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前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株は押し目狙いのスタンスに~
2024/06/24 08:37
*08:37JST 前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株は押し目狙いのスタンスに~
24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■ハイテク株は押し目狙いのスタンスに
■ツルハHD、24/5営業利益 8.0%増 492億円、25/5予想 8.7%増 535億円
■前場の注目材料:井関農機、欧で受注拡大、バイオ燃料の芝刈り機拡充
■ハイテク株は押し目狙いのスタンスに
24日の日本株市場は、こう着感の強い相場になりそうだ。21日の米国市場は、NYダウが15ドル高、ナスダックは32ポイント安だった。米国株関連オプションの満期日が集中するトリプルウィッチングで持ち高調整の売りが出た一方、出遅れ感のある銘柄などへの買いが支えた。ナスダックは前日に続き半導体のエヌビディアやマイクロン・テクノロジーが売られたことが重しとなった。シカゴ日経平均先物は日中大阪比125円安の38475円。円相場は1ドル159円70銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38350円まで売られた後に38600円まで買い戻されたが、終盤にかけて売り優勢となり、38490円で取引を終えた。エヌビディアの下落影響から指数インパクトの大きい、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などには利益確定の売りが入りやすく、日経平均株価の重荷になりそうだ。
日経225先物はボリンジャーバンドの-1σと25日線との狭いレンジでの推移を続けており、大きなトレンドは出にくいと考えられる。ただし、米ハイテク株はトリプルウィッチングによる需給面での影響が大きかったと考えられ、イベント通過によって買い戻しの動きに向かわせる可能性があるため、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。また、為替市場ではドル円が再び1ドル=160円台に迫る場面もみられたが、日銀の介入観測が強まる可能性があるため、円安を手掛かりとした輸出関連への物色も手掛けづらくさせそうだ。
また、アームホールディングスが24日からナスダック100指数に組み入れられるため、ソフトバンクG<9984>へは思惑的な資金が向かいやすいだろう。売り先行で始まったとしてもハイテク株への押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられ、日経平均を下支えしてくる可能性はありそうだ。また、米国では足もとの経済指標の結果を受けて、米国景気の底堅さやインフレ鈍化に加え、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が高まってきている。こう着感が強まるなかであるものの、売りを仕掛けづらくさせよう。
■ツルハHD、24/5営業利益 8.0%増 492億円、25/5予想 8.7%増 535億円
ツルハHD<3391>が発表した2024年5月期業績は、売上高が前期比5.9%増の1兆274億6200万円、営業利益は同8%増の492億500万円だった。ドラッグストア業界においては、コロナ沈静化による人流の戻りやインバウンド需要の回復、値上げ効果が寄与し、化粧品や食品を中心に売上高が伸長している。2025年5月期業績は、売上高が前期比5.1%増の1兆800億円、営業利益は同8.7%増の535億円を計画。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(39150.33、+15.57)
・1ドル=159.70-80円
・VIX指数は低下(13.20、-0.08)
・米国のインフレ沈静化期待
・東証による企業価値向上の要請
・井関農機<6310>欧で受注拡大、バイオ燃料の芝刈り機拡充
・日立<6501>二人羽織ロボ、模倣学習用、長~い腕
・パナソニックHD<6752>パナインダストリー、アルミコンデンサー増産、28年めど2.5倍
・日産自<7201>中国・常州工場閉鎖、販売低迷、能力を適正化
・ソフトバンクG<9984>「人工超知能」新市場狙う
・日立<6501>生成AIサービス拡大、新成長エンジンに
・西松建設<1820>奥村組と、シンガポール地下鉄のトンネル工事受注、281億円
・資生堂<4911>ファイントゥデイの全保有株譲渡、欧系ファンドに
・東洋製罐GHD<5901>東洋製缶、TOPPANと車載電池の外装材製販でスウェーデンに新会社
・三菱自<7211>加藤隆雄社長「中国EVに対抗」
・東亜ディーケーケー<6848>埼玉・狭山に新工場、分析計量産を時短
・明電舎<6508>海水淡水化にセラ平膜、シンガポールで実証
・三菱重<7011>護衛艦「あがの」、防衛省へ引き渡し
・アンリツ<6754>社長・浜田宏一氏、汎用計測器巻き返し
・日立建機<6305>関東―関西で中継輸送、運転手の負荷軽減
・NEC<6701>経営判断支援ツール発売、金額ベースで需給調整
・リコー<7752>レーザー光源・レンズ交換式のDLPプロジェクター
・佐藤商事<8065>不二越と、プリント基板向けロボ拡販で連携
・大成建設<1801>リゾート開発に新概念、環境保護など3テーマ
・三菱製鋼<5632>独子会社倒産申し立て、車バネ生産、業績低迷
・太平洋セメント<5233>米に大型サイロ増設、混合用材料貯蔵
・KHネオケム<4189>酢酸ブチル来月値上げ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(6月13-14日分)
<海外>
・07:45 NZ・5月貿易収支(4月:+0.91億NZドル)
<ST>
24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■ハイテク株は押し目狙いのスタンスに
■ツルハHD、24/5営業利益 8.0%増 492億円、25/5予想 8.7%増 535億円
■前場の注目材料:井関農機、欧で受注拡大、バイオ燃料の芝刈り機拡充
■ハイテク株は押し目狙いのスタンスに
24日の日本株市場は、こう着感の強い相場になりそうだ。21日の米国市場は、NYダウが15ドル高、ナスダックは32ポイント安だった。米国株関連オプションの満期日が集中するトリプルウィッチングで持ち高調整の売りが出た一方、出遅れ感のある銘柄などへの買いが支えた。ナスダックは前日に続き半導体のエヌビディアやマイクロン・テクノロジーが売られたことが重しとなった。シカゴ日経平均先物は日中大阪比125円安の38475円。円相場は1ドル159円70銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38350円まで売られた後に38600円まで買い戻されたが、終盤にかけて売り優勢となり、38490円で取引を終えた。エヌビディアの下落影響から指数インパクトの大きい、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などには利益確定の売りが入りやすく、日経平均株価の重荷になりそうだ。
日経225先物はボリンジャーバンドの-1σと25日線との狭いレンジでの推移を続けており、大きなトレンドは出にくいと考えられる。ただし、米ハイテク株はトリプルウィッチングによる需給面での影響が大きかったと考えられ、イベント通過によって買い戻しの動きに向かわせる可能性があるため、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。また、為替市場ではドル円が再び1ドル=160円台に迫る場面もみられたが、日銀の介入観測が強まる可能性があるため、円安を手掛かりとした輸出関連への物色も手掛けづらくさせそうだ。
また、アームホールディングスが24日からナスダック100指数に組み入れられるため、ソフトバンクG<9984>へは思惑的な資金が向かいやすいだろう。売り先行で始まったとしてもハイテク株への押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられ、日経平均を下支えしてくる可能性はありそうだ。また、米国では足もとの経済指標の結果を受けて、米国景気の底堅さやインフレ鈍化に加え、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が高まってきている。こう着感が強まるなかであるものの、売りを仕掛けづらくさせよう。
■ツルハHD、24/5営業利益 8.0%増 492億円、25/5予想 8.7%増 535億円
ツルハHD<3391>が発表した2024年5月期業績は、売上高が前期比5.9%増の1兆274億6200万円、営業利益は同8%増の492億500万円だった。ドラッグストア業界においては、コロナ沈静化による人流の戻りやインバウンド需要の回復、値上げ効果が寄与し、化粧品や食品を中心に売上高が伸長している。2025年5月期業績は、売上高が前期比5.1%増の1兆800億円、営業利益は同8.7%増の535億円を計画。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(39150.33、+15.57)
・1ドル=159.70-80円
・VIX指数は低下(13.20、-0.08)
・米国のインフレ沈静化期待
・東証による企業価値向上の要請
・井関農機<6310>欧で受注拡大、バイオ燃料の芝刈り機拡充
・日立<6501>二人羽織ロボ、模倣学習用、長~い腕
・パナソニックHD<6752>パナインダストリー、アルミコンデンサー増産、28年めど2.5倍
・日産自<7201>中国・常州工場閉鎖、販売低迷、能力を適正化
・ソフトバンクG<9984>「人工超知能」新市場狙う
・日立<6501>生成AIサービス拡大、新成長エンジンに
・西松建設<1820>奥村組と、シンガポール地下鉄のトンネル工事受注、281億円
・資生堂<4911>ファイントゥデイの全保有株譲渡、欧系ファンドに
・東洋製罐GHD<5901>東洋製缶、TOPPANと車載電池の外装材製販でスウェーデンに新会社
・三菱自<7211>加藤隆雄社長「中国EVに対抗」
・東亜ディーケーケー<6848>埼玉・狭山に新工場、分析計量産を時短
・明電舎<6508>海水淡水化にセラ平膜、シンガポールで実証
・三菱重<7011>護衛艦「あがの」、防衛省へ引き渡し
・アンリツ<6754>社長・浜田宏一氏、汎用計測器巻き返し
・日立建機<6305>関東―関西で中継輸送、運転手の負荷軽減
・NEC<6701>経営判断支援ツール発売、金額ベースで需給調整
・リコー<7752>レーザー光源・レンズ交換式のDLPプロジェクター
・佐藤商事<8065>不二越と、プリント基板向けロボ拡販で連携
・大成建設<1801>リゾート開発に新概念、環境保護など3テーマ
・三菱製鋼<5632>独子会社倒産申し立て、車バネ生産、業績低迷
・太平洋セメント<5233>米に大型サイロ増設、混合用材料貯蔵
・KHネオケム<4189>酢酸ブチル来月値上げ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(6月13-14日分)
<海外>
・07:45 NZ・5月貿易収支(4月:+0.91億NZドル)
<ST>