比べ上昇率が大きく、東京市場で半導体関連株の株価の支えとなったほか、海外市場で米長期金利が低下したことも安心感となった。一方、外為市場では円高・ドル安に振れており、東京市場で輸出株などの株価の重しとなり、買い一巡後は上げ幅を縮小する展開となった。
個別では、ディスコ<6146>や東エレク<8035>などの一部半導体関連株が堅調に推移。また、ファーストリテ<9983>、三菱重工業<7011>、任天堂<7974>、フジHD<4676>、キーエンス<6861>などが上昇した。ほか、想定以上の業績回復や自社株買いを評価された日本電気硝子<5214>が急騰、ミガロホールディングス<5535>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、AZ丸和HD<9090>などが値上がり率上位となった。
一方、トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>などの一部の自動車関連、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>などの金融株は軟調に推移。また、ソフトバンクグループ<9984>、リクルートHD<6098>、レーザーテック<6920>、IHI<7013>などが下落した。通期計画達成のハードルが高まり売り優勢の展開となったJMDC<4483>や10-12月期の大幅減益決算をマイナス視されたカナデビア<7004>が急落。ほか、アバントグループ<3836>、松風<7979>、インテリジェント ウェイブ<4847>などが値下がり率上位となった。
業種別では、証券・商品先物取引業、空運業、その他製品が上昇する一方で、輸送用機器、情報・通信業、非鉄金属が下落した。
後場の日経平均株価は、上値の重い展開が続きそうだ。日本銀行の田村直樹審議委員は本日、「政策金利を2025年度後半には少なくとも1%程度まで引き上げることが必要」との見解を示しており、外為市場では円高・ドル安に振れた。田村氏は政策委員9人の中で最もタカ派に位置付けられているようで、政策正常化の継続に強い意欲を示している。今後仮に円高が進むと国内の輸出関連株には向かい風となる一方で、内需系の銘柄にはより注目が集まってきそうだ。ただ、日本時間の8日未明に予定されている日米首脳会談の結果を見極めたいとして足元は積極的な買いを見送る向きもあり、後場は冴えない値動きが継続しそうだ。
■ドル・円は軟調、一時152円割れ
5日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いで一時152円を割り込み、151円81銭まで下げる場面があった。米10年債利回りの低下で、ドル売りに振れやすい展開。ただ、日経平均株価は上げ幅を縮小もプラスを維持し、日本株高を好感した円売りは継続。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は151円81銭から152円75銭、ユーロ・円は157円93銭から158円85銭、ユーロ・ドルは1.0391ドルから1.0405ドル。
■後場のチェック銘柄
・アストロスケールホールディングス<186A>、Synspective<290A>など、5銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はアドバンテスト<6857>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・豪・12月貿易収支:+50.85億豪ドル(予想:+65億豪ドル、11月:+67.92億豪ドル←+70.79億豪ドル)
【要人発言】
・田村日銀審議委員
「適切なタイミングで利上げを実施し、物価安定を維持」
「長期にわたり低金利が続き、金利上昇への経済主体の反応を慎重に観察」
「適時かつ段階的に短期金利を引き上げつつ、経済・物価の反応を丁寧に確認」
<国内>
・30年国債入札
<海外>
・特になし
<CS>
6日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は小幅続伸、買い先行も上げ幅を縮小
・ドル・円は軟調、一時152円割れ
・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はアドバンテスト<6857>
■日経平均は小幅続伸、買い先行も上げ幅を縮小
日経平均は小幅続伸。56.56円高の38888.04円(出来高概算10億8134万株)で前場の取引を終えている。
前日5日の米国市場のダウ平均は317.24ドル高の44873.28ドル、ナスダックは38.31pt高の19692.33ptで取引を終了した。検索のグーグルを運営するアルファベットの冴えない決算を嫌気しハイテクが売られ、寄り付き後はまちまち。ナスダックはアルファベットの下落が重しとなったが、半導体エヌビディアの上昇が相殺し、終盤にかけてプラス圏を回復した。ダウは追加利下げ期待で金利安、ドル安が買い材料となり、終日堅調に推移して終盤にかけて上げ幅を拡大し終了した。
主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、6日の日経平均は146.10円高の38977.58円と3日続伸して取引を開始した。中でも、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.31%上昇と、ダウ平均やナスダックと比べ上昇率が大きく、東京市場で半導体関連株の株価の支えとなったほか、海外市場で米長期金利が低下したことも安心感となった。一方、外為市場では円高・ドル安に振れており、東京市場で輸出株などの株価の重しとなり、買い一巡後は上げ幅を縮小する展開となった。
個別では、ディスコ<6146>や東エレク<8035>などの一部半導体関連株が堅調に推移。また、ファーストリテ<9983>、三菱重工業<7011>、任天堂<7974>、フジHD<4676>、キーエンス<6861>などが上昇した。ほか、想定以上の業績回復や自社株買いを評価された日本電気硝子<5214>が急騰、ミガロホールディングス<5535>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、AZ丸和HD<9090>などが値上がり率上位となった。
一方、トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>などの一部の自動車関連、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>などの金融株は軟調に推移。また、ソフトバンクグループ<9984>、リクルートHD<6098>、レーザーテック<6920>、IHI<7013>などが下落した。通期計画達成のハードルが高まり売り優勢の展開となったJMDC<4483>や10-12月期の大幅減益決算をマイナス視されたカナデビア<7004>が急落。ほか、アバントグループ<3836>、松風<7979>、インテリジェント ウェイブ<4847>などが値下がり率上位となった。
業種別では、証券・商品先物取引業、空運業、その他製品が上昇する一方で、輸送用機器、情報・通信業、非鉄金属が下落した。
後場の日経平均株価は、上値の重い展開が続きそうだ。日本銀行の田村直樹審議委員は本日、「政策金利を2025年度後半には少なくとも1%程度まで引き上げることが必要」との見解を示しており、外為市場では円高・ドル安に振れた。田村氏は政策委員9人の中で最もタカ派に位置付けられているようで、政策正常化の継続に強い意欲を示している。今後仮に円高が進むと国内の輸出関連株には向かい風となる一方で、内需系の銘柄にはより注目が集まってきそうだ。ただ、日本時間の8日未明に予定されている日米首脳会談の結果を見極めたいとして足元は積極的な買いを見送る向きもあり、後場は冴えない値動きが継続しそうだ。
■ドル・円は軟調、一時152円割れ
5日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いで一時152円を割り込み、151円81銭まで下げる場面があった。米10年債利回りの低下で、ドル売りに振れやすい展開。ただ、日経平均株価は上げ幅を縮小もプラスを維持し、日本株高を好感した円売りは継続。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は151円81銭から152円75銭、ユーロ・円は157円93銭から158円85銭、ユーロ・ドルは1.0391ドルから1.0405ドル。
■後場のチェック銘柄
・アストロスケールホールディングス<186A>、Synspective<290A>など、5銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はアドバンテスト<6857>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・豪・12月貿易収支:+50.85億豪ドル(予想:+65億豪ドル、11月:+67.92億豪ドル←+70.79億豪ドル)
【要人発言】
・田村日銀審議委員
「適切なタイミングで利上げを実施し、物価安定を維持」
「長期にわたり低金利が続き、金利上昇への経済主体の反応を慎重に観察」
「適時かつ段階的に短期金利を引き上げつつ、経済・物価の反応を丁寧に確認」
<国内>
・30年国債入札
<海外>
・特になし
<CS>