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NYの視点:【今週の注目イベント】パウエルFRB議長、米CPI、PPI、小売売上高、日英GDP

*07:36JST NYの視点:【今週の注目イベント】パウエルFRB議長、米CPI、PPI、小売売上高、日英GDP
今週は米国で金融政策決定において重要なインフレ指標、消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)、また、消費動向を判断するうえで小売売上高に注目が集まる。

10月CPIやPPIでさらにディスインフレの停滞が示される見通しで、予想通りとなると、12月の利下げ見送り見通しを強め、ドル買いにつながる可能性がある。小売売上高にはハリケーンの影響が表れ鈍化する見込み。英国では国内総生産(GDP)と雇用データが発表される。日本は7-9月期国内総生産(GDP)では成長鈍化が予想されており、予想通りとなると、日銀の追加利上げ観測後退で円安要因となる可能性がある。

米10月のCPIは、総合で前月比+0.2%、コアが+0.3%予想。前年で+2.6%(前月+2.4%)。コアは3カ月連続の+3.3%予想となっている。ブルーンバーグによると、新車および中古車の価格上昇が加速を予想する一方、帰属家賃(OER)および家賃は徐々にインフレが落ち着き、10月に算出方法が変更される医療保険は、今後数カ月間のコアCPIに下押し圧力をかけ続けるとの見通し。

パウエル議長は今週講演を予定しており、発言で年内の利下げの可能性を探る。議長は連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で金融政策正常化に向けた軌道を再確認、同時に、経済が引き続き強く、9月CPIが予想を上回ったとし、政策金利が中立水準に近づくに連れ、利下げペース減速が適切となる可能性に言及。データ次第では12月FOMCでの追加利下げを見送る可能性も示唆。パウエル議長発言で、12月の追加利下げ確率は低下した。

中国ではPPI、CPIや小売売上高など結果に景気刺激策の初期段階の効果が表れる見通しとなっており、注目が集まる。

■今週の主な注目イベント
●米国
11日:ベテランズデーで債券市場休場、株式市場は通常通り
12日:ウォラーFRB理事イベントで質疑応答、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演、FRBが銀行融資担当者調査を発表、バーキン米リッチモンド連銀総裁が講演
13日:CPI、シュミッド米カンザスシティ連銀総裁挨拶、ローガン米ダラス連銀総裁講演、ムサレム米セントルイス連銀総裁講演、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁TVインタビュー
14日:PPI、失業保険申請件数、パウエルFRB議長講演、ウィリアムズ米NY連銀総裁講演、クグラーFRB理事講演、バーキン米リッチモンド連銀総裁イベント参加
15日:小売売上高、NY連銀製造業、鉱工業生産、ウィリアムズ米NY連銀総裁あいさつ、コリンズFRB理事あいさつ

●欧州
12日:独CPI、ZEW、ECBのチーフエコノミスト、レーン氏が講演
13日:ユーロ圏鉱工業生産
14日:ユーロ圏GDP、ECB理事会議事要旨公表
15日:欧州委員会、経済見通し発表、レーン理事、討論会で司会

●英国
12日:失業率
14日:ベイリー英中銀総裁講演
15日:GDP、鉱工業生産、貿易収支

●日本
11日:日銀議事要旨発表
13日:PPI
15日:GDP、鉱工業生産

●中国
15日:小売売上高、鉱工業生産




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