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前場に注目すべき3つのポイント~買い戻しの動きが強まる可能性~
2024/10/10 08:51
*08:51JST 前場に注目すべき3つのポイント~買い戻しの動きが強まる可能性~
10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■買い戻しの動きが強まる可能性
■イオン、2Q営業利益 16.2%減 986億円
■前場の注目材料:アルプスアル、車載ソフト高度化、SDVに商機、70億円投資
■買い戻しの動きが強まる可能性
10日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着が強まる相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが431ドル高、ナスダックは108ポイント高だった。中国政府の景気底入れを目指した財政強化策が世界経済や企業の売上回復を支援するとの期待が高まったほか、米連邦準備理事会(FRB)が公表した9月米連邦公開市場委員会(FOMC)で、全参加者が利下げ継続で合意したことが明らかになり、終盤にかけて上げ幅を拡大。シカゴ日経225先物清算値は大阪比375円高の39665円。円相場は1ドル149円20銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行することになりそうだ。米国では原油相場の上昇が一服するなか、中東情勢の深刻化に伴う市場心理の悪化やインフレ圧力の高まりへの懸念がやや薄れたことも買い安心感につながったようだ。アップルやアマゾン・ドット・コムなど大型テック株の一角が引き続き堅調だったほか、景気敏感株などにも買いが広がったことで、NYダウ、S&P500指数は最高値を更新した。
この流れから日経225先物はナイトセッションで一時39700円まで買われる場面もみられ。売り先行で始まり、寄り付き直後に39150円まで下げたが、米国市場の開始直後から上へのバイアスが強まった。昨日の日経平均株価は買い優勢の展開ではあったが、寄り付きをほぼ高値に上げ幅を縮めていた。前日の高値水準を上回ってくる可能性が高く、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性がありそうだ。
10日の米国では9月の米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、この結果を受けた米国市場の反応を見極めたいとする流れから積極的に上値を追う展開は期待しづらい。ただし、中国の財政強化策について12日に会見が予定されているほか、バークシャー・ハサウェイの円建て債の起債により、日本株買いへの思惑から押し目買い意欲は強そうである。
物色としてはハイテク株のほか、商社株などへの資金流入が期待されそうである。為替市場では円相場が1ドル=149円台と円安に振れて推移していることで、輸出関連などへも資金が向かいやすい。そのほか、政策に絡んだテーマ性のある銘柄には、短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。
■イオン、2Q営業利益 16.2%減 986億円
イオン<8267>が発表した2025年2月期第2四半期業績は、営業収益が前年同期比6.1%増の4兆9994億3500万円、営業利益は同16.2%減の986億円だった。営業利益については、高利回りな営業債権残高の増加により、資本収益性が向上した総合金融事業、増床やリニューアル効果で、賃料収入が増加したディベロッパー事業、すべての上場子会社の損益が改善したサービス・専門店事業が増益となった。一方で、小売事業を構成するGMS(総合スーパー)事業、SM(スーパーマーケット)事業、DS(ディスカウントストア)事業、ヘルス&ウエルネス事業、国際事業が減益となった。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(39277.96、+340.42)
・NYダウは上昇(42512.00、+431.63)
・ナスダック総合指数は上昇(18291.62、+108.70)
・1ドル=149.10-20円
・シカゴ日経先物は上昇(39665、大阪比+375)
・SOX指数は上昇(5321.90、+55.80)
・VIX指数は低下(20.86、-0.56)
・米国のインフレ沈静化期待
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・アルプスアル<6770>車載ソフト高度化、SDVに商機、70億円投資
・NTT<9432>NTTコミュニケーションズ、ミライセンスと触力覚、IOWNで伝送実証
・三井化学<4183>出光興産と、千葉のエチレン設備集約、基本設計を開始
・7&iHD<3382>加コンビニ大手、買収7兆円に増額、協議目指す
・長瀬産業<8012>GPUクラウド新興と資本提携、新事業創出
・KDDI<9433>携帯大手4社が、知床岬の基地局断念、オジロワシなど生態系に懸念
・みずほ<8411>みずほ銀行、長プラ引き上げ年1.75%に、10月
・ホンダ<7267>インドネシアに電動スクーター2種投入
・アイサンテクノ<4667>自動運転で「歩車共存」、愛知県などとジブリパークで安全確保など検証
・月島HD<6332>グループのJFEアクアソリューション、北海道伊達市で消化ガス発電
・安川電機<6506>小川昌寛社長「東南アに注力」
・三菱電機<6503>建物内の時系列データ収集、3D空間で再現
・富士通<6702>関西送配電向けシステムを構築、電力供給の効率化支援
・TDK<6762>スマートグラスで4K映像、光制御部品を開発
・さくら<3778>エクイニクスと、生成AIサービスで提携
・日本オラクル<4716>NECと、行政向け業務パッケージを26年度クラウド提供
・イーディーピー<7794>ダイヤウエハー大型化、年度内に「1インチ」開発
・星和電機<6748>道路情報板を遠隔監視、支柱の異常検知
・東京建物<8804>有明に複合スポーツ施設、TSP太陽など3社で出資、12日に全面開業
・アミタHD<2195>インドネシアで合弁設立、廃棄物を再資源化
