フィスコニュース


新興市場見通し:グロース市場250指数はマド埋めを試す展開、IPOは3週間ぶりに1社

*14:39JST 新興市場見通し:グロース市場250指数はマド埋めを試す展開、IPOは3週間ぶりに1社
■時価総額が大きい主力処を中心に買戻しが入る


今週の新興市場は大幅上昇。同時期の騰落率は、日経平均が+8.67%だったのに対して、グロース市場指数は+8.19%、グロース市場250指数は+8.43%。米国景気減速懸念の後退で米国市場や為替市場が落ち着きを取り戻したことなどから、プライム市場同様、グロース市場も戻りを試す展開となった。時価総額が大きい主力処を中心に買戻しが入り、東証グロース市場250指数は8月2日の寄付き水準まで回復した。


時価総額上位銘柄では、米インフラ投資会社が1株3600円でTOB実施と発表したことでJTOWER<4485>が2日連続ストップ高。ispace<9348>、インテグラル<5842>が反発強まり、急落前の8月1日の水準まで値を戻した。一方、決算が嫌気されてアドベンチャー<6030>が売り優勢となったほか、弁護士ドットコム<6027>、ジーエヌアイグループ<2160>も決算が嫌気されて売られた。時価総額上位銘柄以外では、フルッタフルッタ<2586>、ソレイジア・ファーマ<4597>、AppBank<6177>など株価2桁の低位株に短期資金が向かい大幅高となった。

■戻りを試す展開が続くか


来週の新興市場は、投資家心理の改善を受けて戻りを試す展開が続くと考える。急ピッチな上昇に対する利益確定は入りそうだが、もともと売られ過ぎ感が強かったこともあり下値は限定されよう。東証グロース市場250指数は、8月1日から2日にかけて空いたマド(609.71-620.68)が埋まればより反発基調が強まる可能性はある。低位銘柄物色が強まっていたことから売買高の割に売買代金は膨らんでいないが、決算を発表した主力銘柄を中心に売買が活発化しつつあることから売買代金の増加も期待できよう。値動き重視の売買から業績やテーマ重視の投資への変化が見られれば、腰の据わった投資資金も流入しそうだ。


個別銘柄では、値動きの軽さに着目した超低位銘柄物色がまだ続きそうだが、投資家心理の改善を受けてそろそろ一巡しそうな雰囲気だ。今週はAI CROSS<4476>が決算や株主優待制度を材料に買い優勢となったほか、FRONTEO<2158>も決算が材料視されたことから、AI関連銘柄に資金が向かう可能性はある。戻りが鈍いエッジテクノロジー<4268>、Kudan<4425>、ABEJA<5574>、Laboro.AI<5586>あたりの銘柄は関心を高めておきたい。バイオ関連物色も一服していることから、次の物色の柱としてAI関連を注目する。


なお、来週21日、ビジネスサポートを手掛けるオプロ<228A>がグロースへ上場する。グロース市場への上場は7月30日のHeartseed<219A>以来となることから、8月14日に上場来高値をつけたタイミー<215A>など直近IPO銘柄を含め関心が向かいやすいと考える。




<FA>



 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2024/11/14 15:00 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   1,727 銘柄
1,463 銘柄   売り
 
 
 
8035 東京エレクトロン 売り転換
4661 OLC 売り転換
6503 三菱電機 買い転換
6981 村田製作所 売り転換
6146 ディスコ 売り転換



注目コラムランキング

 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS