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関税の影響を受けづらい内需系の一角に資金シフト

*08:27JST 関税の影響を受けづらい内需系の一角に資金シフト
 7日の日本株市場は、引き続き波乱含みの相場展開のなか、押し目狙いのタイミングを見極めることになりそうだ。4日の米国市場は、NYダウが2231ドル安、ナスダックは962ポイント安だった。中国がトランプ米政権の相互関税に対抗する報復措置を発表したため、貿易摩擦の激化が懸念された。その後、トランプ米大統領がベトナム指導者と建設的な会談を行ったと明らかにしたため、一時下げ止まる局面も見られた。ただし、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が関税によるインフレの可能性を警告、利下げを急がない姿勢を示したため、再び下へのバイアスが強まった。シカゴ日経225先物は大阪比1515円安の32245円。円相場は1ドル=145円30銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、本日もギャップダウンから始まることになりそうだ。先週末は33259.76円まで下落した後は下げ幅を縮め、長い下ヒゲを残すチャート形状だったが、本日も下ヒゲを下回る形になりそうである。ボリンジャーバンドの-3σを大きく割り込む局面では売られ過ぎが意識される形で押し目狙いの買いが入りやすいものの、バンドは急速に下向きで推移しているため、明確な底入れが見極めにくい状況である。昨年8月安値の31458.42円が意識されており、短期的な売買が中心になりそうだ。

 市場はトランプ関税を巡る各国の対応に注目が集まっており、いずれかの国が米国から譲歩を引き出すことができれば、買い戻しが意識されるだろう。石破首相は今週にもトランプ大統領と電話会談へ調整する考えを示しており、政府間協議の進展を待つことになりそうだ。また、4日の東証プライムの売買高は30億株超に膨れており、持ち高調整の動きも一巡感が出てくる可能性はあるだろう。先物主導での売り仕掛け的な動きについても神経質にさせてくる可能性はある。

 -3σを大きく割り込む局面では、短期的なリバウンドを想定した押し目買いでの対応。物色としては関税の影響を受けづらい銘柄のリバウンド狙いになりそうだ。
先週はパニック的な売りの影響もあり、幅広い銘柄が大きく売られるなか、内需系の一角が底堅い値動きをみせていた。一方で、同じく影響を受けにくいとみられる新興市場の中小型株は全体の地合いに押される形となっており、修正リバウンドを狙ったスタンスに向かわせそうだ。



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2025/04/08 15:30 現在

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2702 マクドナルドH 買い転換
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3391 ツルハH 買い転換



 
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