フィスコニュース


後場に注目すべき3つのポイント~金融株の上げ目立つが買戻し中心か

*12:24JST 後場に注目すべき3つのポイント~金融株の上げ目立つが買戻し中心か
29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は続伸、金融株の上げ目立つが買戻し中心か
・ドル・円は軟調、米金利安に追随
・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はアドバンテスト<6857>

■日経平均は続伸、金融株の上げ目立つが買戻し中心か

日経平均は続伸。前日比213.98円高(+0.55%)の38819.51円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えている。

28日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は273.17ドル高の42387.57ドル、ナスダックは48.58ポイント高の18567.19で取引を終了した。イスラエルによる対イラン報復攻撃が限定的にとどまり中東情勢の緊迫化懸念の緩和で、寄り付き後、上昇。今週予定されているハイテクなど主要企業の好決算を期待した買いに続伸した。ナスダックは終盤にかけ長期金利の上昇を嫌気し、失速したが、相場は終日堅調に推移した。

米国株高にも関わらず、東京市場は前日の大幅反発の反動が先行し利益確定売りで取引を開始した。日経平均は38400円台まで下落したが、売り一巡後はメガバンクなど金融株が買われるなど大型株がじりじりと上げ幅を広げる展開となり、日経平均は切り返す展開に。10時30分過ぎには38897.93円まで上昇するなど昨日の高値を上回って前場の取引を終えた。一方、プライム市場の売買代金は1.8兆円と引き続き先物中心の売買で、腰を据えた投資資金は入っていない様子。

日経平均採用銘柄では、足元さえなかったIHI<7013>、川崎重工業<7012>、三菱重工業<7011>など防衛関連銘柄が買われたほか、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>、みずほ<8411>、三井住友<8316>など金融株も上昇。このほか、古河電工<5801>、エムスリー<2413>、日東電工<6988>、コニカミノルタ<4902>、フジクラ<5803>、アステラス製薬<4503>などが買われた。

一方、中国事業が落ち込んだことで最終減益見通しを発表したTOTO<5332>が大幅安となったほか、オムロン<6645>、オークマ<6103>、ファナック<6954>など中国関連銘柄の一角も売られた。前日の大幅高の反動が先行し中外製薬<4519>が売られた。このほか、トクヤマ<4043>、キリンHD<2503>、スズキ<7269>、高島屋<8233>などが下落した。

業種別では、銀行、証券・商品先物取引、保険、その他金融、非鉄金属などが上昇した一方、ガラス・土石、金属、精密機器の3セクターのみ下落した。

為替は1ドル152円90銭台と朝方比では30銭ほど円高ドル安に推移している。明日から日本銀行の金融政策決定会合が開催されるが、市場コンセンサスは「金融政策の現状維持」で植田和男日銀総裁からも目立った発言は出ないとの公算が大きい。衆議院選挙後の政権運営や米大統領選挙の結果を見極めたいとする思いは日銀も同じと市場では見られている。

後場の東京市場は、一段高で日経平均39000円台回復を見たいところだが、選挙結果を警戒した売り方の買い戻しが昨日、今日の上昇の原動力と考える。日経平均39000円台回復は、欧州経由の外国人投資家による売りポジション解消次第だろう。

■ドル・円は軟調、米金利安に追随

29日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いとなり、153円35銭から152円85銭まで値を下げた。米10年債利回りの低下を受け、ドル売り先行。仲値にかけて国内勢のドル売りも強まった。一方、日経平均株価の堅調地合いで、円売りがドルを支えた。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は152円85銭から153円35銭、ユーロ・円は165円34銭から165円79銭、ユーロ・ドルは1.0811ドルから1.0819ドル。

■後場のチェック銘柄

・セーラー広告<2156>、ベースフード<2936>など、6銘柄がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はアドバンテスト<6857>

■経済指標・要人発言

【経済指標】

・日・9月有効求人倍率:1.24倍(予想:1.23倍、8月:1.23倍)
・日・9月失業率:2.4%(予想:2.5%、8月:2.5%)

【要人発言】

・加藤財務相
「投機的動向を含め、為替市場動向について緊張感をさらに高め注視」
「為替はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要」

<国内>
・10月政府月例経済報告

<海外>
・特になし



<CS>



 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2024/11/22 15:00 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   1,606 銘柄
1,350 銘柄   売り
 
 
 
7203 トヨタ自動車 買い転換
9433 KDDI 買い転換
8031 三井物産 買い転換
2914 日本たばこ産業 買い転換
7267 本田技研工業 買い転換



注目コラムランキング

 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS