フィスコニュース
後場に注目すべき3つのポイント~バリュー株優勢でTOPIXは一時史上最高値を更新
2024/07/04 12:27
*12:27JST 後場に注目すべき3つのポイント~バリュー株優勢でTOPIXは一時史上最高値を更新
4日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は5日続伸、バリュー株優勢でTOPIXは一時史上最高値を更新
・ドル・円は下げ渋り、米金利の持ち直しで
・値上り寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はソフトバンクG<9984>
■日経平均は5日続伸、バリュー株優勢でTOPIXは一時史上最高値を更新
日経平均は5日続伸。前日比86.02円高(+0.21%)の40666.78円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えている。
3日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は23.85ドル安(-0.06%)の39308.00、ナスダック指数は159.54ポイント高(+0.88%)の18188.30、S&P500は28.01ポイント高(+0.51%)の5537.02で取引を終了した。寄り付きはまちまち。朝方発表された労働関連指標が弱く、長期金利が低下したことが相場を支えた。独立記念日祝日前日の短縮取引で動意が乏しく、加えて取引終了後に6月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、5日に6月雇用統計の発表を控え、様子見姿勢が広がる中、ダウ平均はわずかに下落。テスラとエヌビディアの上昇に押し上げられたナスダック指数は堅調に推移し、最高値を更新して取引を終えた。
米国株は高安まちまちだったが、ナスダック指数上昇を材料に東京市場は買い優勢で取引を開始。前日さえなかった銀行株や商社株など時価総額が大きい銘柄が強かったことから、TOPIXは1989年12月の史上最高値2884.80を一時上回る場面も見られた。TOPIX優勢の地合いのなか、日経平均は40861.35円まで上昇したが、半導体株が高安まちまちだったことで上値は重くなった。
日経平均採用銘柄では、非鉄金属相場が総じて上昇したことから住友金属鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>、三井金<5706>が買われたほか、住友ファーマ<4506>、協和キリン<4151>が上昇。このほか、マツダ<7261>、日産自<7201>、三菱自<7211>、ホンダ<7267>など自動車関連も買われた。
川崎重<7012>は海上自衛隊隊員に金品提供の疑いと伝わったことで売り優勢となった。また。エーザイ<4523>、ニトリホールディングス<9843>は外資系証券会社によるレーティング引き下げが影響して売られた。このほか、DIC<4631>、第一三共<4568>、高島屋<8233>、東京海上<8766>が下落した。
業種別では、非鉄金属、輸送用機器、海運業、不動産業、卸売業などが上昇した一方、電気・ガス業、水産・農林業、その他製品、医薬品、食料品などが下落した。
為替は1ドル161円30銭台と円安ドル高進行が一服していることから、政府・日本銀行による円買い介入実施はなさそうだ。今晩の米国市場は独立記念日の祝日による休場のため、後場の東京市場は参加者減少で小動き推移となりそうだ。TOPIXが終値ベースで史上最高値を更新するか注目だが、プライム市場の時価総額も前引け時点で992兆円まで膨らんでいることから、大台の1000兆円台到達も間近に迫っている。さすがに今日1000兆円台も達成するのは難しそうだが、「TOPIXの史上最高値更新」や「時価総額1000兆円台」といった節目をクリアすると、「脱デフレ」が意識されて日本株への世界的な関心も増すと考える。
■ドル・円は下げ渋り、米金利の持ち直しで
4日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。利益確定売りが先行し、早朝の161円67銭から一時161円12銭まで値を下げた。ただ、米10年債利回りの持ち直しでドルは買い戻され、161円半ばに戻している。クロス円もおおむねそれに追随した値動きに。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は161円12銭から161円67銭、ユーロ・円は173円95銭から174円43銭、ユーロ・ドルは1.0785ドルから1.0794ドル。
■後場のチェック銘柄
・アイズ<5242>、リグア<7090>など、3銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上り寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はソフトバンクG<9984>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・豪・5月貿易収支:+57.73億豪ドル(予想:+63.28億豪ドル、4月:+60.27億豪ドル←+65.48億豪ドル)
【要人発言】
・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月11日-12日会合分)
「利下げへの確信得るための追加情報を待つ」
「大多数が経済成長の漸進的冷え込みを認識」
「需要が弱まれば失業率は上昇もと幾人か指摘」
<国内>
・特になし
<海外>
・14:45 スイス・6月失業率(予想:2.2%、5月:2.3%)
・15:00 独・5月製造業受注(前年比予想:+0.5%、4月:-0.2%)
