フィスコニュース


後場に注目すべき3つのポイント~3連休前で上値重くなるも米国株を素直に好感

*12:35JST 後場に注目すべき3つのポイント~3連休前で上値重くなるも米国株を素直に好感
9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は大幅反発、3連休前で上値重くなるも米国株を素直に好感
・ドル・円は失速、日本株の伸び悩みで
・値上り寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はリクルートHD<6098>

■日経平均は大幅反発、3連休前で上値重くなるも米国株を素直に好感

日経平均は大幅反発。前日比549.08円高(+1.58%)の35380.23円(出来高概算12億8000万株)で前場の取引を終えている。

8日の米国株式市場は反発。ダウ平均は683.04ドル高(+1.76%)の39446.49ドル、ナスダックは464.21ポイント高(+2.87%)の16660.02、S&P500は119.81ポイント高(+2.30%)の5319.31で取引を終了した。週次失業保険申請件数が予想を下回ったため安心感が広がり、寄り付き後、上昇。労働市場や景気の悪化懸念が後退し、終日堅調に推移した。終盤にかけては、上げ幅を拡大し終了。

米国株の大幅高を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。為替も1ドル147円30銭台と前日比では円安ドル高に振れていることなどから、日経平均は35000円台で開始した後、35671.31円まで上げ幅を拡大した。買い一巡後は、3連休前などが意識されて上値が重くなったものの、上下の値幅は600円以下とやや落ち着きが見られた。なお、寄付きで算出された8月限オプション特別清算値(SQ値)は35661.68円(市場推定)。

日経平均採用銘柄では、事業売却報道を材料にトレンドマイクロ<4704>がストップ高買い気配となった。また、決算を材料に日揮ホールディングス<1963>が買われたほか、三井金属<5706>も今期純利益が65%増に上振れと伝わったことで買い優勢となった。このほか、伊藤忠<8001>、レゾナック・ホールディングス<4004>、コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>、ふくおか<8354>、ソフトバンクグループ<9984>が買われた。

一方、7-9月期営業増益見通しの弱さが懸念されてネクソン<3659>が大幅安となったほか、資生堂<4911>、SUMCO<3436>が引き続ききつい下落。決算発表が嫌気されたニコン<7731>、アマダ<6113>、バンナムHD<7832>も売り優勢となった。このほか、太陽誘電<6976>、三菱電機<6503>、ディスコ<6146>、ダイキン<6367>、ニチレイ<2871>が下落した。

業種別では、非鉄金属、石油・石炭製品、卸売業、サービス業、その他金融業などが上昇した一方、電気・ガス業、金属製品、陸運業、空運業、食料品などが下落した。

株式市場、為替市場ともに落着きが見られることから、指数重視の売買ではなく、決算発表中心の売買となりそうだ。本日は決算発表のピークを迎えることから、後場の取引時間中に出る決算銘柄への関心が高まりそうだ。12時台にDIC<4631>、13時台に大王紙<3880>、ENEOS<5020>、14時台に明治HD<2269>、ブリヂストン<5108>などが予定されている。

■ドル・円は失速、日本株の伸び悩みで

9日午前の東京市場でドル・円は147円03銭から147円80銭まで値を切り上げたが、その後は147円半ばに失速した。日経平均株価は米国株の大幅高を受け序盤から強含んだが、その後は伸び悩む展開に。日本株高を好感した円売りは抑制されている。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は147円03銭から147円80銭、ユーロ・円は160円53銭から161円37銭、ユーロ・ドルは1.0911ドルから1.0924ドル。

■後場のチェック銘柄

・麻生フオームクリート<1730>、Chordia Therapeutics<190A>など、18銘柄がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値上り寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はリクルートHD<6098>

■経済指標・要人発言

【経済指標】

・日・7月マネーストックM3:前年比+0.9%(6月:+1.0%)
・中・7月消費者物価指数:前年比+0.5%(予想:+0.3%、6月:+0.2%)
・中・7月生産者物価指数:前年比-0.8%(予想:-0.9%、6月:-0.8%)

【要人発言】

・バーキン米リッチモンド連銀総裁
「労働市場の伸びは安定してきたが、雇用増加は継続している」
「失業率は上昇する可能性が強い」
「賃金の伸び鈍化は労働市場の正常化を示唆」
「経済が正常化しているかどうか判断する時間が必要」

<国内>
・特になし

<海外>
・15:00 独・7月消費者物価指数改定値(前年比予想:+2.3%、速報値:+2.3%)



<CS>

NY株式:NYダウは288ドル高、雇用統計受け利下げ期待強まる [注目トピックス 市況・概況] 2024/11/02 05:56
11月1日のNY為替概況 [注目トピックス 市況・概況] 2024/11/02 04:40
NY外為:ドル買いに転じる、米10年債利回りは4カ月ぶり高水準 [注目トピックス 市況・概況] 2024/11/02 02:08
[通貨オプション]OP売り、日本の連休や週末要因で [注目トピックス 市況・概況] 2024/11/02 01:41


 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2024/10/31 15:00 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   1,662 銘柄
1,330 銘柄   売り
 
 
 
6501 日立製作所 売り転換
9433 KDDI 売り転換
7741 HOYA 買い転換
4502 武田薬品工業 売り転換
4578 大塚H 買い転換



注目コラムランキング

 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS