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NYの視点:米6月CPI、一部トランプ政権の関税による物価上昇示唆、金利据え置き観測強まる

*07:51JST NYの視点:米6月CPI、一部トランプ政権の関税による物価上昇示唆、金利据え置き観測強まる
米6月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.3%となった。伸びは5月+0.1%から予想通り加速し、1月来で最高となった。前年比では+2.7%。伸びは5月+2.4%から予想以上に加速し、2月来で最大。また、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している燃料や食品を除いたコア指数は前月比+0.2%と、5月+0.1%から伸びが加速も予想を下回った。5カ月連続で予想下振れ。前年比では+2.9%と、予想通り伸びは5月+2.8%から加速し、2月来で最大となった。

米国北東部の異例な暑さで、電気代が1%上昇。また、市場が警戒していた通り、企業が販売価格に関税の影響を転嫁し始めたことが明かになった。アパレルや靴、冷蔵庫などの家電、おもちゃ、家具の価格上昇が指数を押し上げ。おもちゃの価格は21年初旬以来で最大の伸び。家具やスポーツ用品などは2022年以来で最大の伸びを記録した。家電の伸びは過去5年間で最大。一方で、季節的な要因で新車、中古車価格が下落したため、全体指数は相殺された。自動車を除いたコアの物の価格は+0.55%と、21年11月来で最大の伸びを記録した。

インフレ高騰の主要因となっていたサービスはディスインフレが続いていることはFRBにとり朗報となる。燃料を除いたサービス価格は+0.3%。ホテルなどの価格下落で、シェルター価格は下落した。FRBが注視している住宅やエネルギーを除いたサービス価格は+0.2%。航空運賃や宿泊施設など旅行関連の需要が弱く、サービスのディスインフレが見られる。

関税の影響がで始めたものの、パンデミックによるサプライチェーン混乱時のようなインフレ高騰は見られない。米リッチモンド連銀のバーキン総裁も「物価圧力は2022年程、大幅ではない」との見方を示した。利下げを促す結果でもなく、FRBが当面金利を据え置く可能性が強まった。

■6月CPI
・米・6月消費者物価指数:前月比+0.3%(予想:+0.3%、5月:+0.1%)前年比+2.7%(予想:+2.6%、5月:+2.4%)
コア指数:前月比+0.2%(予想:+0.3%、5月:+0.1%)前年比+2.9%(予想:+2.9%、5月:+2.8%)
食品・燃料・シェルター除外CPI:前月比+0.3%(5月0)、前年比+2.2%

●関税の影響が大きかった項目
食品:+0.3%(+0.3%)
アパレル+0.4%(-0.4%)紳士服+0.9%(-1.1%)
婦人服+0.7%(-0.3%)
靴:+0.7%(-0.4%)
家具:+0.4%(-0.8%)
家電:+1.9%(+4.3%)
おもちゃ:+1.8%(+1.3%)
スポーツ用品:+1.8%(+0.2%)

●サービス
新車・中古車:-0.7%(-0.5%)
航空券:-0.1%(-2.7%)
医療:+0.5%(+0.3%)
シェルター:前月比+0.2%(+0.3%)
燃料:+1.0%(-2.4%)
電気代:+1.0%(+0.9%)



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