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 9月国内企業物価指数(前年比予想:+2.3%、8月:+2.5%)
<海外>
・特になし
<ST>
10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■買い戻しの動きが強まる可能性
■イオン、2Q営業利益 16.2%減 986億円
■前場の注目材料:アルプスアル、車載ソフト高度化、SDVに商機、70億円投資
■買い戻しの動きが強まる可能性
10日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着が強まる相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが431ドル高、ナスダックは108ポイント高だった。中国政府の景気底入れを目指した財政強化策が世界経済や企業の売上回復を支援するとの期待が高まったほか、米連邦準備理事会(FRB)が公表した9月米連邦公開市場委員会(FOMC)で、全参加者が利下げ継続で合意したことが明らかになり、終盤にかけて上げ幅を拡大。シカゴ日経225先物清算値は大阪比375円高の39665円。円相場は1ドル149円20銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行することになりそうだ。米国では原油相場の上昇が一服するなか、中東情勢の深刻化に伴う市場心理の悪化やインフレ圧力の高まりへの懸念がやや薄れたことも買い安心感につながったようだ。アップルやアマゾン・ドット・コムなど大型テック株の一角が引き続き堅調だったほか、景気敏感株などにも買いが広がったことで、NYダウ、S&P500指数は最高値を更新した。
この流れから日経225先物はナイトセッションで一時39700円まで買われる場面もみられ。売り先行で始まり、寄り付き直後に39150円まで下げたが、米国市場の開始直後から上へのバイアスが強まった。昨日の日経平均株価は買い優勢の展開ではあったが、寄り付きをほぼ高値に上げ幅を縮めていた。前日の高値水準を上回ってくる可能性が高く、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性がありそうだ。
10日の米国では9月の米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、この結果を受けた米国市場の反応を見極めたいとする流れから積極的に上値を追う展開は期待しづらい。ただし、中国の財政強化策について12日に会見が予定されているほか、バークシャー・ハサウェイの円建て債の起債により、日本株買いへの思惑から押し目買い意欲は強そうである。
物色としてはハイテク株のほか、商社株などへの資金流入が期待されそうである。為替市場では円相場が1ドル=149円台と円安に振れて推移していることで、輸出関連などへも資金が向かいやすい。そのほか、政策に絡んだテーマ性のある銘柄には、短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。
■イオン、2Q営業利益 16.2%減 986億円
イオン<8267>が発表した2025年2月期第2四半期業績は、営業収益が前年同期比6.1%増の4兆9994億3500万円、営業利益は同16.2%減の986億円だった。営業利益については、高利回りな営業債権残高の増加により、資本収益性が向上した総合金融事業、増床やリニューアル効果で、賃料収入が増加したディベロッパー事業、すべての上場子会社の損益が改善したサービス・専門店事業が増益となった。一方で、小売事業を構成するGMS(総合スーパー)事業、SM(スーパーマーケット)事業、DS(ディスカウントストア)事業、ヘルス&ウエルネス事業、国際事業が減益となった。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(39277.96、+340.42)
・NYダウは上昇(42512.00、+431.63)
・ナスダック総合指数は上昇(18291.62、+108.70)
・1ドル=149.10-20円
・シカゴ日経先物は上昇(39665、大阪比+375)
・SOX指数は上昇(5321.90、+55.80)
・VIX指数は低下(20.86、-0.56)
・米国のインフレ沈静化期待
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・アルプスアル<6770>車載ソフト高度化、SDVに商機、70億円投資
・NTT<9432>NTTコミュニケーションズ、ミライセンスと触力覚、IOWNで伝送実証
・三井化学<4183>出光興産と、千葉のエチレン設備集約、基本設計を開始
・7&iHD<3382>加コンビニ大手、買収7兆円に増額、協議目指す
・長瀬産業<8012>GPUクラウド新興と資本提携、新事業創出
・KDDI<9433>携帯大手4社が、知床岬の基地局断念、オジロワシなど生態系に懸念
・みずほ<8411>みずほ銀行、長プラ引き上げ年1.75%に、10月
・ホンダ<7267>インドネシアに電動スクーター2種投入
・アイサンテクノ<4667>自動運転で「歩車共存」、愛知県などとジブリパークで安全確保など検証
・月島HD<6332>グループのJFEアクアソリューション、北海道伊達市で消化ガス発電
・安川電機<6506>小川昌寛社長「東南アに注力」
・三菱電機<6503>建物内の時系列データ収集、3D空間で再現
・富士通<6702>関西送配電向けシステムを構築、電力供給の効率化支援
・TDK<6762>スマートグラスで4K映像、光制御部品を開発
・さくら<3778>エクイニクスと、生成AIサービスで提携
・日本オラクル<4716>NECと、行政向け業務パッケージを26年度クラウド提供
・イーディーピー<7794>ダイヤウエハー大型化、年度内に「1インチ」開発
・星和電機<6748>道路情報板を遠隔監視、支柱の異常検知
・東京建物<8804>有明に複合スポーツ施設、TSP太陽など3社で出資、12日に全面開業
・アミタHD<2195>インドネシアで合弁設立、廃棄物を再資源化
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 9月国内企業物価指数(前年比予想:+2.3%、8月:+2.5%)
<海外>
・特になし
<ST>