・15:30 スイス・6月消費者物価指数(前年比予想:+1.4%、5月:+1.4%)
・英国総選挙
・米国休場(独立記念日)
<CS>
4日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は5日続伸、バリュー株優勢でTOPIXは一時史上最高値を更新
・ドル・円は下げ渋り、米金利の持ち直しで
・値上り寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はソフトバンクG<9984>
■日経平均は5日続伸、バリュー株優勢でTOPIXは一時史上最高値を更新
日経平均は5日続伸。前日比86.02円高(+0.21%)の40666.78円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えている。
3日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は23.85ドル安(-0.06%)の39308.00、ナスダック指数は159.54ポイント高(+0.88%)の18188.30、S&P500は28.01ポイント高(+0.51%)の5537.02で取引を終了した。寄り付きはまちまち。朝方発表された労働関連指標が弱く、長期金利が低下したことが相場を支えた。独立記念日祝日前日の短縮取引で動意が乏しく、加えて取引終了後に6月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、5日に6月雇用統計の発表を控え、様子見姿勢が広がる中、ダウ平均はわずかに下落。テスラとエヌビディアの上昇に押し上げられたナスダック指数は堅調に推移し、最高値を更新して取引を終えた。
米国株は高安まちまちだったが、ナスダック指数上昇を材料に東京市場は買い優勢で取引を開始。前日さえなかった銀行株や商社株など時価総額が大きい銘柄が強かったことから、TOPIXは1989年12月の史上最高値2884.80を一時上回る場面も見られた。TOPIX優勢の地合いのなか、日経平均は40861.35円まで上昇したが、半導体株が高安まちまちだったことで上値は重くなった。
日経平均採用銘柄では、非鉄金属相場が総じて上昇したことから住友金属鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>、三井金<5706>が買われたほか、住友ファーマ<4506>、協和キリン<4151>が上昇。このほか、マツダ<7261>、日産自<7201>、三菱自<7211>、ホンダ<7267>など自動車関連も買われた。
川崎重<7012>は海上自衛隊隊員に金品提供の疑いと伝わったことで売り優勢となった。また。エーザイ<4523>、ニトリホールディングス<9843>は外資系証券会社によるレーティング引き下げが影響して売られた。このほか、DIC<4631>、第一三共<4568>、高島屋<8233>、東京海上<8766>が下落した。
業種別では、非鉄金属、輸送用機器、海運業、不動産業、卸売業などが上昇した一方、電気・ガス業、水産・農林業、その他製品、医薬品、食料品などが下落した。
為替は1ドル161円30銭台と円安ドル高進行が一服していることから、政府・日本銀行による円買い介入実施はなさそうだ。今晩の米国市場は独立記念日の祝日による休場のため、後場の東京市場は参加者減少で小動き推移となりそうだ。TOPIXが終値ベースで史上最高値を更新するか注目だが、プライム市場の時価総額も前引け時点で992兆円まで膨らんでいることから、大台の1000兆円台到達も間近に迫っている。さすがに今日1000兆円台も達成するのは難しそうだが、「TOPIXの史上最高値更新」や「時価総額1000兆円台」といった節目をクリアすると、「脱デフレ」が意識されて日本株への世界的な関心も増すと考える。
■ドル・円は下げ渋り、米金利の持ち直しで
4日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。利益確定売りが先行し、早朝の161円67銭から一時161円12銭まで値を下げた。ただ、米10年債利回りの持ち直しでドルは買い戻され、161円半ばに戻している。クロス円もおおむねそれに追随した値動きに。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は161円12銭から161円67銭、ユーロ・円は173円95銭から174円43銭、ユーロ・ドルは1.0785ドルから1.0794ドル。
■後場のチェック銘柄
・アイズ<5242>、リグア<7090>など、3銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上り寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はソフトバンクG<9984>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・豪・5月貿易収支:+57.73億豪ドル(予想:+63.28億豪ドル、4月:+60.27億豪ドル←+65.48億豪ドル)
【要人発言】
・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月11日-12日会合分)
「利下げへの確信得るための追加情報を待つ」
「大多数が経済成長の漸進的冷え込みを認識」
「需要が弱まれば失業率は上昇もと幾人か指摘」
<国内>
・特になし
<海外>
・14:45 スイス・6月失業率(予想:2.2%、5月:2.3%)
・15:00 独・5月製造業受注(前年比予想:+0.5%、4月:-0.2%)
・15:30 スイス・6月消費者物価指数(前年比予想:+1.4%、5月:+1.4%)
・英国総選挙
・米国休場(独立記念日)
<CS>